枡田絵理奈さんとめぐる「新たな広島駅」人とまちが
もっとつながる、
新しい広島の象徴
2025年3月に開業した、新しい広島駅ビル。
日本初・路面電車が2階に乗り入れる構造で移動の利便性が格段に上がったほか、
新たにオープンした商業施設「minamoa(ミナモア)」には、
カフェや飲食店、雑貨やファッションなどのお買い物スポット、
映画館などが充実しています。
また、駅直結の「ホテルグランヴィア広島」には、
新館となる「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」がオープンし、
ますますにぎわいを見せています。
今回はそんな「新たな広島駅」を、フリーアナウンサーの枡田絵理奈さんが訪れます。
枡田さんは結婚を期に首都圏から広島市に移住、現在12年目(2026年時点)。
「広島は第二の故郷」とも語るほどまちに馴染み、愛着を深めています。
被爆から80年を迎える年にオープンした新たな広島駅、そこから垣間見えるものとは?
枡田さんの眼差しを通じ、駅がつくる未来と暮らしの広がりが見えてきました。
枡田 絵理奈さん
神奈川県横浜市出身。TBSテレビにてアナウンサーを務めたのち、フリーアナウンサーに。10歳と8歳と6歳、3児の母。愛犬はトイプードル。
ほどよく都会で、ほどよく田舎。
枡田さんが思う広島の「豊かさ」
広島の好きなところといえば「ほどよく都会で、ほどよく田舎なところ」と枡田さん。結婚前は東京や横浜といった首都圏で暮らしてきましたが、広島に移住してからも不便を感じることは少なかったそう。一方で、川や山、海が近く自然にも触れられる、そしてまちの公園など身近な場所でも子どもたちをのびのびと遊ばせられるなど、都会にはない豊かさに魅力を感じているといいます。
「人のあたたかさも大きな魅力ですね。一人で出かけて帰ってくるだけで、意外と誰かと話しているんです。スーパーのレジの方、バスやタクシーの運転手さんなど、日常の中で接する方々がみんな優しくて気さくで、いい意味でお節介というか(笑)。子育てに関しても、家庭内に閉じず『地域の子どもを地域で育てる』という意識が根づいていて、私自身とても助けられています」
広島駅のリニューアルは、20年以上の歳月をかけて進んできた一大プロジェクト。広島市・広島電鉄とJR西日本グループ、三者が「広島をより便利でにぎわったまちに」という思いをひとつに手を取り合って進めてきました。
「私が移住してきた当初から、すでに工事がはじまっていたので。少しずつ駅ができていく様子を見るのも楽しかった」と枡田さん。そんな話をしながら「広電」の愛称で親しまれる広島電鉄の路面電車に乗り、原爆ドーム前から広島駅へと向かいます。
日本初・路面電車が高架で2階に乗り入れる
「エキ×デンスクエア」は、新しい広島を象徴する光景に
新しい広島駅ビルがオープンした2025年は、広島に原爆が投下されてから80年の年。広電は、被爆後わずか3日で一部区間の運転を再開した歴史があり、広島の復興そして市民の誇りの象徴のひとつです。
そんな広電の路面電車が、まっすぐに伸びる駅前通りを北上しながら、坂道をのぼって駅ビルの2階「エキ×デンスクエア」に到着。駅ビルのど真ん中に路面電車が停車する、どこか近未来感のある光景は、新しい広島を象徴する光景のひとつといえるかもしれません。
駅ビルの改修にあわせて駅と中心市街地をつなぐ路面電車 駅前大橋ルートが開業し、所要時間が短縮されたほか、同じフロアでJR線に乗り換えられるようになったことで利便性は格段に向上しました。日本初、路面電車が高架で2階に乗り入れる構造も含め非常にチャレンジングなプロジェクトでしたが、「未来にわたって愛される駅にしたい」という思いを胸に携わるすべての人たちが力を合わせ、ついに実現することができました。
路面電車 駅前大橋ルートの開業式典では、司会を務めたという枡田さん。「オーケストラの壮大な演奏にあわせて電車がホームに上がってきたときには、思わず胸が熱くなりましたね」と振り返ります。
「被爆直後は『75年草木も生えぬ』ともいわれたこのまちですが、現在は本当に緑豊かで街並みも整っている。それはやっぱり地元の方たちが力を合わせてやってきた成果だと思うんです。2016年に当時のオバマ米大統領が訪れて以降、特に欧米圏からの観光客がますます増えていると感じます。広島は、世界の人々に向けて平和を発信する使命を持った都市。玄関口となる駅がより便利に、つながりやすくなったことは、とても重要な意味があると思います」
