JR西日本グループの人財戦略
当社グループが成長していくためには、
自ら変革し成長する人財こそが一番の基盤です。
人財育成
JR西日本グループは、
社員一人ひとりが、理想とするキャリアの実現に向けて
能力開発やキャリア選択を行える環境の整備を推進しています。
ポスト公募や資格取得支援、サブキャリア制度、キャリア開発休職などの導入・環境整備を通じて、
主体的な学びや挑戦の機会を拡充しています。
自律的なキャリア形成を
支援する取り組み
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ポスト公募制度
すべての社員がチャレンジ精神と意欲をもって募集中のポストに応募することができます。
73名利用
[2022年度実績] -
資格取得一時金
公的資格等の取得にかかる費用の負担や、資格取得に対する一時金の支給を行っています。
544名利用
[2022年度実績] -
サブキャリア制度
月8日まで他企業での就労が可能です。
42名利用
[2022年度実績] -
キャリア開発休職
最長2年間休職して、大学や専門学校などでの就学や資格取得に取り組むことができます。
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イノベーション創出
プログラム当社グループの全社員を対象とした、新規事業および既存事業でのイノベーションの創出をめざすビジネスアイディア公募制度です。
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国内大学院派遣
海外大学院派遣
アジアビジネスリーダー
育成プロジェクトへの
派遣国内・海外大学院や海外のビジネスの場などで、経営能力・最先端技術・専門知識・経験などの習得にチャレンジすることができます。
制度を利用した社員
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若手が
挑戦できる社風。総合職採用
事務・創造
八重樫 卓真
入社4年目に取り組んだ社内ベンチャー制度(現:イノベーション創出プログラム)で優秀賞を受賞。受賞が、新たな部署でのキャリアにつながりました。
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グローバルに
学べる環境。総合職採用
事務・創造
中畑 明浩
海外大学院派遣制度を使って経営学修士を取得したり、フランスで鉄道技術に触れたりと、多くの貴重な経験ができました。
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世界中のライバルと
競える。総合職採用
施設(建築)
長谷川 貴則
海外大学院派遣でMBAに挑戦。世界中から集まった優秀な人々と議論を熱く交わした経験が成長につながりました。
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手を挙げて
憧れの列車に。プロフェッショナル職採用
運転士
橋口 聖子
JR西日本を代表する新たな寝台特急列車「瑞風」がデビューした際、乗務員の選考が行われました。「挑戦したい!」と手を挙げ、この列車の運転士を務めることとなりました。
ダイバーシティ&インクルージョン
ダイバーシティを
「私たちの志」実現の原動力に
当社グループでは、国籍、年齢、障がいの有無、性別や性指向、価値観、育児や介護、社内外での経験等を
社員一人ひとりが有する大切な「個性」と捉え、
互いに敬意・共感をもって認め合い、尊重する考え方を大切にしています。
「私たちの志」や「長期ビジョン」の実現に向け、鉄道の活性化に加えて
ライフデザイン分野をはじめとする新たな分野への挑戦を目標に掲げる当社グループにおいて、
多様性は重要な要素です。
多様な人財で構成される組織へと進化することにより、多様な個性の
掛け合わせによる相乗効果がうまれ、新たな価値を生み出すことができます。
そして、お互いの「個性」を認め合う、安心感のある組織の中で、
ともに目標達成に向けて取り組むことは、ワークエンゲージメントを高めることにもつながります。
「私たちの志」を実現するため、JR西日本グループで働く社員一人ひとりの個性を強みとし、
存分に輝ける土壌を社員とともにつくり、将来にわたってすべてのステークホルダーに
価値を提供し続ける企業グループに進化できるよう、挑戦してまいります。
柔軟な働き方
フレックスタイム制・テレワーク制度
間接部門(本社・統括本部・支社等)や一部の直接部門(現業機関)の社員はコアタイムのないフレックスタイム制を導入しており、個人の生活や仕事の繁閑等に合わせて出社や退社の時間を決めることができます。また、テレワーク制度を導入しており、フレックスタイム制と組み合わせて、子どもの送り迎えの時間まで自宅で働く、といった社員が場所にとらわれず、柔軟に働ける環境を整え、実際に多くの社員が活用しています。
年次有給休暇
入社と同時に法定を上回る10日の年次有給休暇が付与され、勤続年数に合わせて年間最大20日まで取得できます。誕生日や記念日、ブリッジホリデー(祝日に合わせて年次有給休暇を取得すること)等の利用例を示すなど、気軽に使いやすい雰囲気づくりにより、平均取得日数は世の中の水準を大きく上回る約19.5日となり、多くの社員が年次有給休暇を活用しています。
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年次有給休暇
取得率97.5%
[2022年度実績]
育児・介護との両立
JR西日本では、ライフイベントと仕事の両立を支援するために、それぞれに法律を上回る制度を導入しています。実際に多くの社員が活用し、仕事との両立を図っています。また、女性だけでなく男性の制度活用も進んでいます。
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男性の育児休職
