2018年度 大阪支社列車事故総合訓練の実施
福知山線列車事故の教訓を踏まえ、「お客様の救護」と「併発事故の阻止」を最優先に、事故現場におけるお客様の避難誘導や救護、関係機関との情報連絡・連携など、社員の対応能力向上を目的として、警察、消防、医療関係機関および当社が合同で「列車事故総合訓練」を実施しました。
1 日時
2018年12月7日(金曜日):午前10時30分から12時まで(開会式は午前10時から)
2 場所
網干総合車両所 明石支所 放出派出所構内
3 事故の想定
おおさか東線高井田中央〜放出間を走行中の上り電第2107M列車運転士は、速度60キロメートル毎時にて 運転中、松之町踏切において踏切通過直前に踏切内に侵入する自動車を発見し、非常ブレーキを採るも衝撃。先頭車両2軸が脱線し、隣接線を支障した状態で停車した。また、脱線した衝撃により、同列車に乗車していた多数のお客様が負傷しており、消防・警察・医療・JRが連携して救助誘導を行い安否情報提供に向けた情報収集を行う。
4 主な訓練項目
(1)乗務員による併発事故(二重衝突)の防止
(2)指令所など社内の情報伝達体制の確認
(3)関係部外機関(消防・警察など)への速報体制確認
(4)お客様救護活動の実施
・列車に乗り合わせていた当社社員による初期対応
・消防、警察、当社社員の連携
・トリアージ(傷病者の緊急度や重症度に応じた治療優先順位の決定)の実施
・医療関係機関による医療救護活動の実施
(5)救護活動時の救助関係者の安全確保
5 訓練参加者
<警察関係>
大阪府警察本部警備部、大阪府布施警察署:約30名
<消防関係>
東大阪市消防本部(中・東・西各消防署):約50名
<医療関係>
大阪府立中河内救命救急センター、市立東大阪医療センター合同DMATチーム:約10名
<当社>
大阪支社エリアの現業機関、JR西日本グループ会社:約150名
合計:約240名