津波避難の心得と風土を学ぶ列車ツアー
「鉄學 -まちあるき編-」を販売します
鉄學事務局(和歌山大学西川研究室)
株式会社 日本旅行
西日本旅客鉄道株式会社
「鉄學」は、鉄道に乗り紀伊半島にある歴史・文化・環境・地質・成り立ち・住民の文化を学びながら、いざというときの「列車からの避難方法」を体得し、率先避難者を増やしていくことを目的に生まれたプログラムです。2016年11月のモニターツアーに始まり、津波避難訓練、串本古座高校・防災スクールと回を重ねてきました。2017年10月には「鉄學 with 紀の国トレイナート編」として初のツアー販売を行い、ほぼ満員のお申し込みをいただきました。今回は、まちあるきの時間や新宮でのフリータイム(自由行動)を設けるなど、よりパワーアップしたツアーとして販売します。
通常では体験できない「駅間停車・徐行」による解説や「列車からの避難」を学ぶことができる機会ですので、ぜひともご参加ください。
1 鉄學列車の運行概要
(1)運行日
2018年5月12日(土曜日)
(2)運行区間
きのくに線 串本(11時20分発)〜新宮駅(15時5分着)
※注釈:列車の運行状況により予告なく変更となる場合があります。
(3)編成
105系2両編成(貸切列車)
2 ツアーの概要
(1)行程
串本駅発プランと、特急くろしお号で串本駅までお越しいただく新大阪駅発、和歌山駅発プランをご用意します。
新大阪(7時33分発)、和歌山(8時50分発)※くろしお1号 ⇒ 串本(11時20分発)※鉄學列車に乗車 ⇒ 新宮(15時5分着)⇒ 新宮市内まちあるきフリータイム【自由行動】⇒ 新宮(17時44分発)※くろしお36号 ⇒ 串本(18時35分発)、和歌山(21時2分発)、新大阪(22時6分着)
(2)内容
鉄學列車にご乗車いただき、紀伊半島東沿岸のジオポイント解説、列車からの飛び降り&非常はしごでの避難、駅舎アート(紀の国トレイナート)鑑賞などを体験、お楽しみいただきます。
(3)ツアーの主なポイント
・津波を想定した列車からの飛び降り&非常はしごを使用した避難体験ができます。
・南紀熊野ジオパーク/きのくに線の津波対策に関する特別講義があります(それぞれ大学の地学研究者、JR西日本和歌山支社安全推進室の最前線の方が登壇します)。
・沿線の地域資源や鉄道からの避難方法、きのくに線の歴史などをまとめた特製テキストブックがつきます。
・駅間で列車が停車・徐行しますので、きのくに線の絶景をゆっくり写真撮影できます。
・地元の素材を使った「特製:鉄學ジオ弁当」・デザート「立岩巻」・飲料「柚香ちゃん」をお召し上がりいただけます。
・特製のヘッドマークと列車愛称板を取り付けて運転いたします(予定)。
・参加者には、列車からの避難方法が記載された特製の「避難体験修了証(限定)」を贈呈します。
・参加者には、非売品のキーホルダーを贈呈します。
・避難体験でアンケートへご協力いただいた皆様には、特製の「鉄學バッチ」を贈呈します。
王子ヶ浜での解説
「海・山・川」の恵みの味覚(「特製:鉃學ジオ弁当」・デザート「立岩巻」・飲料「柚香ちゃん」 )
※注釈:写真はイメージです。
(4)主なスポット(沿線の鉄學スポットは合計18カ所を予定しています)
・国の名勝や国の天然記念物の指定を受けている「橋杭岩」の傍で停車します(下車はできません)。
・海沿いのある地点で緊急停車し、津波を想定した列車からの飛び降り&非常はしごを使用した避難体験があります。
・鉄道会社初の「津波避難誘導降車台」に臨時停車します。
・2011年9月に発生した「紀伊半島大水害」で被害を受けたきのくに線の橋脚部分で徐行します。
・きのくに線の前身である「新宮鐡道」の遺構のスポットでも停車・徐行します。
・紀伊田原駅では荒船海岸口(田原海水浴場)へ徒歩で移動した後に、現地解説を行います(荒天時は中止)。
・新宮駅では約2時間のフリータイム(自由行動)を設け、新宮市内の名所・旧跡・南紀熊野ジオパークのジオサイトの見学、お土産、お食事などをお楽しみいただきます。
※注釈:「鉄學ジオ弁当」・デザート「立岩巻」・飲料「柚香ちゃん」以外のお土産、お食事などは旅行代金に含まれません。別途必要となります。
代表的なジオ資源・橋杭岩
※注釈:写真はイメージです。
3 ツアーの販売方法など
(1)発売開始日時
2018年4月12日(木曜日) 14時から
(2)発売箇所
株式会社日本旅行TiS和歌山支店
<平日>10時から18時まで TEL:073-436-1388
<土曜日・休日>10時から18時まで TEL:073-432-8377
(3)最小催行人員
20名(募集人員:40名)
詳しい商品内容につきましては、下記ホームページからご覧いただけます。
日本旅行TiS和歌山支店 http://www.nta.co.jp/shop/shoplist/6711/(4/13掲載予定)
※注釈:2018年5月7日(月曜日)の18時まで(ただし、定員になり次第受付を終了します)
4 鉄學について
「鉄學」は、鉄道に乗り紀伊半島の歴史や文化を学びながら、「列車からの避難方法」を体得する鉄道防災・地域学習列車です。津波被害ゼロを目指して、JR西日本和歌山支社や地域の方々の協力を得て2016年にスタートしました。鉄道乗車中の津波からの避難は全国の沿岸部を走る鉄道会社共通の課題です。津波浸水想定区間が全線の約35%を占めるきのくに線から、率先避難者を増やしていくことで津波被害ゼロを目指す取り組みを全国に広めていきたいと思っています。
これまでの取り組みなどにつきましては、ホームページもご覧ください。http://tetsugaku-train.com/