総合職採用
事務・創造
鉄道本部新幹線本部 新幹線企画部 課長代理 土橋 朋子 2001年 入社
Career Step
- 2001年福岡支社 博多駅
- 2003年福岡支社 博多新幹線列車区
- 2004年福岡支社 総務企画課
- 2006年広島支社 営業課
- 2007年営業本部
- 2011年新幹線管理本部 広島新幹線車掌所 係長
- 2013年運輸部
- 2014年新幹線統括部
- 2018年新幹線鉄道事業本部 新幹線企画部
- 2022年鉄道本部新幹線本部 新幹線企画部 課長代理
駅に賑わいを!
熱い想いが周囲を動かし、
前例のないイベントを成功させる
福岡支社 博多駅
入社して最初に配属されたのは博多駅。切符の販売など、駅係員として勤務しました。4月に入社し、最初に迎えるクリスマスシーズン。私は、駅で地元の高校生によるハンドベルや大学生による合唱コンサートが実施できればと思い立ち、上司に提案しました。当時、会場として考えていた博多駅東口は人の行き来が少なく、どちらかといえば暗い雰囲気の場所でした。ここに賑わいを生み出したいと考えたのです。とはいえ、入社1年目の“新人”の提案です。また、駅係員にとって、イベントの企画はまったくの業務外。「そんなことよりも、まずは自分の仕事をしっかりと覚えろ」という声がゼロだったわけではないと思います。ところが、熱心にイベントの有効性を説明する私に対して、駅長をはじめとした上司たちは「やってごらん」と背中を押してくれました。発案者でありながらも自分では解決できない問題が出てきた時は、手を差し伸べてくれました。結果、イベントは大成功。地域の皆様にたくさん集まっていただき、メディアでも取り上げられる話題のイベントとなりました。この時のお客様の笑顔をはじめ、駅の賑わいは忘れられない光景です。そして、「業務の枠にとらわれず、やりたいことはやって良いんだ」「チャレンジして努力すれば、必ず思いは周りに伝わる」という、今につながる大きな教訓を得た出来事になりました。
成長を支えたもの
一昨年に出産し、約1年の産休・育休休職を経て仕事に復帰しました。復帰にあたっては、「仕事と育児の両立を本当にできるだろうか?」という不安もありました。そんな私を支え、成長に導いてくれているのが、数々の支援制度や職場の仲間たちのサポートです。当社には「短日数勤務制度」という、ひと月の勤務日数を2日又は4日減らすことができる制度があります。「これがあるからやっていける」と言えるぐらい、私にとっては活用度の高い制度です。勤務時間を調整するフレックス制度も積極的に利用しています。そして、何より、子どもの急な発熱時などに、みんなが「今日はゆっくり一緒にいてあげて」などと温かく支えてくれています。「この職場だからこそ、これから先も頑張れる」と感じています。
駅や列車内の禁煙化を担当。
「調整」の大切さを学ぶ
営業本部
公共スペースを禁煙化、あるいは分煙化して吸う人も吸わない人も快適に過ごせるようにというのは、時代の大きな流れです。当社も、2009年6月には特急列車の全面禁煙化、7月には京阪神地区の禁煙化を行いました。またこれと前後して、新幹線のホームに喫煙ルームを設置して分煙化を行いました。これらの取り組みを私は、お客様サービス部の一員として担当しました。禁煙化というと、灰皿を撤去すれば実現できそうなイメージもあります。ところが鉄道会社においては、駅構内の看板の取り替えやパンフレットの差し替え、駅員による案内方法の周知徹底など、膨大な量の関連業務が発生します。吸わない方々への配慮はもちろん大切ですが、吸う方々への配慮も同様に求められます。ときに相反する意見や思いを汲み取り、お互いが納得するようにプロジェクトを進めることが、私に求められた役割でした。それはまさに「調整」業務であり、本社という組織が果たすべき役割でした。それまでの、現場で思いや実状を伝える役割とは大きく異なりましたが、自分自身の仕事が及ぼす影響も大きい分、やりがいも大きくなりました。関わる人は多くなりメールや電話でのやり取りが増えましたが、だからこそ、「顔を合わせて話すことが、結局は解決への近道」という仕事のポイントも学べました。ゴールに向かって多くの人の意見を集約しながら道筋をつけていくという、その後の仕事の基礎を築くことができた経験でした。
“携帯がつながる新幹線”を
めざすプロジェクトで、マネジメントを経験
新幹線統括部
新幹線鉄道事業本部 新幹線企画部
山陽新幹線はトンネルが多い路線です。そのため、「携帯がつながらない」という残念な評価が定着してしまっていました。この状況の改善に取り組むのが、2014年以降、現在も進めている「携帯電話不感地帯対策」です。私が所属するチーム6名のメンバーと上司である課長の計7名で担当しています。そして私は、メンバー6名の中でリーダーを任されています。5名の後輩たちに対して、相談に乗ったりアドバイスをする役割を担っているのです。このポジションで仕事をするにあたって拠り所にしているのは、私が先輩たちから教えてもらったことや支えてもらった経験です。若手の頃、人一倍の思いはあったものの、それだけでは課題の解決ができないことがありました。そんな時に先輩たちはじっくりと私の話に耳を傾け、時には現場や相手先に一緒に足を運んでくれました。これと同じことを今、私が後輩たちにしてあげようと心がけています。また、相談されてから話を聞くだけでなく、後輩が悩んだり困ったりしている様子を察知し、私から声をかけるようにしています。「携帯電話不感地帯対策」は既に新大阪-博多間での工事を終え、現在は北陸新幹線での工事に取り組んでいます。今私は、新幹線の利便性が向上してお客様に喜んでいただく様子を、マネジメントというこれまでとは違った立場から眺めています。現場の最前線で感じるのとはまた違った喜びを感じることで、より一層、自分を高めていきたいと思いを新たにする日々です。
私の地域への取り組み
2018年11月4日、博多総合車両所岡山支所で「山陽新幹線(岡山)ふれあいデー」が開催されました。私が所属する新幹線企画部サービス品質課は、このイベントの事務局を担当しました。2018年は、西日本豪雨で岡山県に大きな被害が出ました。このイベントを通じて被災地域の観光復興や、地元の皆様が元気になるための何らかのお手伝いができればと思い企画・運営しました。私は、入社してからずっと新幹線の業務に携わってきました。大好きな新幹線で地域の皆様に笑顔になってもらえることは、大きな喜びです。日々の安全で快適な運行、そしてこういったイベントを通して皆様に愛される新幹線や鉄道を支えていくことが、私なりの地域への取り組みだと考えています。