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ニュースリリース

2019年5月22日
経営関連

2019年5月 定例社長会見
1.最近の営業・輸送概況
2.「中期経営計画2022」「鉄道安全考動計画2022」2年目に向けて
3.大阪府北部地震を受けた対策の進捗
4.「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」2年の歩み

詳細

会見動画

 

1 最近の営業・輸送概況
【取扱収入】
 ゴールデンウィークを中心にご利用が好調で、収入計では、4月は対前年101.9%、5月14日時点は同105.7%と前年を上回りました。
取扱収入

 ※注釈:駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。
 ※注釈:直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)

【ご利用状況】
 ゴールデンウィークのご利用好調などにより、4月、5月の14日時点とも、各線区で前年を上回りました。
ご利用状況

 ※注釈:実績は速報値です。

2 「中期経営計画2022」「鉄道安全考動計画2022」2年目に向けて
 昨年、2018年度から取り組みを進めております「中期経営計画2022」「鉄道安全考動計画2022」につきまして、1年目を終えての振り返りと、2年目に向けた概況をお知らせします。

【安全性向上の取り組み】
 はじめに、当社グループの最重要課題である「安全」についてです。
 「鉄道安全考動計画2022」では、安全の追求に向けた主な取り組み内容として、下記にお示しした4つの項目を掲げております。
 1年目を終えて振り返りますと、ハード・ソフト両面から安全性向上に取り組むとともに、安全マネジメントの仕組み作りを進めてきた年でありました。
 とりわけ、安全が確認できないときは「迷わず列車を止める」意識の浸透と、死亡に至る鉄道労災の再発防止に向け、徹底した取り組みを行ってきました。
 2年目に向けましては、引き続き、「鉄道安全考動計画2022」に掲げる「めざす姿」の実現に向けた取り組みや仕組み作りを進め、重大な事故や労働災害の未然防止につなげてまいりたいと思います。
 安全性向上は経営の根幹でございますので、引き続きこれらハード対策と、訓練や教育といったソフト対策との両面で施策を着実に推進してまいります。

安全性向上の取り組みについて

安全性向上の取り組みについて


【中期経営計画 2年目に向けて】
 1年目を終えて振り返りますと、昨年度は中長期的な企業価値向上に向けて、各種施策を着実に推進してきました。
 インバウンド需要の獲得に向けた取り組みを例にとってみますと、今年の3月に海外向けネット予約サービスを開始したほか、せとうちエリアの誘客に向けたキャンペーンを実施するなどしています。
 2年目に向けましては、中期経営計画における「めざす未来〜ありたい姿」の実現に向けて、「地域価値の向上」・「線区価値の向上」・「事業価値の向上」を目指し、鉄道事業・創造事業が一体となった施策を着実に推進してまいりたいと思います。

中期経営計画2年目に向けて



【中期経営計画 長期的な成長戦略】
 当社エリアにおきましては、万博やIRなどの成長機会が多数存在する中で、それらのチャンスを最大限活かすべく、今後も中長期的な視点で先手を打ってまいります。

中期経営計画 長期的な成長戦略


3 大阪府北部地震を受けた対策の進捗
 昨年6月18日に発生しました、大阪北部地震から間もなく1年を迎えます。
 発生当日は京阪神エリアの多くの線区において、運転再開が夜間となり、ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけしました。
 安全最優先、お客様救済優先を貫いた結果ではあったものの、お客様降車および運転再開に向けた手続きにおきまして、それぞれの場面において時間を要するなど、課題がございました。
 昨年7月の会見では、そうした時間の短縮を図れるよう、いくつかの対策の計画を発表しました。
 このたびは、それらの取り組みの状況についてお知らせします。

対策


【お客様降車等の迅速化】
 線路外退出用の門扉や歩行困難箇所などを記載したマップを作成し、京阪神エリアの駅係員、乗務員、工務系社員などに順次、配付しています。
 降車に適さない位置に列車が停車した際、マップを用いて、乗務員が門扉の位置を認識・申告することで、工務系社員がその列車を優先的に救済することとしました。

マップの作製JPG


 また、大阪総合指令所では、計測震度ごとに定められた取り扱いを迅速かつ確実にできるよう、全系統合同で実践形式の訓練を行いました。
 さらに、異常時のお客様降車、誘導に関するガイドブックを作成し、昨年12月に京阪神エリアの社員に配付しました。
 加えて、不測の長時間停車に備えるため、今年3月に、京阪神エリアを走行する全編成および京阪神エリアの管理駅に、簡易トイレを配備しました。

