列車がお客様と接触した場合
なぜ、列車がお客様と接触すると、運転再開までに時間がかかるのか?
負傷者の救出や警察による現場検証、隣接する線路の確認などの必要な手続きが終了し、現地で対応にあたる警察や消防、当社から派遣した係員などが線路外へ退出し、現場の安全確認が終了するまでは、事故が発生した区間で運転を見合わせます。
様々な対策を進めるとともに、安全最優先の運行に努めておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
列車とお客様の接触を防止する対策
列車がお客様と接触しないように、以下の様な取り組みを進めています。
ホームでの防止対策
【ホーム柵】
お客様のホームからの転落や列車との接触を防ぐため、ホーム柵の開発、整備を進めています。
【内方線付き点状ブロック】
ホームの内側に線状突起を設け、安全側をお知らせしています。
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【CPライン】
赤色に塗装し、ホーム端部の視認性を向上させています。
【ホームのベンチの向きの変更】
飲酒後にホームから転落されたお客様の直前の行動を分析した結果、ホームベンチなどから突然立ち上がり、線路に向かってまっすぐ歩き出して転落する傾向にあることが分かりました。そのため、ベンチの向きを線路に対して垂直に設置する対策を進めています。
【ホームの非常ボタン】
ホームから転落された場合などに押すと、駅係員や乗務員に異常を知らせる非常ボタンを設置しています。
【青色LED】
ホームに沈静効果の期待される青色照明設備を設置しています。引き続き、効果の検証をしながら設置を進めていきます。
【遠隔セキュリティカメラ】
お客様の歩行の乱れや長時間の座り込み、ホーム端から線路への侵入、ホーム上の混雑など通常と異なる動きを自動的に検知し、駅係員に知らせることによりお客様を保護する取り組みを進めています。(京橋駅、新今宮駅、三ノ宮駅で導入しています。)
駅間での防止対策
【駅間フェンス】
線路内に侵入できないように、フェンスの設置を進めています。
踏切での防止対策
【障害物検知装置】
踏切内に取り残された自動車などを検知し、乗務員に異常を知らせます。
【全方位型踏切警報灯】
どの方向からも見やすくした警報灯の設置を進めています。
【踏切の非常ボタン】
踏切内で自動車や人が動けなくなっている場合などに押すと、特殊信号発光機が発光し、乗務員に異常を知らせる非常ボタンを設置しています。
【青色LED】
踏切に沈静効果が期待される青色照明設備を設置しています。引き続き、効果の検証を行いながら設置を進めていきます。
啓発活動
【「いのちの電話」と連携した活動】
鉄道による自殺は、大切ないのちが失われるだけでなく、電車が止まることによる社会的影響も大きいため、「公益財団法人JR西日本あんしん社会財団」、近畿2府4県の「いのちの電話」と共同で作成したポスター等を京阪神エリアの各駅に掲出しています。
【ホーム転落防止キャンペーン】
お酒を飲みすぎたお客様や体調不良のお客様がホームを歩行する際に列車との接触や線路内への転落を防止するため定期的にキャンペーンを実施し、注意喚起を行っています。