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経営方針

社長メッセージ

株主の皆様へ

西日本旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 長谷川 一明

平素は、JR西日本グループの事業運営にご理解を賜り、厚く御礼申しあげます。

当社グループは、2005年4月25日に福知山線列車事故を惹き起こした責任を重く受け止め、基幹事業である鉄道の安全を最重要課題として取り組んでまいりました。

2023年度は、未来社会における当社グループの存在意義を見つめなおし、めざす姿として「私たちの志」を掲げ、その実現に向けて「JR西日本グループ長期ビジョン2032・中期経営計画2025」及び「JR西日本グループ鉄道安全考動計画2027」を策定し、取り組みに着手した1年でした。

業績につきましては、観光やインバウンドの活況等の機会を捉えた需要の獲得や各事業分野での構造改革に取り組んだことなどにより、2期連続の増収増益を達成することができました。

2024年3月16日には、関係者の皆様のご尽力により、北陸新幹線金沢・敦賀間が開業しました。この開業を契機に、北陸地域と首都圏・関西圏がより密につながり、観光やビジネスをはじめとした経済活動が活性化することを期待しています。また、令和6年能登半島地震の被災地の復旧・復興が加速するよう、地域の皆様と連携して取り組んでまいります。

2024年度も引き続き、お客様を想い、ご期待にお応えすることを強く意識し、安全性の向上を基盤として取り組んでまいります。

一方、労働力不足の顕在化、物価・賃金・金利の上昇が継続するインフレ社会の到来等、取り巻く環境は大きく変化しています。このような中、様々な経営課題の解決に向け、本年4月には、「中期経営計画2025」のアップデートを行いました。基本となる戦略が変わるものではありませんが、「私たちの志」の実現を加速すべく、鉄道事業の安全性向上・持続的進化、グループ一体となった価値創造、変化対応・創出力の向上といった施策の推進にさらに力を入れてまいります。

2024年度には、大阪駅周辺の賑わい創出につながる「JPタワー大阪」・「イノゲート大阪」の開業、「グラングリーン大阪」の先行まちづくり、2025年度には、広島駅ビル開業等の大型プロジェクトの完成が控えており、大阪・関西万博の開催も目前に迫っています。

当社グループは全力を挙げてこれらの機会を活かし、「私たちの志」に掲げた「人、まち、社会のつながり」を進化させ、心を動かし、未来を動かしていきたいと思います。

株主の皆様への還元につきましては、この度の業績及び長期安定的に株主還元を実施する方針に基づき、期末配当金を直近公表の1株当たり62.5円から22円増額の84.5円、年間配当を直近公表の120円から22円増額の142円とさせていただきたく存じます。あわせて、2024年度においては500億円を上限とする自己株式の取得を実施するなど、引き続き持続的な企業価値向上、株主価値向上を図ってまいります。

株主の皆様におかれましては、引き続き長期的なご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

2024年6月 代表取締役社長長谷川 一明

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