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高専卒採用

施設
(駅機械システム)

中国統括本部 駅業務部 宮脇 真一 2011年 入社

Career Step

  1. 2011年岡山支社 岡山機械区
  2. 2012年(株)JR西日本テクシア(出向)
  3. 2013年岡山支社 岡山機械区
  4. 2020年岡山支社 駅業務課
  5. 2022年中国統括本部 駅業務部

岡山駅新幹線ホームに可動式ホーム柵を導入。
中国地方初の工事に携わる

2015~2019

岡山支社 岡山機械区

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2015年から、岡山駅新幹線ホームにホーム柵を導入するプロジェクトに主担当として携わりました。私の役割は、基本設計から運用開始までの工事監督などです。可動式ホーム柵を安全かつ効率的に運用するためのレイアウトや、ホーム上での耐荷重条件、駅係員や乗務員によるホーム柵の取り扱いなどを検討し、設置仕様や工事方法を決めていきました。
可動式ホーム柵を導入するのは中国地方で初めてであったため、部署の誰もが初体験という難しさがありました。特に課題だったのは、最大で長さ8.2m重さ1,150kgもあるホーム柵本体を安全にホーム上に持ち上げる工程です。一般的なクレーンで吊り上げる方法は、条件が整わず採用することができませんでした。そこで、保守基地から保守用車両にホーム柵本体を載せて線路上を運搬することで、ホームに運び込むという方法を取りました。この時に心強かったのが、会社をあげてのサポートです。初めてのプロジェクトであっても、重量物の運搬やホーム上での工事については部署内にノウハウがあります。上司や先輩はそれらをもとにアドバスをしてくれ、今回の工事方法を一緒に考えてくれました。支社や本社の方とも密接に情報共有ができました。保守用車両を使って運び込むという方法も、そういったコミュニケーションや情報交換の中で採用された方法です。
プロジェクトでは、部署や会社の枠を超えて多くの人と関わりました。そのため、人を巻き込む力や意見を調整する力が随分と身に付きました。ホーム柵の使用が始まった時、関係者と抱き合ってしまうほどのうれしさだったのは、多くの人と協力してきたからこそだったと思います。

成長を支えたもの

仕事を覚えることで精一杯だった頃は、自分の都合を相手に押し付けがちでした。そんな時に上司にかけてもらったのが、「誠実さを大切にしなさい」という言葉。相手を思いやり、自ら行動をするように教えてもらいました。今も常に心掛けている、大切な言葉です。JR西日本は在宅勤務の制度が充実しており、子どもの参観日や病院への付き添いなどの際に利用しやすいです。育児は人としての成長につながり、それが仕事に好影響を与えているように思います。

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機械区での経験を活かし、
持続可能な駅の運営に携わる

2020

岡山支社 駅業務課

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入社以来ずっと所属していた機械区は、券売機やエレベーター、空調など、鉄道を安全で快適に利用いただくための機械の設置やメンテナンスを行う部署です。それに対して2020年から携わっている駅業務という仕事は、駅の業務運営をめざすべき姿に向けて企画をする仕事です。よりお客様に近い位置での仕事だと言えます。
技術者として機械そのものに関わってきた私にとって、駅業務の仕事は新たなチャレンジです。しかし、機械区を経験してきた私だからこそ、自分の強みが発揮できる仕事だと思います。その一例が、持続可能な駅運営のために機械を有効に活用することです。労働人口が減っていく日本社会では、駅係員も不足します。そんな中で駅でのサービスを維持していく方法として、券売機の多機能化や、専任のスタッフが遠隔操作でお客様に接客できる設備の設置が考えられます。機械の強みと駅の状況という両方の要素を把握したうえで、「どの駅に、どんな機械を設置すれば安定してサービスを提供できるか」を考えるのが、今の私の役割です。
現在の仕事は、駅や鉄道サービスの未来を見つめ、そのための具体的な施策を行っていく仕事だと言えます。そのため、社会の変化や会社の経営状況などといった、経営的視点が養われてきました。駅という多くの人が愛着を持つ場所をめぐる新しい取り組みとあって、関わる人の思いはさまざまです。決して私の都合を押しつけるのではなく、相手の思いに寄り添い、お互いが納得できる結論にたどり着けるように心がけています。意見の調整や細かな事項のすり合わせが続く毎日ですが、めざすべき未来像を見つめ、一つずつ課題をクリアして計画を進めていくことに成長を感じる日々でもあります。

実現したい未来

鉄道システムは、社会の持続的な発展に向けて欠かすことができません。労働人口が減少するというこれからの時代において、不足する人員を機械の有効活用によって補い、駅業務を維持していくことは、持続可能な社会に貢献するものだと考えています。駅業務だけでなく、機械の設置工事を担う人材も減少しています。より効率的な工事方法や機械を導入することで、人にしかできない質の高いサービスの維持や、より便利になる新たな設備の導入をしていきたいです。

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