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基本の徹底とコミュニケーションこそが安全の礎

米子支社 電気課 谷本 圭一

過去の経験から学んだ鉄道の根幹と基本の徹底の大切さ

 入社6年目に、踏切道でクレーン車により電車線(電気をパンタグラフを介し電車に供給する設備)が断線される事故があり作業員として復旧に携わりました。長時間運転見合わせとなるなど、影響の大きい事故で、このようなことに携わるのは初めてのことでしたが、作業責任者や先輩社員の指示・指導により無事に復旧することができました。同時に、復旧後に列車が無事に運行し、お客様が乗車されている姿を見て、時間通りに、そして安全に運行するということが鉄道の根幹であり私たちの使命であると強く感じました。

 作業責任者には速やかな復旧計画や作業員の安全確保、作業員への的確な指示が求められます。この経験で、一人前の作業責任者になるには、的確な判断力と指導力が必要であり、そのためには知識と技術を磨き続けることが大切であると痛感しました。

 また、「不安な点については都度かつ早めに相談すること」「教わったことや必要なことは必ずメモを残す」という基本的なことの大切さについて学び、それを徹底してきたことが、今に活きています。

積極的なコミュニケーションと確認会話でミスの防止につなげる

 日々の業務において、「もう少し会話をしていれば防げた」というミスもあり、それを防止するためには、世代を超えて何でも話しやすい対人関係を築くことが大切であると考えています。

 自分の若い頃に先輩から良い対人関係を築いてもらったように、日ごろから、若手社員と積極的に会話するように心がけています。

 同時に、若手社員に対しては、先輩社員からの指導をしっかりメモし、そのメモを復習することで自分のものとして、先輩社員の期待に応えることが、良い対人関係を築くことにつながることを伝えています。さらに、他の上司・先輩にあたる社員に対しては、業務外の雑談にもいろいろな気付きがあることや、その積み重ねが良い対人関係につながることを伝えています。

常に安全を意識した自分の姿を後輩社員に見せる

 現在、 電力技術指導専任者として、工事の施行時における技術面、安全面の現場指導などを担っています。

 慣れてくると基本を疎かにしがちな面があるかもしれませんが、小さな気の緩みが大きな事故につながりかねません。

 「安全を守っていくためには、何よりも基本を徹底することが大切」という信念のもと、後輩社員に、自分が率先して基本を大切にする姿を見せています。あわせて、基本動作が自分の当たり前の動きになるまで繰り返し実施し、基本は忠実に守ったうえで効率的な作業の模索を心がけることと、一緒に工事監督能力を高め、重大労災や大規模輸送障害を防止していきたいという強い思いを伝えています。

 お客様と接する機会は少ないですが、1つ1つのことがすべて、時刻通り・安全に運行するという「当たり前の安心感」につながることを常に意識して。

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