平成28年度 「神戸支社 列車事故対応総合訓練」を実施しました
福知山線列車事故の教訓を踏まえ、「お客様の救護」と「併発事故の阻止」を最優先に、お客様の避難誘導や救護、情報伝達に係る社員の対応能力向上および関係機関との連携強化を目的として、兵庫県警察、神戸市消防局、兵庫県災害医療センターと合同で「列車事故対応総合訓練」を実施しました。
1 日時
平成28年10月12日(水曜日) 午前10時45分から午後0時15分まで(開会式は午前10時15分から)
2 場所
山陽線(和田岬線) 兵庫〜和田岬駅間
JR西日本 近畿統括本部 神戸支社 神戸保線区
※注釈 神戸保線区は線路の検査・修繕を担当する部署です。
3 想定
兵庫県神戸市兵庫区付近に局地的大雨が降り、新長田〜鷹取駅間の上り列車線の盛土が崩壊。上り快速列車の運転士は同区間を走行中、盛土が崩壊しているのを約200メートル手前で発見し、ただちに非常停止手配をとるも、およばず先頭車両の前部台車1軸が脱線。列車に乗車中のお客様多数が負傷しているため、避難誘導や救護にあたる。
4 主な訓練項目
○乗務員による併発事故(二重衝突)の阻止
○指令所など社内への情報伝達体制の確認
○関係部外機関(消防・警察など)への速報体制の確認
○お客様救護活動の実施
・列車に乗り合わせていた当社社員および鉄道警察隊員による初期対応
・警察、消防、医療、当社社員相互間の連携
・駅など現場社員と間接部門(神戸支社)社員相互間の連携
・消防、医療機関によるトリアージ(傷病者の緊急度や重症度に応じた治療優先順位の決定)の実施
・医療関係機関による医療救護活動の実施
○救護活動時の救助関係者の安全確保
○確実な安否情報の収集
5 参加者
兵庫県警察本部(災害対策課、鉄道警察隊、兵庫警察署)
神戸市消防局(警防課、兵庫消防署、長田消防署、須磨消防署、水上消防署)
兵庫県災害医療センター
JR西日本(近畿統括本部、神戸支社、新幹線管理本部)
総計:約200名