お客様降車等の迅速化


【運転再開手続きの迅速化】
 はじめに、指令所と乗務員との間の手続きの迅速化を目的として、今年1月に情報共有アプリを導入しました。
 異常時が発生した際、乗務員はこのアプリを用いて携帯番号、列車番号、停止位置などの情報を指令所に報告します。
 指令所では、線区ごとの報告結果を一覧表示することができるので、早期復旧の補助となります。
 また、運転規制に関する無線による乗務員への一括通告ルールや、災害時の設備点検に関わる手続きを迅速化するルールも策定しました。

運転再開手続きの迅速化


【お客様への情報提供】
 運行情報は、これまでも「列車運行情報アプリ」および「列車走行位置サービス」で発信しておりましたが、昨年8月よりツイッターによる運行状況の配信を始めました。
 近畿エリアを始め、各支社エリアでも順次サービスを開始しております。
 さらに、今年3月からは、四言語によるツイッターアカウントを開設しております。

提供情報


【駅をご利用のお客様への対応】
 帰宅困難者対策として実施しております、主要駅における食料備蓄を、今後も継続してまいります。
 当社エリアの新幹線・在来線主要約80駅で「水・食料」および「保温シート」を備蓄しており、地震を含めた自然災害などが発生した際、列車内などで運転再開を長時間にわたりお待ちいただく場合にお配りすることを想定しております。

【踏切の長時間遮断】
 緊急搬送道路など、重要な道路と交わる踏切について、自治体と情報共有し、道路交通が踏切鳴動の影響を受けることを少なくする対策を検討しました。
 その結果、踏切の動作状況に関する情報を自治体と共有し、う回路を通行していただくことが有効であるとの見解のもと、2府15県の消防・警察と協議を実施しました。
 これらの対策の効果が発揮されるよう、今後も必要な改善を図るとともに、将来発生しうる自然災害に対しても同様に課題を抽出し、安全性向上に向けた必要な対策を推進したいと思います。

駅利用者への対応など


4 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」2年の歩み
 TWILIGHT EXPRESS 瑞風はこの6月で運行開始から丸2年を迎えます。
 運行状況としましては、4月末までで164本、約4,600名のお客様にご乗車を賜りました。
 これまでの応募平均倍率は14倍となります。
 お客様からは、展望デッキや車窓からの景色、食事、クルーのサービスに対してお褒めの声をいただいており、「また乗りたい」というお声も頂戴しています。
 なにより、沿線の皆様から大きな歓迎をいただいていることに対して感動のお言葉をたくさんいただいており、お出迎えいただいている沿線の皆様にあらためて感謝申し上げたいと思います。


瑞風2年の歩み


 そこで、瑞風クルーらが沿線の皆様に日ごろのおもてなしへの感謝の気持ちをお伝えするため、沿線の自治体や施設、学校などへのお礼訪問を行いました。
 昨年に引き続き2回目となる今年は、計56カ所に訪問いたしました。
 「沿線の魅力発信」の役割も担っている「瑞風」ですが、沿線の皆様からは「瑞風」をきっかけに来訪者が増えた、「瑞風」で使用している工芸品へのお問い合わせが増えたなどの嬉しいお声も頂戴しております。

瑞風2年の歩み


【TWILIGHT EXPRESS 瑞風 第11期受付開始】
 「瑞風」の今後ですが、2019年6月より、本年12月から来年2月出発分の第11期の受付を開始いたします。
 なお、今期より、山陽コース上り2日目の立ち寄り地である尾道の観光内容を変更し、新たに生口島(いくちじま)の平山郁夫美術館(ひらやまいくおびじゅつかん)に立ち寄ります。
 生口島(いくちじま)からの復路は船を利用いただき、瀬戸内の多島美を陸からだけではなく海からも楽しんでいただく予定です。
 また、インバウンドのお客様の受け入れも進めており、11月には初めて台湾のお客様にご乗車いただくこととなり、昨日「台湾コーラツアー」との調印式を行いました。
 このように、「瑞風」の旅がより良いものとなるよう、また引き続き、お客様並びに沿線の皆様に末永く「瑞風」のファンでいていただけるよう、クルーをはじめ、JR西日本グループ一同、サービスのブラッシュアップを目指してまいりたいと考えております。

瑞風受付開始

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