2017年度 「神戸支社 列車事故対応総合訓練」を実施しました
福知山線列車事故の教訓を踏まえ、「お客様の救護」と「併発事故の阻止」を最優先に、関係機関との連携・協力体制のもと、お客様の避難誘導や救護、情報伝達に係る社員の対応能力向上を目的として、兵庫県警察、西はりま消防本部、姫路市消防局、姫路医療センター、姫路赤十字病院と合同で「列車事故対応総合訓練」を実施しました。
1 日時
2017年10月31日(火曜日) 午前10時30分から午後0時まで
2 場所
姫新線 余部信号場構内
(西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部 姫路鉄道部)
3 事故想定
○台風上陸に伴い、前日深夜から当日の早朝にかけて兵庫県佐用町付近に局地的大雨
○播磨徳久〜佐用駅間(間島田踏切付近)の沿線の山林が崩落、土砂が大量に線路内へ流入
○下り普通列車の運転士は同区間を走行中、線路内の土砂を約50メートル手前で発見
○ただちに非常停止手配をとるもおよばず、先頭車両の前側台車2軸が脱線
○列車に乗車中のお客様が多数負傷
4 訓練項目
○乗務員による併発事故(二重衝突)の阻止
○指令所など社内への情報伝達体制の確認
○関係部外機関(消防・警察など)への速報体制の確認
○お客様救護活動の実施
・列車に乗り合わせていた当社社員および鉄道警察隊員による初期対応
・警察、消防、医療、当社社員相互間の連携
・駅など現場社員と間接部門(神戸支社)社員相互間の連携
・消防、医療機関によるトリアージ(傷病者の緊急度や重症度に応じた治療優先順位の決定)の実施
・医療関係機関による医療救護活動の実施
○救護活動時の救助関係者の安全確保
○確実な安否情報の収集
5 参加者
兵庫県警察(災害対策課、鉄道警察隊、姫路警察署)
西はりま消防本部(警防課、佐用消防署、宍粟消防署、たつの消防署)、姫路市消防局
姫路医療センター、姫路赤十字病院
JR西日本
総計:約180名