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NITO COFFEE AND CRAFT BEER

街歩きスタートの合図に、まずは朝のコーヒーを一杯。開放感あるガラス張りの店内に足を踏み入れると、さっそく香ばしいにおいが漂ってきます。ここは大阪駅からほど近く、2019年にオープンした「NITO COFFEE AND CRAFT BEER」。その名のとおり、コーヒーとクラフトビールの“二兎”を追求するお店です。日本各地のロースターから取り寄せたコーヒーと、国内外のブルワリーのクラフトビールを、昼夜問わず楽しめるのが魅力。たくさんのメニューに迷いつつ、藤本さんはフルーティーな「エチオピア・ウォルカカサロ」、岡本さんは苦味のしっかりした自家焙煎の「ブラジル・プラナウト“ダーク”」をチョイス。

アメリカの東海岸をイメージしたヴィンテージ感あふれる店内は、ついつい長居してしまいたくなる居心地の良さ。地元の人々はもちろん、海外からの観光客まで多くの人が訪れます。その人気から2023年には、焙煎所とペイストリーを兼ね備えた2号店がオープン。この日訪れた店舗に並ぶ焼き菓子たちも手作りで、バレンタインの時期はチョコレートのスタウトケーキやマフィン、春にはベリーを使ったお菓子など、季節に合わせた商品が並びます。大切な人と楽しくおしゃべりしたい時も、ほっと一息つきたい時も寄り添ってくれる、何度でも来たくなるお店です。

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OSAKA STATION CITY

「NITO COFFEE AND CRAFT BEER」から10分ほど歩くと、JR大阪駅に到着。駅を中心に広がるのが、「OSAKA STATION CITY」です。ショッピングやフード、エンターテインメントなど、さまざまな商業施設が立ち並ぶここは、人々の憩いの場ももりだくさん。そのひとつが、電車のホームの上に広がる橋状の広場「時空（とき）の広場」です。金時計と銀時計が待ち合わせスポットとして知られていますが、自然光を生かしたエコな造りのドーム型の屋根も特徴です。2024年3月には、メタバース上にもこの「時空の広場」が登場。リアルはもちろん、バーチャルでも大阪駅が旅の出発点として、いろいろな世界へ移動するための起点になっています。

ここで神戸への移動に向けて、移動生活ナビアプリ「WESTER」で電車の乗り換えをチェック。発車の時間まで時間があるので、「OSAKA STATION CITY」をもう少し散策してみましょう。ノースゲートビルディングの屋上までいくと、そこに広がるのは「風の広場」。芝生やウッドデッキに腰を下ろし、水のせせらぎや風にゆらめくモニュメント、樹木や季節のお花など、都会にいながら自然を感じることができます。眼前には地球にやさしいecoステーションとして開発が進む「大阪駅（うめきたエリア）」や「グラングリーン大阪」の様子も。未来の大阪のまちに思いを馳せながら、心地よい風を感じてみてはいかがでしょう。

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URBAN RESEARCH Store
（アーバンリサーチ ストア）

大阪駅直結のルクア大阪7Fに広々と店舗を構えるのが「URBAN RESEARCH Store」。ベーシックなライフスタイルウェアからコーディネートの主役やアクセントになるような一癖あるアイテムまで、アーバンリサーチが展開するブランドのワードローブが揃います。レディーズ＆メンズのアパレルだけでなく、オーガニック米由来のアップサイクル原料を使用したオリジナルコスメや、アウトドアグッズなどのシーズナルアイテムなど、幅広い商品でライフスタイルを提案するショップです。

その品揃えの豊富さは、まるでオンラインストアがそのまま飛び出してきたかのよう。実際、店舗のレイアウトやサービスの一部がオンラインストアと連動しているため、オンラインで商品をチェックしてから来店するお客さんも多いのだとか。藤本さんと岡本さんも、「URBAN RESEARCH、DOORS、ROSSO、KBFなど、さまざまなブランドのアイテムを一度にたくさんチェックできるところが魅力」と口を揃えます。ここに来ることで、自分らしいお洋服はもちろん、新たな装いやライフスタイルをきっと発見できることでしょう。

