「旅立ちの汽笛」ポエム審査結果について
津山まなびの鉄道館
西日本旅客鉄道株式会社岡山支社
鉄道館から旅立つ子どもたちの健やかな未来を願い、津山まなびの鉄道館において、D51形蒸気機関車の汽笛を「旅立ちの汽笛」として復活させております。これにあわせ、「旅立ちの汽笛」のポエムを募集いたしました。
このたび、審査が終了いたしましたので結果をお知らせいたします。
1 審査結果
(1)最優秀賞(1名様) ※注釈 賞品:日本旅行旅行券(10万円)、パネルレプリカ
【受賞者】
岡山県津山市 絵(かい) きみこ 様(ペンネーム)
【題名】
旅立ちの汽笛
【本文】
汽笛が鳴る
汽笛は響く
ポー ポー
黒い煙を吐き
蒸気機関車は
基隆から台北へと走る
幼い姉と二人の旅立ち
遥か遠い五才の記憶
戦争の最中
平和を願う音色のように
聞こえた
汽笛
今もわたしの耳に聞こえてくる
(2)優秀賞(2名様) ※注釈 賞品:日本旅行旅行券(3万円)
【受賞者】
岡山県倉敷市 和氣 洋介 様
【題名】
あなた
【本文】
定年まぢかの寒い朝
「ありがとう」と一言
無口なあなたが初めて誘ってくれた
汽笛を鳴らすあなたを見つめた
時は過ぎて
わたしはひとり思ひでを守っている
子供のようなあなたはそれでも
あの日の汽笛を憶えている
【受賞者】
愛知県犬山市 伊藤 博康 様
【題名】
真夜中の汽笛
【本文】
目覚めると、とても静かな夜だった。
暖かなふとんにまどろみ、考えることもなく時がたつ。
かすかに汽笛がきこえた…夜汽車だ。
太くて重い汽笛は、すぐにもういちど。
隙間だらけの我が家がくれた、幼き日の記憶。
2 その他
審査結果は、「津山まなびの鉄道館」の公式ホームページ内へも掲載いたします。
最優秀作品については、津山まなびの鉄道館内の旧津山扇形機関車庫に展示しております「旅立ちの汽笛」下部へパネルとして展示いたします。
なお、平成28年6月下旬ごろに展示記念イベントを予定しております。
※注釈 「旅立ちの汽笛」ポエム銘板完成記念セレモニーの開催については、こちらをご覧ください。(PDF形式 177キロバイト)
3 参考
【審査員】
神崎 宣武 氏(民俗学者、旅の文化研究所所長、文化庁文化審議会専門委員)
八巻 惠子 氏(就実大学 准教授)
小西 伸彦 氏(吉備国際大学 准教授)