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広島駅を“語る” Vol.07 進化する広島の魅力を全国へ発信!

  • JR西日本
    下関総合車両所 広島支所
    脇田章司さん
    2019年にJR西日本入社後、下関総合車両所広島支所にて山陽本線、呉線、可部線、芸備線など広島エリアを中心に走行する電車、気動車の車両検修業務に従事している。227系電車が得意分野。
  • JR西日本
    広島保線区
    石村龍則さん
    2012年にJR西日本入社後、山陽本線、赤穂線、呉線、可部線、芸備線、山陰本線、木次線、福塩線など広島エリアを中心に線路の保守・保全業務に従事している。
  • JR西日本
    広島運転所
    浦上涼平さん
    2006年にJR西日本に入社後、駅係員、車掌、運転士、指令とキャリアを重ね、現在は運転士の指導係長として、教育や訓練、養成業務に従事している。スポーツ大好きおじさんだが、四十肩に悩まされている。
  • JR西日本中国交通サービス
    広島支店 広島エリア
    松下明日美さん
    2012年にJR西日本広島メンテックに入社、会社の再編を経て現在はJR西日本中国交通サービスにて、駅業務や広島忘れ物センターでの業務に従事している。
    4歳の娘を持つ一児の母。
  • JR西日本総合ビルサービス
    広島支店業務課
    藪見憲路さん
    2008年にJR西日本総合ビルサービス入社後、警備職として京都エリアの京都駅ビル・京都鉄道博物館、大阪エリアのNGB(ノースゲートビルディング)で常駐警備(保安監視業務、巡回業務、出入管理業務)を経て、2024年6月に広島エリアに異動、広島エリアの現場社員のサポートや新しい広島駅の開業のため、常駐警備、臨時警備等の計画を立て、準備している。

目次

新しい広島駅の開業を盛り上げるべく「プロジェクトHIROSHIMA」始動!

皆さんは会社も部署も全て違うそうですね。

石村:同じ会社の人もいれば、違う会社の人もいます。様々な業務を経験しているメンバーが一同に集まる機会はなかなかないと思っているので、このプロジェクトに参加するのを楽しみにしていました。

藪見:私はプロジェクトが始動して2か月後の2024年7月からの参加となり、最初は会社も部署も違うので少し不安な気持ちもありましたが、皆さんとても話しやすくて、、、今は新しい広島駅の開業を盛り上げる一員として、一致協力し、成功させたいと強く思っています!

松下:普段なかなか接点のない業務をしているメンバーと、「新しい広島駅ビル開業を盛り上げよう」という一つの目標に向かって活動していくので、新しい出会いに感謝し、皆さんとの繋がりを深めながらこのプロジェクトを成功させたいです。

浦上:JR西日本グループや他会社の方が集い、職種の垣根を超えて新しい広島駅を盛り上げていくというところに惹かれ参加させていただきました。他系統の専門的な知識を得る事ができたり、思いもよらぬ視点からの意見を聞けたりと新鮮な気持ちでいっぱいです。それぞれの個性を生かしつつ、「街の魅力」「仕事の魅力」も合わせて配信したいと思います。

会社も部署も違えば働く場所も違うんですね

脇田:私たちプロジェクトHIROSHIMAは広島駅付近で働くJR西日本グループで構成されていて普段はそれぞれの業務に従事しています。お客様の通勤・通学や旅行の移動手段としてご利用いただく鉄道に直接関わる業務や、駅ナカの飲食店、お土産物店、ホテルなど様々な業種がありますが、私たち自身も普段から関わり合うことは滅多にないため同じグループ内の様々な業種の方々とお話ができてJR西日本グループ内のことをより深く知るきっかけになっています。

皆さんは普段はどのような業務に従事されているのですか?

石村:私は線路の保守・保全業務に従事しています。線路上を歩いているオレンジ色の服の人を見つけたら、もしかしたら私かもしれません。線路に異常がないか徒歩で巡回をしたり列車に乗って確認をしたりしています。

藪見:私は建物および各種設備管理、警備、清掃などの事業を柱とする総合ビル管理会社で、主に警備を担当しており、広島エリアの常駐施設等で働く現場社員の管理やフォロー・サポートをしています。また新しい広島駅ビルの開業に向けて、常駐警備や臨時警備等の計画、準備を行っています。

松下:私は主に、広島忘れ物センターで、お客様のお忘れ物の捜索やお品物の引き渡しを行っています。捜索にあたっては、新幹線・在来線の指令所を通しての車内捜索や、新幹線・在来線基地への捜索を依頼することもあります。引き渡しにあたっては県外の方のお忘れ物も多く、お品物を梱包し、発送する手続きをしています。また、最近はインバウンドのお客様も多く、様々な国の言語で対応する必要がある為、iPadの翻訳アプリを使い対応しています。

