地震・津波に対する安全対策

地震に対する安全対策

阪神淡路大震災以降、構造物の耐震補強対策のほか、列車の線路からの逸脱防止対策や地震計の観測体制強化などによる被災箇所への進入防止対策を順次進めています。

また、東日本大震災でも、鉄道構造物に被害が生じたことを踏まえ、現在施工中の橋脚や鉄道駅などで耐震補強対策を継続するとともに、今後発生が予想される東海・東南海・南海地震に備え、対策を進めています。

構造物対策

阪神淡路大震災以降、構造物の耐震補強対策を継続して実施しており、これまでに新幹線では高架橋柱(せん断破壊先行型)や落橋防止対策、トンネルの工事が完了しています。在来線についても高架橋柱(せん断破壊先行型)や落橋防止対策の工事が概ね完了しています。 現在は、鉄筋コンクリート製橋脚や鉄道駅などの耐震補強などの対策を順次進めています。

また、東日本大震災を踏まえ、今後発生が予想される東海・東南海・南海地震を対象に、高架橋柱(曲げ破壊先行型)のほか、盛土や鋼製橋脚、駅舎などの耐震補強の対策を順次進めています。

曲げ破壊先行型に対する対策実施状況

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脱線後の減災対策

減災対策として敷設している「逸脱防止ガード」は、線路内の内側に敷設し、地震により車両が脱線した際に、車輪が同ガードに当ることで、大きく逸脱することを防止し、被害を軽減する装置です。

現在、山陽新幹線の新大阪〜姫路駅間において敷設を進めています。

また、平成24年度に施工性の向上を目的とした「逸脱防止ガード敷設運搬車」を導入し、同区間で使用しています。

逸脱防止ガード

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津波に対する安全対策

今後、発生が想定されている東海・東南海・南海地震の発生に伴う津波対策として、津波による被害が想定される線区を中心にさまざまな取り組みを進めています。

津波避難誘導心得

東日本大震災の教訓などを踏まえ、大地震が発生し、津波の発生が予想されるときに乗務員などの自主判断により避難することを定めた「津波避難誘導心得」を平成24年8月に制定しました。「安全考動計画」の取り組みの1つである「緊急事態に直面した際の人命最優先の考動」の実現に向けて、今後も実践的な訓練などを積み重ねていきます。

津波避難誘導心得

  1. 大地震が発生した場合は、津波を想起して自ら情報収集に努め、他との連絡がとれない場合、時間がない場合は、自ら避難を判断する。
  2. 避難を判断した場合は、お客様へ避難を呼びかけ、速やかに避難誘導する。
  3. 降車や避難、情報収集にあたっては、お客様や地域の方々からの協力を求める。
  4. お客様とともに社員も速やかに避難し、避難後もより高所へ逃げ、津波警報が解除されるまで現地・現車へ戻らない。

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津波の発生に備えた訓練

津波警報が発表されたことを想定し、お客様を安全な場所へ誘導する訓練を地元自治体などのご協力もいただきながら実施しています。平成24年度は大阪、和歌山、岡山、広島地区で実施しました。

平成25年3月9日 紀勢線下里〜紀伊浦神駅間

平成25年3月11日 呉線・忠海駅構内

列車から降車し、避難所へ向う様子

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標識の整備などハード対策(紀勢線における取り組み)

和歌山県沿岸部を走る紀勢線新宮〜和歌山駅間は、津波による被害が発生する恐れの高い地域として、さまざまな対策を進めています。

避難誘導標

津波による浸水の恐れがある区間が確認できるよう、平成21年3月までに浸水区間起点・終点標を設置したほか、市町村が定める避難場所への方向が分かるように、線路外出口標を設置しています。

浸水区間起点・終点標

浸水区間起点・終点標により、津波により浸水する恐れがある区間を走行していることが分かります。

線路外出口標

浸水区間内の踏切など避難先への出口に設置しています。この看板は、避難場所への方向を示しています。

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梯子や階段の設置

車両からの避難をスムーズにできるよう、手すり付の梯子の車両への設置や、線路から国道などの高台へ避難するための階段の設置により足場の確保などを行っています。

手すり付梯子

列車から避難するために駅間に設置した避難誘導降車台

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乗務員などへの支援

これまでご紹介した取り組みに加え、次のような対策も進めています。

地震・津波情報の自動伝達装置の導入

  • 紀勢線沿線の無人駅や、当社の関係職場に、緊急地震速報と津波警報を自動で放送する装置を導入

運転士への津波情報の伝達ツール強化

  • GPS運転士支援装置に、浸水区間を走行していることを伝える警報機能を追加
  • 紀勢線沿線の無線の基地局装置の電源を補強

GPS運転士支援装置イメージ

避難誘導支援アプリケーションの開発

  • 乗務員からの声を踏まえ、GPSにより現在位置を表示し、浸水区間、最寄の避難場所の位置、そこに至る経路情報が分かるアプリを開発し、乗務員が携帯する業務用のスマートフォンに搭載。

避難誘導支援アプリケーションイメージ

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