研究所の取り組みと研究体制
社内での取り組み
研究所では、ヒューマンファクターに関する基礎的研究を進めるとともに、社内の各分野からの要請によって、現場での具体的なヒューマンエラーを減らすための多様な研究をおこなっています。
また、定期的に本社の各部と意見交換を行って、ヒューマンファクターの考え方や最新の研究成果を広く伝えるとともに、社内のニーズを把握し、鉄道の安全性向上に取組んでいます。
このほか研究所での研修の受入れや、特定分野についての出前講義、現場のフィールドを活用した実験の実施など、多様な取り組みを進めています。
社外との取り組み
研究所では、(公財)鉄道総合技術研究所の指導を仰ぐとともに、ヒューマンファクターに関する研究を行っています。大学等からも指導を仰ぎ共同研究の実施などを行い、得られた研究成果は国内外に学会や鉄道関係の刊行物に発表し、多くの分野の方々と成果が共有されるように努めています。
また、関西鉄道協会・近畿運輸局と連携を図りながら、研究発表、意見交換の場を設定し、関西の鉄軌道社局が一堂に会し、ヒューマンファクターを核に鉄道の安全性向上について議論をしています。
他の鉄道事業者をはじめ、ヒューマンエラーを防ぐために日夜努力しておられる各業界からご依頼をいただき、安全研究所の管理職社員等が講師となり、ヒューマンファクターの見方、考え方をお話しています。
研究体制
施設および実験機器
研究所内には、運転現場を再現するために高度なシミュレータ、
映像および音響機器を完備した実験室を設けています。
運転士が乗務中において、運転室内の警報音等を聞き分ける場合の問題点を把握するための実験