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経営方針

社長メッセージ

株主の皆様へ

西日本旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 長谷川 一明

平素は、JR西日本グループの事業運営にご理解を賜り、厚く御礼申しあげます。

当社グループは、2005年4月25日に福知山線列車事故を惹き起こした責任を重く受け止め、基幹事業である鉄道の安全を最重要課題とし、コロナ禍において見直しを行った「JR西日本グループ中期経営計画2022」とその中核をなす「JR西日本グループ鉄道安全考動計画2022」に掲げる各施策を着実に推進してまいりました。

最終年度である2022年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化に加え、不安定な国際情勢等、厳しい経営環境が継続する中、安全性の向上と変化対応・創出力を高める企業改革に集中的に取り組んでまいりました。年度末にかけて鉄道のご利用が徐々に回復する中、グループ一丸となり、お客様が再び旅を楽しめる機会の創出やおもてなしに努め、構造改革の成果と合わせ、3期ぶりの黒字を確保することができました。この間、当社グループを支えていただいた株主の皆様に改めて感謝申しあげます。

この度、未来を見据えて当社グループの存在意義を見つめ直し、目指す姿として「私たちの志」を掲げ、その実現に向けて「JR西日本グループ長期ビジョン2032・中期経営計画2025」及び「JR西日本グループ鉄道安全考動計画2027」を策定しました。

今後も、福知山線列車事故のような事故を二度と発生させないという変わらぬ決意のもと、1月に発生させた降積雪に伴う大規模輸送障害における安全マネジメント上の課題も踏まえ、お客様を想い、ご期待にお応えすることを強く意識し、安全性の向上に取り組んでまいります。

その上で、新たな経営計画のもと、鉄道事業を中心としたモビリティサービス分野の活性化と構造改革を推進するとともに、お客様の暮らしに寄り添って価値を創造するライフデザイン分野の事業領域を広げ、最適な事業ポートフォリオの構築を図ってまいります。

そして、大阪・関西万博開催をはじめとする機会を最大限活かし、様々なパートナーとの共創とイノベーションにより、「地域共生企業」として事業を通じて社会や地域の課題解決に貢献することで、社会的価値と経済的価値を合わせて創出してまいります。また、共に働く仲間とともに、私たち自身が挑戦し成長することで、持続可能で希望が持てる社会づくりに貢献し、その先の一人ひとりのお客様が思い描く暮らしの実現に向けて、取り組みを進めてまいります。

株主の皆様への還元につきましては、長期安定的な株主還元を重視する方針を踏まえ、期末配当金については1株当たり75円とし、年間125円とさせていただきたく存じます。引き続き持続的な企業価値向上を図るとともに、機会を捉えた資本政策を実施してまいります。

株主の皆様におかれましては、当社グループの置かれた状況をご理解いただきますとともに、引き続きご支援賜りますよう、お願い申しあげます。

2023年6月 代表取締役社長長谷川 一明

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