車両床下機器のカバーが落下した事象の調査結果と対策について
2017年12月30日にJR神戸線(東海道線)を走行中の新快速電車で車両床下機器のカバーが落下した事象に関する調査結果が判明いたしましたので、詳細をお知らせいたします。
1 発生日時
2017年12月30日(土曜日) 午後5時30分ごろ
2 発生場所
JR神戸線 芦屋〜さくら夙川駅間
3 概要
芦屋〜さくら夙川駅間を走行中の225系新快速電車(播州赤穂駅16時5分発、野洲駅18時45分行)で、2号車(後ろから2両目)の床下に搭載している、電灯や空調など車内サービス機器に電源を供給する装置(SIV装置)の一部部品が故障し、これに伴い部品を収納している機器箱のアルミ製カバー3枚が落下しました。
※注釈:カバーの搭載位置と形状については、こちらをご覧ください。(PDF形式:188キロバイト)
※注釈:お客様におけがはありませんでした。また、この関係で列車に影響はありませんでした。
4 調査結果
3枚のカバーが外れたメカニズムについて、以下と推定しました。
(1)SIV装置のダイオードが何らかの原因でショートした。
(2)パンタグラフからダイオードに直列に組み込まれている充電抵抗に電流が継続して流れた。
(3)継続して流れた電流により充電抵抗が熱せられ、その周辺に気体が発生した。
(4)その後最終的に充電抵抗のショートにより機器箱内の圧力が上昇し、3枚のカバーが外れた。
※注釈:各機器の相関イメージについては、こちらををご覧ください。(PDF形式:177キロバイト)
※注釈:ダイオードがショートした原因の特定には至っておりません。
5 対策
・抵抗やダイオードなどの部品にショートが生じた際には速やかに回路から部品を開放する対策を、4月上旬を目処に実施します。
・上記の対策が完了するまでの間、過電流の記録を定期的に確認することにより、ダイオードがショートする予兆を把握することとします。