「若者にとっても、まちへの愛着や自信につながる」
「エキ×デンスクエア」からは、新たにオープンした商業施設「minamoa(ミナモア)」にもシームレスに直結。施設内にはショッピングやグルメを楽しめる約300店舗に加え、映画館や屋上広場なども充実しています。枡田さんも、家族と一緒によく駅に遊びに来ているそう。
「買い物したり、ごはんを食べたり、子どもたちが好きな猫カフェに行ったり。子どもの遊び場もあるのですが、3歳から小学2年生までは子どもだけで入場して預かってもらうことができるので、そのあいだに必要なものを買い揃えたり。映画館も駅にできたことでとても身近になって、本当に暮らしが便利に、豊かになりました」
駅ビルのリニューアル以前は、用事や遊びに行くときには駅よりも中心市街地に出る広島市民が多かったそう。アクセスが向上し、駅にも「目的地」ができたことで、人の流れが生まれ活気が出た印象だといいます。
「広島初出店、中四国初出店のお店もいろいろとできて、私だけじゃなく若い子たちもうれしかったんじゃないかな。やっぱり、新しいランドマークやまちの象徴ができると気持ちがときめく。若者にとっても、自分たちのまちへの愛着や自信につながるのではと思います」
駅に集う、たくさんの笑顔
minamoa(ミナモア)で育む、
みんなの毎日
広島駅に新しく生まれた商業施設「minamoa(ミナモア)」には、訪れる人だけにとどまらず、ここで働く人の毎日もあります。ショップや飲食店で交わされるあいさつや会話が、駅の風景にあたたかさと活気を添えていました。
広島で働く場所が増えることは、まちに関わる人が増えるということ。新しい駅には、働く人の笑顔が広がっていました。
駅に訪れる人を、あたたかく迎える人がいることで、
駅は単なる通過点ではなく、より多くの方の身近な存在になっていくのではないでしょうか。
シビックプライドと広島の未来
シビックプライドとは、
住民が自分たちの地域や自治体に誇りを持ち、それを支え改善しようとする姿勢。単なる「郷土愛」にとどまらず、地域社会に住む一住民として、地域の発展に貢献していこうという意識を指します。
駅ビルや施設を運営するJR西日本グループとしても、「訪れた人に駅とまちを行き来してもらいながら、オール広島でまちを盛り上げたい」という思いがあります。「minamoa(ミナモア)」という名称は、広島の川面のゆらめきや海のきらめきを表す「ミナモ(水面)」、「みんな」という意味の「ミナ」、そして「もっと」という意味の「モア」を合わせたものですが、これも県民・市民の方々とのワークショップをふまえて決定されました。
自分たちのまちを誇りに思い、未来のために貢献していきたい——そんな広島のシビックプライドについて、枡田さんは暮らしの中でどのように感じているでしょうか。
「みなさん自身にシビックプライドという思いがあるかはわかりませんが、自分のまちのチームを誇りに思い、応援する文化はとても強く根づいているように感じます。カープの試合があるときには、広島駅からマツダスタジアムまで真っ赤な道ができて。サンフレッチェ広島の試合のときには、今度は紫の人波。市民の地元への思いが目に見える光景になって立ち上がる瞬間ですね」
広島のまちにとってひとつの節目ともいえる、今回の駅ビルのリニューアル。今後も、地上のバスのりばなどの再整備、周辺施設までのペデストリアンデッキや大屋根の整備などが2029年春頃までのあいだに順次行われていく予定です。
広島での生活も10年を越えたなか、枡田さんにも「広島との未来」へ向けた思いについて、最後に聞きました。
「私が移住者の立場で、長く地元に暮らしている方と話していて思うのは、距離が近いほど見えにくくなる魅力もあるのだなということ。外から来た自分だからこそ気づける広島の豊かさやかっこよさ、リアルな暮らしやすさや子育てのしやすさなどを、これからも発信していきたいです。新しい広島駅もそのひとつですよね。微力ながら、それがまちの未来につながればと思います。移住当初は孤独だった私を、あたたかく包み込んで支えてくれたこのまちと人に、少しでも恩返しができればうれしいです」
新しい広島駅が、人のにぎわいや交流がふえ、まちへの誇りや愛着が育まれていくきっかけになる。枡田さんの言葉から感じたのは、まちの未来における駅の可能性そのものでした。
いい明日ってなんだろう?
