岡山駅にて発生した「架線および車両故障」の原因について
5月27日(金曜日)宇野線において、新幹線橋りょう塗装工事のために仮設された足場材に、貨物列車のパンタグラフが接触したことが判明しました。
運休および遅れが発生し、大変多くのお客様にご迷惑をおかけしましたことを深くおわびいたします。
1 発生日時
平成28年5月27日(金曜日)午前2時57分ごろ
2 発生場所
宇野線 岡山〜大元駅間(岡山より960メートル付近)
3 関係列車
上り貨物列車 21両編成(機関車除く)
高松貨物ターミナル駅(27日午前1時52分)発 吹田貨物ターミナル駅(27日午前6時52分)行
4 概況
当該貨物列車運転士は岡山駅を定時発車後、午前3時2分ごろ、機関車屋根上からの発光と異音を認めたため、列車を停止させ車両を点検したところ、パンタグラフが損傷していました。
当該列車の運行経路を確認したところ、岡山駅入駅前に通過した宇野線と交差している山陽新幹線の橋りょうがあり、当日は塗装工事に伴う吊足場の仮設作業中でした。
当該現場を調査したところ、
(1)足場材料の一部に損傷が認められた
(2)損傷部の形状が機関車屋根上で発見された木片と一致した
(3)足場材は列車が走行する空間を支障して設置されていた
以上の3点が確認され、当該箇所を貨物列車が通過する際にパンタグラフが足場材に接触し損傷したものと判明しました。
5 原因
新幹線橋りょう塗装工事のために仮設された足場材が、列車の走行する空間を支障していたためです。
6 再発防止策
当社管内の全類似工事の緊急点検を行います。また、線路に近接した工事を行う際は、列車が走行する空間を支障して仮設物を設置することがないよう、施工計画および日々の施工打ち合わせにおいて徹底してまいります。さらに、当該工事の施工を中止し、必要な措置を検討のうえ実施してまいります。