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ニュースリリース

2020年4月10日
経営関連

2020年4月 社長会見
1.最近の営業・輸送概況
2.現下の状況を踏まえて

詳細

 政府より新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言、それを受けて各自治体から緊急事態措置が発出されている状況です。
 私どもとしては、お客様や社員の感染防止に最大限の努力を重ね、安全やお客様満足の向上にこれまでどおり、着実に取り組んでいきます。
 経営環境としては、当社として未だかつて経験したことのない、極めて厳しい状況です。

1 営業・輸送概況

 3月は、収入計で対前年56.3%、新幹線や在来線特急のご利用では対前年5割を切りました。 
 また、足元4月7日までの状況は収入で40.8%、新幹線や在来線特急のご利用は20%台になるなど、さらに一段と厳しくなっています。

【取扱収入】

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 ※注釈:駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。 
 ※注釈:直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)
 ※注釈:( )内は消費税増税分を除いた前年同日比


【ご利用状況】

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 ※注釈:実績は速報値です。
 ※注釈:( )内は1日平均の前年同日比

【緊急事態宣言後のご利用状況】
 緊急事態宣言が発令された後の4月8日から9日の山陽新幹線のご利用状況は、対前年17%となっております。
 これは、乗車率では10%以下のレベルになっています。

200410_02.JPG

 また、大阪駅の自動改札データによるご利用状況は4月6日から7日で対前年同曜日比で59%であったのが、8日は45%でした。

200410_03.JPG

2 現下の状況を踏まえて

 2020年度を展望すると、かつてない厳しい経営環境を覚悟しています。お客様のご利用の落ち込みが極めて大きいことに加え、こうした事態がいつまで続くのかを見通すことが極めて困難な情勢です。また、回復期においても、どういう形で元の状態に戻ってくるかについても、予想しがたいところがあります。

 売り上げや利益、資金など財務の面で、経営的には会社発足以来の最大の危機であると認識しています。こうした状況をふまえ、資金面では、この3月と4月で、合計1,000億円のCP(コマーシャル・ペーパー)を発行しました。また、今後の調達につきましても、金融機関等と具体的な協議を行っているところであり、不透明な状況において十分な資金を確保していく考えです。

 現下の極めて厳しい経営状況において、2020年度の業績が現時点では全く見通せません。こうした中、特にご利用が大きく低減している列車、例えば、「山陽新幹線」や「はるか」などについては、今後のご利用状況を注視しながら、運行計画の見直しについて、関係する会社も含め検討を進めています。

 また、グループ会社を含め、短期的な雇用調整措置が必要になってくる場合もあると考えています。

 このような状況に鑑み、常勤の取締役について4月から当分の間、月額報酬の10%を自主返上します。今後、さらに経営状況を見て判断していきます。

 5年間の中期経営計画、安全考動計画は今年度3年目に入っていますが、安全考動計画については、引き続き現在の計画を着実に推進していきます。

 一方、財務計画も含めた中期経営計画については、これまで深掘りをするために検討を重ねてきましたが、現下の状況に鑑み、もう一度、一から検討する必要があると考えております。

 最後に、間もなく4月25日を迎えます。本年の福知山線列車事故追悼慰霊式については、開催を取りやめることとしたところですが、さらに、兵庫県と大阪府に緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルス感染が増々拡がっている状況です。例年4月25日前後の期間に多くの方が来場されていることから、4月20日から30日の間、「祈りの杜」は臨時に閉場させていただくこととし、一般の方のご来場は控えていただくこととしました。

 ご被害者の皆様には、ご来場を控えていただくことや、お越しになる際には、できるだけ異なる日にちや時間帯でご検討いただくことをご説明しております。私どもとしても、感染防止対策をとってご案内したいと思います。亡くなられた方々に哀悼の意を捧げる場である追悼慰霊式を取りやめ、「祈りの杜」を一時閉場させていただくことは苦渋の判断ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を第一に考えたものであり、皆様のご理解を賜りたいと思います。

 当日は私が会社を代表して献花を行い、追悼と安全の誓いを行います。このような状況ですが、当日は、私ども一人ひとりがお詫びの気持ちを持つとともに、しっかりと事故を心に刻み、安全に取り組む決意をしてまいります。

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