浦上:私は運転士の教育や訓練・養成を担当しています。1本の列車を走らせるためには、保線・電力・車両・土木・建築・機械・信号・指令など多くの社員が尽力しています。その集大成である列車を、運転士がお客様を安全に目的地までお運びする事ができるよう、知識や技能向上のための指導を行なっています。最近では、消費電力を抑えた運転操縦「省エネ運転」の指導に力を入れています。

脇田:私は広島駅と天神川駅のちょうど間に位置する下関総合車両所広島支所にて山陽本線・可部線・呉線・芸備線など、広島シティネットワークを中心に走行している車両のメンテナンス業務(検修業務)に従事しています。車両検修は故障や不具合などの対応はもちろんのこと、車両には自動車で言う「車検」と同じように期間や走行距離で検査周期が定められており、その検査周期をオーバーしないように広島支所に所属する全ての車両に対して定期検査を行っています。広島支所は広島駅から西条方面の列車に乗車して頂ければ進行方向左手に見えてきます。たくさんの車両が綺麗に並んで休んでいる景色は壮大なのでぜひご覧ください。

「プロジェクトHIROSHIMA」は様々な業務に従事されているメンバーで構成されているのですね。
実際にはどのようなことをしているのですか?

石村:新しい広島駅の開業を盛り上げるべく、広島駅前で実施するイベント内容を考えたり、新しい広島駅の良さや、工事進捗状況の情報発信方法を考えたりしています。

松下:プロジェクトHIROSHIMAでは一人一人が違う業種だからこそ思いつくアイデアを持ち寄って新しい広島駅ビル開業を盛り上げるための様々な仕掛けを考案しています。観光列車etSETOraの広島駅発車に合わせてホーム上で行うお客様のお見送りを通じて、もっと広島の魅力を感じて頂きたいと強く思うようになり、プロジェクトHIROSHIMAのモチベーションとしています。

私たちの仕事と広島という街の繋がり

普段の業務中に広島の街や駅を見ることはありますか?

藪見:私の管轄地広島エリアの常駐施設は殆どが駅に直結、隣接しているものなので、現場に行く機会が多く、街や駅はよく見ています。また開業に伴う常駐警備や臨時警備等の計画を立てているのですが、施設の進捗具合の確認をするため、広島駅にはよく足を運んでいます。開業日から1〜2週間は特に他府県を含め多くのお客様が来られることが見込まれるので、お客様がスムーズに施設をご利用出来るように各所への徒列規制やお客様への誘導・広報に伴う警備の配置等を検討しています。図面上でのイメージしているものと実際に出来上がった施設では違う場合もあり、都度計画を変更する必要もあるため頻繁に現地確認を行っています。

松下:私は広島駅の中に忘れ物センターがあり、業務中に駅構内を歩くことはありますが、正直外に出て駅を見ることはほとんどないですね…。時々私用で広島駅へ行くことはあるので、そのたびに工事がどんどん進んでいるのを見て驚いています。

脇田:私の業務は基本的に車両基地内での車両メンテナンスのため、異常時や添乗検査(走行中の列車に乗って車両に異常がないか確認する検査)を除いて業務中に駅を歩くということはほとんどありません。駅に足を運ぶことがほとんどない分、行くたびに駅の大きな変化に気づくことができ、広島駅が新しくなっているのを実感し、非常にわくわくしています。

仕事と広島の街が繋がっているなと実感する瞬間はありますか?

石村:私たちが保守・保全している線路の上を走っているため、多くのお客様が列車をご利用してくださっているのを見るたびにお客様を安全に広島の街へお運びできていると感じます。

脇田:確かに観光をしに来られたんだろうなぁと思う大きな荷物をお持ちのお客様にもご利用いただいているのを見ると観光する際にも鉄道は無くてはならないものだと感じます。安全で快適な車両をずっと提供しつづけられるように日々の業務に対して真摯に取り組んでいかなければならないという強い使命感に駆られます。

藪見:私は施設の安全・安心を担う業務なので施設をご利用のお客様から感謝の言葉を頂いた時や、楽しそうにされているのを見ると、広島の活性化に繋がっていると感じます。

徐々に広島駅ビルが新しく生まれ変わるにつれ人の動きに変化を感じることはありますか?

