企画展「列車愛称進化論(れっしゃあいしょうしんかろん) 〜名前から見る鉄道〜」
過去最大級!収蔵している200点以上のヘッドマークなど一挙大公開!
京都鉄道博物館
1929年(昭和4年)、鉄道省が欧米を手本に、特急列車に愛称をつけることで宣伝強化を図り、旅客獲得しようという営業策を打ち出しました。公募し、採用された愛称「富士」「櫻」を特急列車につけたのが鉄道省における列車愛称のはじまりでした。本展では、日本の鉄道文化に定着した列車愛称が今年で90年を迎えることを記念し、日本全国に広まった列車愛称を鉄道の歴史とあわせて紹介します。
1 企画展「「列車愛称進化論〜名前から見る鉄道〜」
(1)開催期間
2019年(令和元年)9月21日(土曜日)から12月8日(日曜日)まで
(2)場所
本館2階 企画展示室
(3)展示構成
【愛称進化論 〜はじめに〜】
列車にはじめて「富士」や「櫻」の愛称が付けられた昭和前期から戦時中の一時期を除いた現在まで、列車愛称からみた鉄道の歴史を4部構成で紹介します。
・鉄道が開業し、特急列車が誕生した明治期から大正期
・列車愛称が導入されてから、戦争がはじまり姿を消した昭和前期
・列車愛称が復活し、種類が充実した戦後から昭和後期
・鉄道の多様化が進み、列車愛称の役割の変化が見られる現在
<主な展示資料>
【愛称親化論 〜地域になじむ愛称〜】
日本の鉄道網が発達し列車の種類が増えるにつれ、愛称を持つ列車が誕生しました。愛称が付けられることで、親しみやすく利用しやすいと好評でした。ここでは、列車愛称に関連する資料を、「地名」「動物・植物名」「天体名」などの分類に分けて紹介します。
<主な展示資料>
※注釈:ヘッドマーク・・・デザイン化された愛称名のマークを「トレインマーク」と呼び、列車の先頭部に取り付ける「ヘッドマーク」と最後部に設置する「テールマーク」がある。
※注釈:サボ・・・列車名や行先を示す「サイドボード」の略語。
【愛称深化論 〜広く深い愛称〜】
現在、新幹線として運行する「さくら」「みずほ」は、かつて寝台列車の愛称名でもありました。ここでは、いくつかの特色ある列車愛称にスポットを当て、時代背景や当時の輸送状況に着目し、使用車両や走行路線の変遷を中心に紹介します。
<主な展示資料>
2 企画展関連イベント
【企画展をより分かりやすく担当者が解説するツアー 企画展解説ツアー】
(1)開催日
2019年9月21日(土曜日)から12月7日(土曜日)までの毎週土曜日
(2)時間
14時から(約30分)
(3)場所
本館2階 企画展示室
(4)定員
20名
(5)参加方法
先着順
【初開催!「おとな向け」の学芸員による講座を開催! おとなの学び講座】
(1)時間
14時から(約60分)
(2)場所
本館3階 ホール
(3)定員
40名
(4)参加方法
先着順
【用語解説】
・列車愛称(れっしゃあいしょう)
列車愛称とは、列車につけられる、列車番号とは別に一般の利用者がなじみやすいようにつけられた特色のある名称のことをいう。特急や新幹線の「サンダーバード」や「のぞみ」などが代表例。
・「富士」(ふじ)/「櫻」(さくら)
「富士」と「櫻」は、1929年(昭和4年)9月に、一般公募により集められた名称の中から決められた日本の列車愛称名。「櫻」は戦後に平仮名の「さくら」に表記が変更された。