企画展「鉄道遺産をたずねて〜遥かなる時を越えてきた生き証人〜」の開催
京都鉄道博物館
鉄道車両や施設は、造られた当時の最新技術の積み重ねにより発展してきました。普段何気なく見たり通り過ぎたりする駅・トンネルなどには、明治時代や大正時代に作られたものも多く 、貴重な鉄道遺産として全国各地に存在しています。この秋スタートの企画展では、JR西日本管内にある鉄道遺産について紹介します。 見どころや面白さを徹底解説!ご見学後には、身近な鉄道の風景が変わって見えること間違いなし。また、関連イベントとして開催記念講演も行います。
1 開催期間
2017年10月14日(土曜日)から2018年1月28日(日曜日)まで
2 場所
本館2階企画展示室
3 内容
各地域に存在する歴史的な車両、建築物や構造物などを鉄道遺産として紹介します。
(1)鉄道遺産って何だろう
JR西日本管内に広がる主な鉄道遺産をパネルや地図、年表などで紹介します。身近にある鉄道遺産の種類の多さとその分布が実感できます。
(2)技術の結晶・鉄道車両
当館で保存・展示している車両を中心に、日本の輸送を担ってきたSLから新幹線までの技術や特色を紹介します。
展示予定の資料:「0系新幹線電車模型(縮尺 20分の1)」など
(3)地域の顔・鉄道の駅
通勤や観光で利用する駅ですが、駅には、ターミナル駅や地方の駅、高架駅など、さまざまな形や機能があります。知ると楽しく、身近な駅がより魅力的に見え、駅舎めぐりをしたくなるコーナーです。
展示予定の資料:「大阪駅の噴水小僧」、「旧山陽ホテルの外壁部材」など
(4)SL時代のシンボル・扇形車庫
SLの全盛期には全国各地で見られた扇形車庫ですがSLの引退とともに役割を終えて次第に姿を消していきました。このコーナーでは、津山駅の扇形車庫などを例に挙げながら機能と役割、特殊な構造について紹介します。
展示予定の資料:「扇形車庫模型」、絵はがき、写真など
(5)広がる鉄道網・トンネルと橋りょう
列車に乗っていると一瞬で通り過ぎてしまうトンネルや橋りょう。普段じっくり見ることが難しいこれらの構造物を図面や部材の一部を用いてその魅力を紹介します。
展示予定の資料:「旧余部橋りょう製造銘板」、工事写真アルバムなど
5 関連イベント
開催記念講演「JR西日本の鉄道遺産と文化財」
鉄道総合技術研究所の小野田滋(おのだしげる)氏を講師とし、秋季企画展に関連した内容の講演会を行います。
(1)開催日時
2017年10月15日(日曜日)13時30分から15時30分まで
(2)場所
本館3階ホール
(3)定員
約100名
(4)参加費
無料
※注釈:入館料は必要となります。
(5)講演者
小野田滋(おのだしげる)氏:1957年(昭和32年)、愛知県豊橋市生まれ。1979年(昭和54年)、日本国有鉄道入社。分割民営化後は鉄道総合技術研究所、海外鉄道協力協会(出向)などに勤務。現在は鉄道総合技術研究所に勤務。工学博士(東京大学)。著書多数。土木学会フェロー、鉄道友の会理事。