石村:たまに広島駅付近を歩いていると、工事の様子を見ている人を見かけます。やはり多くのお客様が気にかけているプロジェクトだと感じます。

藪見:広島のテレビでは新しい広島駅ビルのニュースがよく取り上げられています。まだ工事中ではありますが、施設の写真を撮る人も多く見受けられ、地元広島の方や他府県の方からも期待されているのを日々実感します。

広島の街や駅の魅力をたくさん感じて欲しい

皆さんが思う広島の街のイメージを教えてください

松下:水の都と呼ばれているように、広島市内には6本の川が流れていて、水辺がかなり整備されています。テニスやゴルフができる大きな河川敷があったり、川沿いにカフェがあったりします。緑もきれいですし、春には桜並木もみられ、景色を見ながら散歩やランニングをしている人も多く広島の魅力のひとつだと思っています。他には様々なスポーツが盛んで特に広島カープが有名ですが、スポーツに対する盛り上がりや県民の一致団結感なようなものは凄いなぁと感じています。

浦上: 外国からの観光客にも多く訪れていただいていますが、広島は79年前に原子爆弾が投下され、多くの命と街が失われた悲惨な出来事から復興し、核兵器の根絶と世界恒久平和を発信している都市です。世界遺産の原爆ドームや平和記念公園をはじめ、広島平和記念資料館や慰霊碑等と平和を訴える貴重な場所が数多く存在しています。実際に訪れて平和を学び、平和の大切さ、平和への想いを後世に伝えていくきっかけにしてほしいですね。

藪見さんは最近広島に来られたそうですが、広島の第一印象はどのような感じでしたか?

藪見:2024年6月に広島に来ましたが、まさに「広島カープ」という印象です!私は京都出身ではありますが、広島カープの大ファンで広島カープについて、京都や大阪では話せる人があまりいませんでしたが、広島では普通に広島カープの会話が出来るので非常に嬉しかったです!また、街には広島カープのユニフォームを着ている方がいたり、「カープ坊や」が色々な物とコラボしていたり、マツダスタジアムのコンビニ(ローソン)が赤色だったり、広島カープが街に根付いているのだなと驚きました。

新しい広島駅ビルの完成にあたって特に楽しみなことを教えてください。

藪見:新しい広島駅ビルに変わる瞬間を直で見ることが出来て、街が活性化していくことが楽しみです!

松下:私は路面電車の乗り入れが特に楽しみです。路面電車の乗り入れは広島が初めてと聞いたので、ワクワクしています。
あとはどんなお店が入るのか早く知りたいですね…!家族や友人と買い物に来たいです。

広島にはおいしいグルメやたくさんの観光地がありますがオススメがあれば教えてください。

石村:やっぱりお好み焼きはおいしいです!あと宮島の鹿はとても人に慣れているので動物好きな人にはおすすめです!

藪見:答えが同じになりますが、広島に来て、まず食べたのがお好み焼きでした。とても美味しかったです!!

浦上:私は、2016年に原爆ドームの横にオープンした「おりづるタワー」です。長崎で生まれ育った私にとって、幼い頃より広島と同様に被爆体験や平和の大切さを学んできましたが、思わず目を覆いたくなるような光景も多いことが事実です。しかし、ここでは自身で作った折り鶴を「折り鶴の壁」に投入できる体験やデジタルコンテンツ等が充実しており、小さなお子様が平和学習の入門として気軽に訪れることができる施設になっています。もちろん、工夫を凝らした建築デザインや屋上展望台からの眺めは大人も充分満足できます。

「プロジェクトHIROSHIMA」の今後の取り組みについて

月に1度のワーキングで様々な楽しい仕掛けを考えられていると伺いましたが具体的にどのようなことを行っていくのか現時点で話せることを教えてください。

脇田:まだいろいろ考えている途中ですが、このメンバーならではでやれることは沢山あると思うので、これから具体化して楽しいことをやっていきたいです!

藪見:皆が喜ぶこと、楽しめることを中心に考えていきたいです。

松下:近々広島駅でお客様が楽しんでいただけるような取組みを企画中です。内容はまだ言えませんが楽しみにしていてください!

最後に今後の活動に対する意気込みを教えてください。

石村:せっかく楽しそうなプロジェクトに参加させていただいたので、私自身も楽しんで活動していきたいです!

藪見:企画を絶対成功させますので、期待して下さい!

松下:地域のみなさまを始め、たくさんの方に新しい広島駅ビルの開業が待ち遠しい!と思っていただけるよう、楽しく活動していきたいです。

浦上:私たちひとりひとりの職種は違いますが「世界中の人たちに新しい広島駅に来てもらいたい」「広島の魅力を感じてもらいたい」という想いは同じです。多くの方に満足していただけるよう最後まで協力して活動していきます。

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