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生物多様性保全の取り組み

当社グループの事業活動は、自然から多くの恵みを享受する一方で、自然に与える影響も少なくありません。そのため、事業活動による多種多様な生態系への影響を抑えるなど、地域と共に生物多様性保全に取り組んでいます。 当社エリアには、天然記念物や希少野生動植物種が生息しており、日々の業務でこれらの生物に影響を及ぼさないように配慮する必要があることから、これらの生息域地図と工事の事前調査等で発見した際の対応を手引きにまとめ、活用しています。

木次線の利用促進と沿線の生態系保全

木次鉄道部では、沿線住民やさまざまな地域団体が一体となって木次線の利用促進と鉄道資源を活用した地域の活性化をめざす「木次線利用促進協議会」に参加し、さくらおろち湖、赤川ほたる公園の美化活動や棚田の保全活動に地域と共に取り組んでいます。

オオサンショウウオ生息域の保全

鳥取県石見川流域では、特別天然記念物オオサンショウウオの生息が確認されていたため、その水系に近い伯備線の護岸工事に際し、生息調査を実施し、確認・保護した4体を上流に放流した上で工事に着工しました。

生物多様性の取り組み
生物調査

トンネル湧水の景観利用

トンネル湧水の景観利用の様子

山陽新幹線の北九州トンネルは勾配がV字型になっており、内部に湧水が溜まることから、その水を汲み上げて、北九州市小倉北区にある県営中央公園の噴水など池の循環水や付近の天禮寺川「蛍の里事業」にご利用いただき、地域の景観や生態系保全に貢献しています。

トンネル湧水の灌漑用水利用

トンネル湧水の灌漑用水利用の様子

山陽新幹線、徳山・新山口間の富田トンネルを流れる湧水を、地域の水田の灌漑用水、農業用水にご利用いただいています。放流先である富田川流域(山口県周南市)には鯉やホタルが生息しています。

外来種のカメ捕獲による生態系保全

第4回グッドライフアワード実行委員会特別賞受賞、亀が引き起こすポイント(分岐器)トラブルと解決策のイメージ

和歌山線JR五位堂駅にある線路の分岐器に外来種のカメが挟まり動作しないことによる列車遅延が、これまでしばしば発生していました。そこで須磨海浜水族園からカメの習性に関する知見を得て、「カメ救出装置(アニマルパスウェイ)」を設置した結果、2015年の夏にカメ10匹を捕獲し、輸送障害削減と付近の池の生態系保全に寄与しました。

「コウノトリ」の飛来

豊岡地区で除草活動を行った地区では、2012年2月に地域の方から『コウノトリが飛来した!』との知らせをいただきました。

地域のシンボルであり、特急の愛称名にもなっている「コウノトリ」が戻ってきたことはとてもよろこばしいことです。(特急名は「こうのとり」)
今後も地域に生息する生物に配慮し、地域と共生した取り組みをすすめてまいります。

線路近くの水路に姿を現したコウノトリ
(写真提供:上村雅規様)

WESTERポイント利用商品の「カーボンオフセット特典」

カーボンオフセット特典の概要

当社グループ共通ポイント「WESTERポイント」を、森林保全等を行う環境保護団体への寄付金に交換、寄付手続きを当社が代行する「カーボンオフセット特典」を実施しています。鉄道利用によるCO2排出分の埋め合わせへの貢献に当社とともに手軽にご参画いただくもので、2008年度より取り組んでいます。

Club J-WESTの森

WESTERポイントを活用した「カーボンオフセット特典」の寄付先の一つである公益社団法人 京都モデルフォレスト協会の森林保全活動対象地として、「府民の森ひよし」内に「Club J-WESTの森」を設定し、会員の皆さまにもご参加いただきながら森林保全活動に取り組んでおります。

エコライフポイントサービス ロゴマーク

森林保全活動の様子

グループ会社等の取り組み

京都駅ビルの人工的湿地「緑水歩廊」

京都駅ビルでは「生物の多様性・緑にあふれるまちづくり」を掲げ、日本の原風景である「里山」、「棚田・湿地」、「池・沼」といった自然環境をプランターで再現し、植栽を育成する緑化施設「緑水歩廊(りょくすいほろう)」を設置しています。

緑水歩廊は、屋上に降った雨水や地下湧水を利用し、水生植物を栽培する段々プランターと屋根やベンチがついた屋台プランターで構成されており、貴重種や絶滅危惧種など、珍しい植栽も育成しています。

この取り組みによって、2014年第11回京都環境賞特別賞(企業活動賞)を受賞しました。

緑水歩廊

ホテルグランヴィア京都 生物多様性に基づく育成・啓発活動

ホテルグランヴィア京都では、2015年1月より生物多様性の取り組みとして、上賀茂神社の“フタバアオイ”里親制度に参加し、“フタバアオイ”の育成に取り組んでいます。

京都三大祭の「葵祭」で使用される“フタバアオイ”は、自生数が激減しており絶滅の恐れがあります。そこで、企業や個人に株分けをし、育成・保全を進める里親制度が実施されています。株分けされ、育成した“フタバアオイ”の一部は、5月上旬に上賀茂神社へ奉納し、その年の「葵祭」にて使用されます。

この里親制度に参加し、育成・保全することで、従業員をはじめ、ホテルをご利用いただくお客様に、京都固有の生態系(生物多様性)と伝統文化の共生について広く発信する啓発活動に取り組んでいます。

フタバアオイ

「レインフォレスト・アライアンス」認証製品の使用

グループ会社の株式会社ジェイアール西日本フードサービスネットが運営する喫茶店「デリカフェ・エキスプレス」等では使用するコーヒー豆の一部に「レインフォレスト・アライアンス」認証の豆を使用しています。この認証を受ける農園には環境面・経済面・社会面での厳しい基準があり、生産者の労働環境・生活水準や生物多様性に配慮した商品をお客様に提供しています。

デリカフェ・エキスプレスの店舗外観

環境コミュニケーション

駅構内・地域等のイベントで環境に関する展示会や講演会などを行ない、JR西日本グループの「地球環境保護の取り組み」をより多くの人にご理解していただけるよう取り組んでいます。

環境パンフレット

当社の地球環境保護に関する取り組みをわかりやすくまとめた環境パンフレット(子ども向け:「ちきゅうにやさしいでんしゃでいこう」、一般向け:「JR西日本の地球環境保護の取り組み」)を制作し、イベントなどで活用しています。

環境パンフレット

NEXT社員一人ひとりの考動エコの推進

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