組織全体で安全を確保する仕組みの充実
「安全を維持する鉄道システム」の機能を向上させるため、安全マネジメントシステムやリスクアセスメント等、「経営層」「間接部門、現場管理者」「現場第一線の社員」による組織全体で安全を確保する仕組みを構築するとともに、時間の経過による劣化を防ぎ、有効に機能させるための継続的な改善を図っています。
リスクアセスメントの質の向上
重大な事故および労働災害の未然防止に向け、社員からの報告等を通じてリスクを抽出、評価し、効果的な対策の実施と継続的なリスク管理によりリスクを抑え込む「リスクアセスメント」に、現業機関、統括本部および支社、本社が連携して取り組んでいます。

安全マネジメント統合システム(ISSM)の活用
リスク情報を検索し閲覧等が可能なデータベースである「安全マネジメント統合システム(ISSM)」を運用しており、社内すべての箇所で閲覧できる環境としています。グループ会社も利用できるようにしており、発生事象の共有等に活用しています。

「分析・対策策定の手引き」の活用
他山の石等から学び、重大事象の未然防止につなげるため、背後要因を深掘りするための検討ツールである「分析・対策策定の手引き」を活用し、効果的なリスク抽出・低減策の策定につなげています。

「分析・対策策定の手引き」
心理的に安全なチームづくり
より安全・安心な鉄道を築き上げるために、互いを認めあい、率直に発言し、挑戦を通じて学び高めあう「心理的に安全なチーム」づくりに取り組んでいます。
「心理的に安全なチーム」づくりにより、率直な意見やアイデアを出したり、エラーを報告したりしても、恥をかいたり、無視されたり、非難されたりする心配がないという感覚を全員で共有できている状態をめざしています。そのために、経営層や現場管理者に対する研修から取り組みを開始しています。
現場起点の考動による課題解決への挑戦
いかなる状況に遭遇しても、お客様を目的地まで安全にご案内するためには、「現場起点の考動」が欠かせません。
私たちは、系統や組織をこえて発生した課題を共有し、「鉄道のプロ集団」として相互理解と敬意・共感を大切にしながら、一人ひとりが仲間とともに能動的にかつ連携して課題解決に向けて取り組んでいます。