神戸駅本屋
優れた建築デザインを今に残す
昭和初期の先駆的な駅舎建築。
神戸駅本屋は、昭和初期における先駆的な駅舎建築の代表的な建物です。高架下を有効効果的に活用し、自由通路、中央をホールとして左右の両翼に駅機能を分離した手法は、当時の中・大規模駅の典型的なスタイル。鉄骨鉄筋コンクリート構造による駅本屋の初期のつくりとして、円柱で支えられた大空間、スクラッチタイルを用いた仕上げなどに、昭和初期の優れた建築デザインが見られます。
改良工事が頻繁に行われる大都市の駅にあって、ほぼ原型のまま残る点でも貴重な文化財と言えます。
沿革・歴史
神戸駅は大阪-神戸間の鉄道が開業した1874(明治7)年に開設されました。この時に初代となる煉瓦造と木造を組み合わせた駅舎が建設されましたが、1889年7月の東海道線全通時に改築され2代目駅舎となりました。
昭和に入ると、駅付近の高架化に伴う改築が行われることとなり、1929(昭和4)年7月8日に工事に着手し、1930(昭和5)年9月17日に3代目となる現在の駅舎(当事物)が竣工開業。設計・施工監督は鉄道省神戸改良事務所、施工は大倉土木(現:大成建設)が担当しました。
備考
設計者は、大阪鉄道局技師・柴田四郎と伝えられています。なお、総工費は約126万円(高架部分を含む)との記録が残されています。
基本情報
- 種別
- 駅舎
- 所在箇所
- 山陽本線
兵庫県神戸市中央区相生町3丁目1番1号
- 設置等年月日
- 1930(昭和5)年9月17日竣工
- 製造会社、箇所等
- 大倉土木株式会社(現:大成建設)
- 文化財、遺産等登録


