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ニュースリリース

2019年10月24日
経営関連

2019年10月 定例社長会見
1.最近の営業・輸送概況
2.環境変化に伴う深夜帯ダイヤの見直し検討
3.ホームの安全性向上の取り組み
4.パンダくろしお「Smile アドベンチャートレイン」運行期間延長と追加投入

詳細

会見動画のビジュアル

 ※注釈:10月定例社長会見は映像でもご覧いただけます。

【芸備線運転再開】
 昨年の西日本豪雨で被災した路線のうち、まだ運転再開ができていなかった芸備線が昨日全線で運転再開することができました。
 長期間にわたり列車の運行を見合わせることとなり、ご利用の皆様には長らくご不便をおかけしました。
 また、広島県をはじめとした沿線自治体や国土交通省など関係機関の皆様、沿線にお住いの皆様のご協力にあらためて感謝申し上げます。

1 最近の営業・輸送概況
【取扱収入】
 9月は、昨年の台風の反動増に加え、増税前の先買い購入などにより、収入計で121.4%と前年を上回って推移しました。
 10月は、22日時点では、9月の増税前の先買い購入の反動に加え、台風19号の影響などにより、収入計で前年を下回っています。

ビジュアル1

 ※注釈:駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。
 ※注釈:直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)

【ご利用状況】
 9月は、台風15号・17号の影響を受けたものの、前年の台風の反動が大きかったことも影響し、山陽新幹線は対前年103%、在来線特急同115%、アーバンネットワーク同114%と前年を上回りました。北陸新幹線は、台風15号・17号の影響により同98%と前年を下回りました。
 10月は、22日時点では、山陽新幹線は台風19号の影響を受けたものの、台風以後のご利用が好調であったため前年並み、アーバンネットワークは同101%と前年を上回っています。
 北陸新幹線は、台風19号の影響により北陸新幹線の一部区間(長野〜上越妙高駅間)で運転を見合わせており、対前年50%と前年を下回っています。
 在来線特急は台風19号の影響を受けたものの、北陸新幹線の不通に伴い代替ルートとなった特急「しらさぎ」のご利用が増加しています。
 在来線特急全体では、対前年99%と前年を下回っています。

ビジュアル2

 ※注釈:実績は速報値です。


2 環境変化に伴う深夜帯ダイヤの見直し検討
【メンテナンス(線路などの保守作業)の現状】
 鉄道を安全に運行するには、線路などの保守作業が欠かせません。
 線路などの保守作業は、終電から始発までの夜間、つまり、わずかな限られた時間内で作業を行っています。
 近畿エリアでは土曜日・日曜日を含めて日々100カ所以上で、およそ1,500人もの社員や建設会社の作業員の方々が従事しています。
 将来の鉄道を担う若い世代が働きやすい環境を整えることは喫緊の課題と認識しています。

ビジュアル3

【環境変化(働き手の状況)】
 そんな中、働き手が急速に減っています。
 一例としまして、この10年間で建設業全体で9%減少しているのに対して、当社のあるグループ会社では線路保守に従事する作業者が23%減少しています。
 休みが取りにくく、働きにくい線路保守を含む鉄道工事の環境を改善することが必要と考えています。

ビジュアル4


【労働力不足に対するメンテナンスの取り組み】
 当社は、かねてから、労働力不足に危機感を持ち、安全に、より少ない人数でメンテナンスが出来るようにさまざまな取り組みを進めています。
 例えば、メンテナンスの作業量自体を減らすための設備の強靭化やシンプル化です。
 レールの継ぎ目を取り除いたり、木のまくらぎを腐らないコンクリート製に交換したり、電車に電気を供給する電力設備をシンプルな構造に造り直す改善を実施しています。

ビジュアル5


 また、作業を少人数で実施可能とする機械の導入や新規開発にも取り組んできました。
 一例として、まくらぎを交換するための機械、電柱を交換するための電柱ハンドリング車という機械です。

ビジュアル6


【環境変化(お客様のご利用)】
 一方、労働力不足に加え、夕方から深夜帯にかけてのお客様のご利用の状況も変化しつつあります。
 主要駅で近年、帰宅時間が早まり深夜時間帯のご利用が減少しています。

ビジュアル7


【今後に向けて】
 このような環境変化を踏まえ、24時以降を中心に、最終電車の時刻を繰り上げる、深夜帯ダイヤの見直しの検討に新たに着手しました。
 これによって、夜間の作業時間が拡大し、一晩あたりの作業量を増やすことができ、結果、夜間作業の総日数が減ることとなります。
 建設会社作業員の方々が休日を取りやすくなり、若い働き手がもっと従事しやすくなる環境を整えたいと考えています。
 仮に、大阪駅発の最終電車を24時に繰り上げた場合、おおむね年間10%ほどの作業日数の減少が期待されます。
 加えて、レール交換やホーム柵整備を始めとするさまざまな安全対策工事を、さらに円滑に進めることにも効果があります。
 今後の検討にあたっては、他鉄道などとの乗換利便を含めた最終電車付近のダイヤの調整、夜の都市観光、いわゆるナイトタイムエコノミーについては今後の市中イベントや観光施設などの深夜営業の動向、といった要素も勘案していきます。
 ご利用者の皆様のご理解を賜りながら、このような一連の取り組みを通じて、将来にわたり鉄道を安全に運行し続けるべく、努力を重ねていきます。