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南京町「天獅堂」

時刻はちょうどお昼時。小腹も空いてきたので日本三大中華街のひとつ「南京町」でグルメを堪能しましょう。中華街のゲートをくぐった途端、香辛料の混じったおいしそうな香りと、方々から立ち上る湯気が漂い、異国情緒満載の世界に包まれます。本格的な中華レストランだけでなく、テイクアウトの屋台や、中華食材、雑貨店など100店舗以上が軒を連ねる様は圧巻。地元の人々からも観光客からも人気の活気あふれる観光地で、お土産を購入するのにもぴったりです。

なかでも南京町唯一のちまき専門店「天獅堂」は大賑わい。ちまきだけでなく、手作り豚まんや角煮バーガー、胡麻団子の上にハリネズミのかたちの焼き菓子が乗った「玉のりハリネズミ」など目にもおいしいメニューが満載。注文を受けてからせいろで蒸しあげてくれるので、熱々の中華街グルメを楽しむことができます。通りを歩くだけでまるで海外旅行に訪れたかのような気分が味わえる「南京町」。中華街の裏路地には純喫茶などノスタルジックなお店も点在し、通りをまたぐだけで違った世界観を楽しめるのも魅力。神戸散策では外せない、旅情たっぷりのスポットです。

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北欧雑貨と暮らしの道具 lotta

中華街から栄町通を歩き5分ほどで到着したのは、とあるヴィンテージアパート。先ほどとは打って変わって、今度はヨーロッパの街角のような空気が流れるその1Fにあるのが「北欧雑貨と暮らしの道具 lotta」。「長く使い続けられる、一生物のアイテムを」という思いで、2013年にオープンしたセレクトショップです。時間の流れがスローダウンするような落ち着いた店内に並べられているのは、味のある表情をした北欧ヴィンテージの食器をはじめ、日本の作家が丹精込めて作り上げた手仕事の作品たち。

商品をセレクトする際には、「自分たちの感性や“気になる！”という直感を大切にしている」というオーナーの金谷夫妻。北欧では3週間ほどかけて1日約10ヶ所の倉庫を回り買い付けをしますが、その直感が働かなければ、何も買わずに帰ることもあるのだとか。「まずは自分たちがどうしたいか」ということに重きを置くこだわりと、歳を重ねたり価値観がかわったりという変化に身を任せる軽やかさが、そのセレクトに反映されています。研ぎ澄まされた感性で選び抜かれたアイテムたちを日常に取り入れることで、なんでもない日が少しだけ特別になりそうです。

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メリケンパーク周辺

近代建築の歴史的建造物が多く残されている「旧居留地」エリア。そんなレトロモダンな街並みを抜けて辿り着くのが、神戸を代表するランドーマークが揃うメリケンパークとハーバーランドです。世界初のパイプ構造で知られる美しい鼓型の神戸ポートタワー、上空50mの高さから神戸の街を見渡せるモザイク大観覧車、2017年に神戸港開港150周年を記念して設置された「BE KOBE」モニュメントなど、フォトジェニックなスポットに加え、アクアリウムやおしゃれなカフェなどが集まるフードホールも。

船にまつわる展示を行う「神戸海洋博物館」、1890年代後半に建造された「神戸煉瓦倉庫」など神戸だからこそ楽しめるスポットや、阪神淡路大震災で被災したメリケン波止場の岸壁が当時の状態で保管されているなど、神戸の現在と歴史が結集した象徴的なスポットが「メリケンパーク・ハーバーランド」なのです。潮風を感じながら散歩するも良し、クルーズ船で海からの神戸の景観を眺めるも良し。街歩き後のマジックアワーを、このウォーターフロントでゆったりと過ごしてみてはいかがでしょう。