七尾線観光列車の列車名決定について
1 七尾線観光列車 列車名
花嫁のれん
2 「花嫁のれん」とは
婚礼の際、大切に育て上げた娘の幸せを願って、色鮮やかなのれんを嫁ぐ娘に持たせるもので、幕末より明治にかけて始まった旧加賀藩の加賀・能登・越中に見られる風習です。
嫁ぐ娘を慈しみ育て上げた両親の無償の愛が鮮やかに染め込まれた「花嫁のれん」は、のれんが風になびくように、婚家の家風に早くなびきますようにと願いを込め、花嫁に渡されます。このたび、女性の幸せを願うこの伝統文化を七尾線観光列車の名称として採用いたしました。
3 観光列車「花嫁のれん」に込めた思い
七尾線観光列車では、先に発表したデザインコンセプト「和と美のおもてなし」の魅力に加え、「花嫁のれん」に込められた女性の幸せを願う思いを「幸」というキーワードでつなぎ、旅の魅力を提供していきたいと考えています。観光列車をご利用の際、「花嫁のれん」の「幸」の雰囲気を感じていただき、ご利用いただいたお客様に幸せになっていただきたいと思います。
能登には、恋路海岸や夫婦岩と称される機具岩(はたごいわ)のような女性の幸せを願うものや、パワースポットとして有名な「聖域の岬」などもあり、「幸」に満ちています。この観光列車「花嫁のれん」をきっかけとして、能登の魅力である「幸」を全国・海外に発信します。