ビジュアル8


3 ホームの安全性向上の取り組み
 お客様に安心してご利用いただくために、ハード・ソフト両面からホームの安全性向上に取り組んでいます。

【ホームからの転落・非常ボタンの取扱状況】
 下記ビジュアルの左のグラフはホームからの転落件数の推移、右のグラフは転落された際のホームの非常ボタンが取り扱われた件数の推移です。
 これまでのさまざまな取り組みの効果もあり、ホームからの転落件数は減少傾向、非常ボタンの取扱割合は増加傾向にあります。
 お客様に非常ボタンを取り扱っていただいた割合も年々増加傾向にあり、近年では半数以上をお客様に取り扱っていただいています。これはお客様に多大なるご協力をいただいた結果です。

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【ハード対策:ホーム柵設置計画】
 まずハード対策ですが、ホーム柵の整備は、国の指針として乗降人員が10万人以上の駅への優先的な整備が示されています。
 当社では、これに加え、転落・接触の多い駅や、全てののぞみが停車する駅の35駅、約90のりばに整備もしくは整備に着手する計画です。

ビジュアル10


【ハード対策:新たにホーム柵整備に着手する駅】
 今回、広島駅には「新幹線可動式ホーム柵」、神戸駅、京都駅、西明石駅には「昇降式ホーム柵」、鶴橋駅には「可動式ホーム柵」を整備する準備が整いました。
 今後も優先順位を付けつつ、ホーム柵の長期継続的な整備拡大に努めていきます。

ビジュアル11


【ソフト対策:お客様へのお願いや啓発活動】
 次に、ソフト対策についてご紹介します。
 配慮が必要なお客様にも安心してご利用いただくため、駅係員や乗務員、清掃や売店などの係員からのお声かけ・見守りに加え、お客様同士によるお声かけもご協力をお願いしています。
 また、お酒を召されたお客様の転落・接触が多いことから、タレントののんさんにご協力いただき、飲酒時のホーム上の歩行に関して注意を呼びかけるとともに、非常ボタンの取り扱いに関してポスターや当社ホームページなどで情報発信しています。
 12月には、のんさんにお越しいただき、イベントを開催する予定です。
 そのほかにも、ビール酒造組合様とタイアップして、適正飲酒に関する呼びかけも行っています。

ビジュアル12


【ソフト対策:列車出発時の安全確認】
 次に、列車出発時の乗務員の安全確認についてです。
 これまでも、列車出発時には安全を確認していますが、点状ブロックよりも列車の近くはホーム上でも特にリスクが高いエリアであり、このエリアの安全が確認できるまで列車を出発させない取り組みを試行的に始めています。
 この空間がアルファベットのLの形に見えることから、「L空間」と呼び、L空間にお客様がいらっしゃらないことなどを確認しています。
 お客様には、駅構内や車内のモニターでの動画配信や放送、ポスターなどでご協力の呼びかけを行っています。

ビジュアル13


4 パンダくろしお「Smile アドベンチャートレイン」運行期間延長と追加投入
 パンダくろしお号は、京都・新大阪から和歌山県を結ぶ特急「くろしお」の1編成に、沿線のテーマパーク「アドベンチャーワールド」のパンダをはじめとするさまざまな動物たちをラッピングした編成で、2017年8月より運行を開始しました。
 ご利用になられたお客様からは「子どもが大喜びだった」などのお声をいただくとともに、地域の観光関係者の皆様からも好意的なお声をいただいています。
 「パンダくろしお」は1編成のため、日々運行する列車を固定できていませんが、3連休などに臨時列車として運転した際には、多くのお客様にご利用いただいています。
 このたび、本年の11月までを予定していた運行期間を来年8月ごろまで延長するとともに、さらに1編成追加します。
 追加する編成は本年の12月より運行開始します。加えて、来年度にもラッピング編成を追加投入できないか、現在検討を進めています。
 さらに、来年の春からは運転する列車を固定し、あらかじめお客様にお伝えします。新大阪駅を午前に出発し、夕刻到着する、和歌山方面へのご旅行に便利な列車とする予定です。
 詳細は後日あらためて発表しますが、「パンダくろしお」にご乗車いただく計画を立てやすくなりますので、一層多くのお客様にご旅行を楽しんでいただければと思います。
 当社では今後も、鉄道による旅行の魅力の向上を通じた地域活性化に貢献していきます。

ビジュアル14

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