原爆投下によって、まちの姿が大きく変わってしまった広島。
その後、市民一人ひとりが力を合わせることで、少しずつ復興し、
現在の緑豊かで住みやすいまちへと成長してきました。
子どもたちの笑顔を守るために一刻も早く学校を再開し、戦後5年で広島東洋カープが誕生。
ものづくり・食といった文化も発展し、何もないところから大きな進化を遂げました。
そうした積み重ねのなかで、広島の人たちのあいだには、
「このまちが好き」「もっとよくしていきたい」という気持ちが
深く根づいてきたのではないでしょうか。
いい明日とは、一人ひとりが当事者意識を持って
「自分ができること」に取り組むことで実現できるはず。
これからもJR西日本グループは、安全・安心なモビリティサービスや、
活気あふれる便利で豊かなまちづくりを地域の皆様や様々な企業とともに実現していきたい。
「自分だからできる」地域貢献への思いを語ってくれた枡田さんの笑顔を前に、
決意を新たにしました。
この記事に関連したJR西日本グループの
取り組みをご紹介します。
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広島の未来をつなぐ駅づくり
広島駅では、交通とまちを一体で再設計する大規模な再整備が進行しています。路面電車の駅ビル2階への乗り入れや歩行者空間の整備により、駅と市街地の距離は大きく縮まりました。単に移動を便利にするだけでなく、人が集い、回遊し、にぎわいが広がる都市の拠点へ。復興の歴史を受け継ぎながら進む駅づくりに込められた想いや背景は、広島駅ビルプロジェクトサイトでも紹介されています。
https://www.westjr.co.jp/railroad/project/project_hiroshima/
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まちと出会う、駅直結の滞在
広島駅に直結するホテルグランヴィア広島サウスゲートは、旅の拠点としてだけでなく、まちと深く関わる滞在体験を提供します。到着した瞬間から広島の空気に触れられる立地は、観光だけでなくビジネスや帰省の利用者にとっても大きな安心感に。移動・宿泊・まち歩きが自然につながることで、人とまちの距離を近づけ、新しい広島の魅力を伝えています。
https://southgate.hgh.co.jp/
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駅が「目的地」になる場所
商業施設「minamoa(ミナモア)」は、通勤や通学の途中に立ち寄る場所から、日常の楽しみが生まれる場所へと駅の役割を広げます。買い物や食事、映画館や広場など多様な過ごし方が共存し、世代を超えて人が集う空間に。駅を中心に人の流れが生まれることで、まちのにぎわいは周辺へと広がっていきます。暮らしの延長にある“行きたくなる駅”を目指した取り組みです。
https://www.minamoa-ekie.jp/
そのほかのMOVES
私たちの志を体現する取り組み
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WESTERポータル
西日本の毎日が便利に・おトクに・楽しくなる!JR西日本グループのWESTERサービスについてのポータルサイト。
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「ご贔屓」という関係でつなぐ
決済サービス「Wesmo!」JR西日本グループが提供する新しい決済サービス。コンセプトからサービスの特徴、キャンペーンのお知らせまで、サイトを通じて最新情報を幅広く発信しています。
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便利も、おトクも、
ワクワクも
「tabiwa by WESTER」鉄道、バスなどが乗り放題の周遊パスや、観光・グルメのチケット、旅先のおすすめスポット情報、経路検索など、地域の魅力を体験できる機会をアプリでお届けします。
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未来へつなぐまちづくり
駅からはじまる魅力あるまちづくりをめざし、新駅設置、改良工事、新線建設による交通ネットワーク強化など、最新の開発プロジェクト工事が分かる。
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地域とともに
未来をつくる
JR西日本グループの
「地域共生」JR西日本グループの多種多様なソリューションを活用しながら、地域課題の解決や魅力的で持続可能な地域づくりに向け、地域の皆様との協働の取り組みを紹介。
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歴史や伝統を通じて
魅力を“再発見“する
ブルーシグナル創刊から20年以上。日本の歴史や伝統文化、特に西日本地域の風土に触れるJR西日本のオリジナルメディア。
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未来を支える技術
JRW Innovation
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