板厚の不足している台車の取り替え状況について
2017年12月に東海道新幹線名古屋駅にて運転を取りやめた「のぞみ34号」(当社所属車両)の台車に亀裂などが発見された重大インシデントを受け、台車の点検においては、超音波探傷による点検、目視による入念点検、東海道新幹線区間に設置されている台車温度検知装置の活用、これら3つの手段を講じることで、車両の安全確保に万全を尽くしております。
川崎重工製で側バリの底面が研削され板厚が薄いものは、超音波探傷により溶接部の範囲を超えるきずがないことは確認しておりますが、今回の事象に鑑み、順次取り替えを進めてまいりました。そしてこのたび、12月5日に取り替えが完了しましたので、お知らせいたします。
○川崎重工製台車枠の取り替え状況 (12月5日時点)
※注釈:( )内は取り替え済み台数
※注釈:超音波探傷できずの疑いのあるエコー反応を示したもの(上表の「エコーあり」の列にある22台)については、3月20日までに全て取り替えております。
(参考)他メーカー製の台車の超音波探傷実施状況
他メーカー製の台車についても、超音波探傷を実施しております。このうち、エコー反応を示したものが現時点で6台あり、これらは取り替えたうえで詳細な調査を行っておりますが、現在のところ問題となるきずは認められておりません。
なお、現時点で超音波探傷未実施の8台についても、2019年2月末までに実施を完了する予定です。
○他メーカー製台車枠の状況(12月6日時点)
※注釈:( )内は取り替え済み台数