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ニュースリリース

2020年5月20日
経営関連

2020年5月 社長会見
1.営業・輸送概況
2.現下の状況を踏まえて
3.お客様の安全・安心に向けた取り組み

詳細

 緊急事態宣言が39県で解除され、多くの府県においても、段階的な休業要請の解除が出されたことにより、徐々に店舗なども営業が再開されるなど、経済活動の再開に向けた出口戦略を模索する動きが始まっています。
 当社としても、各業界団体で策定した感染拡大防止ガイドラインに則り、「新しい生活様式」を踏まえた、お客様の安全・安心に向けた取り組みを進めています。
引き続き都道府県をまたいだ移動の自粛要請が出されており、社会経済活動の再開に向けた動きはまだまだ限定的なものと見ています。
 当社として、引き続き感染拡大防止に努め、グループ一丸となりまして社会インフラ企業としての使命を果たしていきます。

1.営業・輸送概況

【取扱収入】
収入ですが、対前年比が4月は23.7%、5月は17日までで18.7%です。

【ご利用状況】
ご利用については、GWについてもすでにお知らせしておりますが、下記のような数字です。
新型コロナウイルスに伴う外出自粛に加え、前年の10連休の反動が出ていると考えています。

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【緊急事態宣言延長後のご利用状況】
緊急事態宣言が延長された後、7日以降の平日・土休日別の主要駅のご利用は、下記のような状況です。

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2.現下の状況を踏まえて
 期末決算について、4月30日に発表させていただきましたが、今期に入ってからも、財務面で、会社発足以来、最大の危機である状況に変わりはありません。
 このような状況下で、4つの基本方針、すなわち「社会インフラ企業としての使命を守る」「お客様や社員の安全を守る」「社員の雇用を守る」「サプライチェーンを守る」を掲げ、打てる手立ては迅速に打ち、最善を尽くしていきます。

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 先月の会見以降、ご利用状況を踏まえた新幹線や特急列車のダイヤ見直し、社員の感染拡大防止と雇用維持を目的とした、業務量減少に伴う一時帰休を実施しています。一時帰休に関しては、列車運休に伴い業務量が減少している車両検査部門の社員も来月から対象に加えます。
資金調達についても、明日21日に起債を予定している総額1,900億円の社債発行など、着実に推進していきます。

3.お客様の安全・安心に向けた取り組み
 「新しい生活様式」を踏まえた、お客様の安全・安心に向けた取り組みについてご紹介します。
 「車内全体の抗ウイルス・抗菌加工」については、効果が数年間持続する抗ウイルス・抗菌材を噴霧加工するもので、在来線車両の約5,200両全てに行います。このうち、京阪神エリアを走行する約3,600両は9月末までに終える予定です。
車両やエレベーターのボタンなどに施した、抗ウイルス・抗菌性能を、下図のようなシールでお知らせし、お客様に安心していただけるようにしたいと思います。
 その他にも、時差通勤促進の取り組み強化として、前週のデータにはなりますが、線区ごとの時間帯別の混雑状況のお知らせなどを実施して、ご乗車の参考にしていただきたいと思います。また、小売業や飲食業など、各業界のガイドラインに則り、順次営業再開を目指していきます。

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 先月の会見でも見直しを行うと申し上げた中期経営計画についてです。安全・安心を基盤としつつ、経営資源配分や行動変容等を踏まえた新しい価値の提供などの観点から、改めて検証していきます。
 キャッシュアウトの縮減に努める一方、大阪駅の一部とすることを発表しました「うめきた地下駅」や「大阪」「三ノ宮」「広島」の大規模拠点開発など、将来的な企業価値向上に繋がる施策については、事業環境を見極めながら推進していく考えです。
 この難局に対応していくための新しい体制を先日発表しました。6月23日には、座席間隔の拡大や時間短縮などの感染拡大防止対策を施したうえで、株主総会を開催します。


 最後に、4月25日を振り返りまして一言申し上げます。亡くなられた方々に哀悼の意を捧げる場である追悼慰霊式を取りやめたことについて、ご被害者の皆様に対して、改めてお詫びを申し上げます。
 今後も、事故を風化させないために、私たち、事故を経験した者が、この事故の事実だけでなく、反省と教訓を伝え続けていくことが責務だと思っています。
 引き続き、私自身が先頭に立ち、安全性向上のため不断の努力を続けてまいります。

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