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隙間転落事故を防ぎたい
地域の皆さまとともに課題解決に取り組む

大阪支社 安全推進室

新たな視点での取り組みの検討

 当社では、ホームでのお客様の安全を確保するため、さまざまな取り組みを進めています。
その1つに、ホームと列車の隙間転落防止の取り組みがあり、これまでも啓発活動や、ホームとの隙間が大きい箇所に櫛状の転落防止ゴムを設置する対策などを行っています。。
 このような取り組みを進めるなか、大阪支社エリア内では、過去3年間(2019〜2021年度)で隙間に転落する事象のうち、約3件に1件は10歳未満のお子さまが占めていることが分かりました。保護者の方々に対して「お子さまと手をつないでご乗車いただく」呼びかけを行ってきましたが、十分お伝えできているとは言い難く、お子さまの隙間転落事故低減には至っていませんでした。そこで、地域の皆さまの知見や感性、デザインの力もお借りし、従来の対策にとらわれない新たな視点で啓発活動を検討しました。

地域の皆さまの知見の活用と連携

この取り組みは、「こどもスキマ転落防止プロジェクト」として、デザインの力による効果的な啓発内容のご提案を大阪市立デザイン教育研究所様から、啓発活動の効果分析に関するご協力を大阪市立大学様からいただくなど、当社を含む三者がチームとなって進めました。取り組みに携わって頂いた皆さまからは、インパクトのあるキャラクターデザインやSNSを活用した安全啓発など、これまでの当社とは違った視点、発想に基づき提案していただき、私たちも多くの刺激を受けて、ぜひ「やってみたい」という強い気持ちにさせてくれました。
 何よりも、「お子さまの隙間転落がなくなってほしい」という同じ思いを持って、それぞれの役割を最大限発揮して取り組みました。

さらなる広がりで安全な鉄道利用を推進

  2021年9月に天王寺駅でプロジェクトを試行し、キャラクターへの好意的なご意見をいただくとともに、隙間転落防止を積極的に拡大すべきとのお声をいただきました。また、このプロジェクトを通して、工夫して考え、チャレンジすることで「これまでの枠を超えた取り組み」を実現できるという大事な経験を得ることができました。
 これからも、意識を高めていただけるような啓発活動を地域の皆さまと連携を図りながら継続し、安全な鉄道利用を推進していきたいと思います。

・スキマモリ こども隙間転落防止プロジェクト
http://www.omcd.ac.jp/sukimamori/

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