高専卒採用
施設(土木)
大阪工事事務所 施設技術課 野村 梨絵 2008年 入社
Career Step
- 2008年大阪支社 大阪保線区 宝塚管理室
- 2009年大阪工事事務所 大阪工事所
- 2010年大阪工事事務所 おおさか東線工事所
- 2012年大阪工事事務所 施設技術課
- 2015年育児休職(1人目)
- 2017年大阪工事事務所 施設技術課(復職)
- 2017年育児休職(2人目)
- 2019年大阪工事事務所 施設技術課(復職)
新大阪駅のホーム新設工事の
現場をまとめる役割を担う
大阪工事事務所 おおさか東線工事所
入社2年目に新しい駅などの建設プロジェクト工事に携わる大阪工事事務所の所属となり、現在まで一貫して関連する業務に携わっています。キャリアにおける最初のターニングポイントとなったのは、入社4年目で担当した、おおさか東線開業に伴う新大阪駅の5号ホーム新設工事。それまであった4つのホームに加え、新たに5つ目のホームを新設する工事で、はじめて現場をまとめる役割を担当することになりました。
主な仕事内容は、工事を行う建設会社との契約や設計図面の確認、工事を行うための申請手続き、工事の進捗管理など、多岐にわたります。それまでは上司から指示された業務を行うポジジョンでしたが、この工事では1つの工区担当を任されたことにより自分で状況を把握し、判断してプロジェクトを推進させられるようになったことが大きな変化でした。
工事を進めるうえで特に課題となったのは、工事を行うエリア内にお客様が利用する給排水管や列車運行に必要となるケーブル、さらには新幹線のケーブルが通っていたことです。工事により損傷させてしまうと列車遅延などの大きなトラブルにつながります。万全の準備をするために、定期的に多くの系統を一同に集めた会議を開いて情報共有と検討を行い、細心の注意を払いながら工事を進めました。当社の土木や電気、軌道などの部署に加えて、建設会社の方々も工事に関わっておられたので調整に苦戦することもありましたが、後のキャリアに活かせる良い経験ができたと思います。そして、新しいホームが完成し、多くの方に利用していただいている光景を見た時の感動は、今も鮮明に残っています。
成長を支えたもの
先輩や上司の存在が最も大きいです。新人・若手の頃は、いきなり難しい業務をふられるのではなく、努力すれば達成できる業務を任せてもらい、自分なりに試行錯誤を繰り返しながら取り組むことで少しずつスキルアップできました。同期の存在も、成長するための励みになりました。近況を話し合ったり意見交換をしたりすることで、「私ももっとがんばろう」という意欲が湧いてくるんです。高専卒である私の場合、大卒・院卒の同期とは2~4つ年齢が違いますが、垣根なく気軽に話し合える関係です。こうした人と人のつながりが、私の成長を支え続けてくれています。
さまざまな制度を利用して
育児と仕事を両立
育児休職〜大阪工事事務所 施設技術課(復職)
仕事という枠を超えて、人生の転換期となったのが2人の子どもの出産です。育児休職中は、子どもの成長を間近で見守れるよろこびを感じる一方、生活スタイルが大きく変わったことで「仕事に復帰できるだろうか」、「復帰してもしっかりと仕事ができるだろうか」という不安を感じていました。そうした中、人事担当課長との面談が育児休職中に定期的にあり、「困っていることはないか」といったヒアリングや、職場の状況説明など、復職に向けたサポートがあったことで前向きな気持ちになりました。
そして、復職する際には、以前と同じ部署に配属してもらったおかげで不安もそれほどありませんでした。働き始めてからは、短時間制度や勤務日数を2日または4日減らせる単日数制度、さらにはフレックス制度や在宅勤務を利用して育児と仕事を両立することができました。
一言で“育児”といっても、子どもの成長過程によって生活スタイルは変わります。例えば、保育園に通っている時は送り迎えをする必要があるので、朝の早い時間帯と夕方が忙しいんです。小学校に通いだすと、登校時間に合わせて準備をするため忙しい時間帯が少し遅くなります。当社はさまざまな制度をうまく組み合わせることで、こうした生活スタイルの変化にも対応できる点が特長だと思います。また、単に制度があるだけでなく、職場のみなさんが温かくサポートしてくれたこともキャリアを継続できた要因です。
育児休職中に自分と同じような小さな子どもを持つ女性と出会い、いろいろな声を聞くことで視野が広がり、以前よりも気持ちにゆとりをもって仕事に取り組めるようになったことで、これまで以上に仕事が楽しくなりました。
実現したい未来
鉄道サービスは、移動手段としてだけでなく、地域の活性化や多くの人々の暮らしを豊かにする事業でもあります。私が所属している新駅や高架化などの建設プロジェクト工事に関わる部署は、まさにその最前線といえるでしょう。ですので、まずは私たちが駅を建てたり、設備を新しくしたりすることで地域が発展する未来像を想い描きながら仕事に取り組むように心がけています。また、女性として、母として、当社の女性社員が自分の能力や個性を発揮して働き、キャリアを築いていける、より良い環境づくりに貢献したいと考えています。
工事に関するお金の管理を行う
コストコア候補に
大阪工事事務所 施設技術課
2回目の復職後は、工事発注に伴う工事計画やお金の審査、関係する基準の整備を行う部署に配属され、コストコアの技術者をめざしてスキルアップに励んでいます。コストコアは、「建設会社との契約が適正価格であるか」、「計画工事における施工計画や工事予算が妥当であるか」、といったことをチェックするのが主な仕事です。さらに、さまざまな基準の改定や、新規ツールの開発などを行うケースもあります。
現在は、大阪工事事務所ICTを活用した業務の効率化と質向上を目的に、各課横断的に結成されたチームに加わり実用化に向けて取り組んでいるところです。これまでの経験で培ったスキルを活かせることに加え、新たなスキルを身につけ、伸ばせる機会をもらい、モチベーションはとても高いです。時代の流れやニーズに応じて「これまで世の中になかったものをつくる」、「これまでできなかったことを可能にする」、こうしたチャレンジはやりがいがあり、ワクワクします。それは、「社会に貢献できる仕事に就きたい」という学生時代からの想いを実現し、今もこの仕事が好きだからだと強く感じます。