取得率54.8%
[2022年度実績] -
男性の育児休職
平均取得期間80.3日
[2022年度実績]
ライフイベントと両立するための制度があります。
結婚〜妊娠〜出産〜育児〜復職の各ライフイベントに利用できる制度
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介護支援制度
- 項目
- 概要
- 介護休職
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対象:要介護状態にある対象社員を介護するために希望する社員
日数:連続した1年以内の期間…1回
もしくは、通算して93日以内となる期間…対象家族1名に対し、3回まで - 介護休暇
- 対象家族1名に対し、各年度5日以内の休暇取得が可能。
- 介護特別休暇
- 介護休暇の取得日数上限を超えて休暇が必要となる場合等に、対象家族1名に対し、通算して15日以内取得可能。
- 短日数勤務制度(介護)
- 制度利用開始から3年間、ひと月の労働日数を2日又は4日減らして勤務することが可能。
- 時間外労働の制限
- 要介護状態にある対象家族を介護する社員の申し出により、時間外労働を免除。
- 深夜勤務の制限
- 要介護状態にある対象家族を介護する社員の申し出により、深夜時間帯(22:00~5:00)の勤務を免除。
ライフイベントと両立する社員
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家庭も仕事も
大切にできる。プロフェッショナル職採用
施設
貝淵 亮祐
3ヶ月間の育休を取得しました。生後の大変な期間を妻と共有できたことは、その後の家族間での支え合いに役立っています。
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それぞれのベストを
応援。高専卒採用
車両
矢尾坂 恵
職場のリーダーを務めている時に、産休・育休を取得しました。「ライフステージに応じたベストを尽くせる環境が、組織の成長を促す」という上司の言葉が、安心につながりました。
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「お互い様」が
根付いている。高専卒採用
施設(建築)
岡山 みどり
1年半の産休・育休を経験。「お互い様」という意識が全員にあり、子どものための休暇や早退でも、快く送り出してくれます。
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子育てをしやすい
「制度」と「風土」。高専卒採用
施設(土木)
野村 梨絵
2人の育児をしながら働いています。さまざまな制度に加えて、職場の皆さんの温かいサポートにも助けられています。
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家庭に合わせて
柔軟に働ける環境。高専卒採用
電気
吉村 昌城
2人の育児をしながら働いています。さまざまな制度に加えて、職場の皆さんの温かいサポートにも助けられています。
女性活躍推進
今後さらに女性の能力が十分に発揮できる環境を整備することにより、女性だけではなく、すべての社員が働きがいをもっていきいきと働ける企業となることをめざしています。
行動計画と取り組み
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目標1
行動計画期間中に、
採用者に占める女性の割合25%以上を達成する。
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目標2
2024年度末までに、
管理職および指導者層の女性の人数
を現行(2021年度末)の1.5倍以上とする。
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目標3
2024年度末までに、
男性の育児休業等取得率を35%以上にする。
- 主な対象
- 目的
- 総合職女性社員
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女性の活躍が組織の中で求められる社会的背景や当社の状況を理解したうえで、自分の強みを活かす役割が何かを考えるきっかけを得る
今後のキャリアを自らの手で開発するための考え方や手法を学び、当社で長く働き活躍し続けるキャリアイメージをもつ
- 総合職女性社員を部下にもつ管理職社員
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女性活躍がなぜ必要なのか、組織にとっての意味と上司としてなすべきことへの理解を深める
ダイバーシティ推進の深層的な意義を知り、ダイバーシティを活かしたマネジメントスキルの向上を図る
女性の健康面での
キャリア継続支援
女性の身体は、女性ホルモンの影響によりライフステージごとに異なる特有の健康課題に直面します。そのような状況においても、女性社員がパフォーマンスを十分に発揮できるようさまざまな取り組みを行っています。
気軽に健康診断を行うための窓口設置に加え、女性産婦人科医による女性社員専用婦人科外来を新設することにより、がん検診受診の機会を増やし、相談だけで終わらず治療まで行える環境を整備し、こころとからだの両面から女性を支援し、ライフステージに応じたさまざまなキャリアを実現できるようサポートしています。
女性リーダー層
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育児とマネジメント
業務
を両立。総合職採用
事務・創造
土橋 朋子
育児のため、勤務日数や時間を調整する制度を使用しながらも、メンバーのマネジメントを担当。家庭と仕事が両立できていると感じます。
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女性社員も
安心できる職場を。プロフェッショナル職採用
駅務
折本 智加
上司と一般職のスタッフのつなぎ役を担当。男性はもちろん、女性ならではの悩みにも共感できる、「社員を守れる係長」をめざします。
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経験を次の世代に
伝える。プロフェッショナル職採用
運転士
橋口 聖子
育児休職から復帰した乗務員を指導する役割を担当しています。「こんなキャリアや働き方があるんだよ」と示すことが、大切な役割です。
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女性活躍を
推進する。プロフェッショナル職採用
車両
長田 亜紀子
まだまだ女性が少ない職場ですが、女性の係長として、彼女たちが働きやすい環境づくりに尽力するのが一つの目標です。
多様な人財の活躍
LGBTQ+に関する理解促進・
啓発に向けた取り組み
西日本旅客鉄道株式会社(以下「JR西日本」)は、一般社団法人work with Pride※(ワーク・ウィズ・プライド)が策定する企業・団体等におけるLGBTQ+等性的マイノリティへの取り組みの評価指標「PRIDE指標」において、最高評価「ゴールド」(評価三段階の最高位)を4年連続で受賞しました。
※LGBTQ+などの性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する団体。日本の企業内で「LGBTQ+」の人々が自分らしく働ける職場づくりを進めるための情報を提供し、各企業が積極的に取り組むきっかけを提供することを目的としています。
社内制度等の整備
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1同性パートナーを対象とした
各種制度等の適用2020年10月より当社では、戸籍上の性が同一である「同性パートナー」も「結婚に相当する関係」であると認められる場合は、社内制度における「配偶者」の取扱いと同様に適用対象とする制度を整備しています。結婚休暇や扶養手当、社宅利用等婚姻関係と同様の制度を広く利用することができます。 -
2相談窓口の整備LGBTQ+等性的マイノリティに関して相談できる窓口として、性的マイノリティ相談専用の社内メールアドレスを設けています。また、社外へ相談できる窓口を設置し、専門家が相談対応を行う体制を整備するなど性的マイノリティに関して安心して相談できる環境づくりに取り組んでいます。
希望者へのALLYステッカー配布
LGBTQ+を理解し支援することを積極的に表明するためのステッカー、「ALLY(アライ)※ステッカー」を作成し、希望者への配付を行っています。
※ALLY(アライ):「味方」を意味する単語。転じて「LGBTQ+を理解・支援する人」を指します。
ワークエンゲージメント
社員一人ひとりが高いワークエンゲージメントと成長実感を持って働くことができる組織風土を醸成するために、ストレスが低くワークエンゲージメントが高い職場の割合である「いきいき職場率」を向上させることをめざし、健康でいきいきと働き続けることができる仕組みや職場づくりを進めています。
多様なキャリアを構築
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新しい働き方を
提供。総合職採用
事務・創造
細川 美春
「ワーケーション」「多拠点生活」市場で事業に取り組むスタートアップとともに「新しい働き方」を社会に提供しています。
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鉄道オペレーション
を変革する。総合職採用
運輸
林 明日香
鉄道オペレーションの変革に向け、工事分野における「人と技術の最適な融合」をめざしたデジタル技術の導入を担当しています。
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ITで効率化を狙う。
総合職採用
施設(土木)
宮崎 祐丞
鉄道車両や地上設備のメンテナンスにAIやIoTを活用することで、生産性を向上させるプロジェクを担っています。
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「世界初」に挑む。
総合職採用
車両
白崎 大輔
新幹線と在来線を相互に乗り入れることができるフリーゲージトレイン実現のため、世界初の仕組みを開発。非常にやりがいのある案件でした。
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技術者目線から
お客様目線へ高専卒採用
施設(駅機械システム)
宮脇 真一
各所との調整をする「工事監督」や、ファシリテーションを行う「主管担当」など、駅や鉄道の工事に関わる多様な業務を担っています。
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インフラを
担う使命。プロフェッショナル職採用
電気
大槻 優希
入社2年目で担当エリアが災害に遭い、運休することに。関係者が協力し、迅速に復旧するこの業務に、大きな使命感を抱きました。
主体的に技術向上をめざす
チームを作り上げる
社外からの評価
- 「健康経営優良法人2023」
(大規模法人部門 ホワイト500)
(2年連続受賞) - 「子育てサポート企業」
(厚生労働大臣) - 「女性活躍リーディングカンパニー」
- 「新・ダイバーシティ経営企業100選」
(経済産業大臣) - LGBTQなど性的マイノリティ取り組み評価指標「PRIDE 指標2023」
最高評価「ゴールド」
(4年連続受賞) - D&I アワード 2023
最高評価
「ベストワークプレイス」