社員研修センターのリニューアルについて
当社は、集合研修の拠点である社員研修センターにおいて、福知山線列車事故以降、安全教育の拡充や技術継承に対応すべく、鉄道安全考動(こうどう)館や実習線、宿泊寮を整備し、安全で安心・信頼いただける鉄道を築き上げるプロフェッショナルの育成に取り組んでいます。
このたび、社員研修センターの教室・実習設備のある本館や実習棟、食堂などの建物が建設から約50年経過することから、老朽化への対応を図るとともに、安全性・技術力向上に向けた実習設備の拡充と社員の考動につながる教育環境を整備するため、リニューアルを行うことといたします。
今回のリニューアルを機に、これまで取り組んできた社員教育をより一層充実させ、安全で安心・信頼いただける鉄道を築き上げるプロフェッショナルの育成をはじめ、JR西日本グループの持続的な発展に資する人材の育成を進めていきます。
1 所在地
大阪府吹田市(現在の社員研修センターの敷地内)
2 建築計画
(1)建築面積
計 約11,000平方メートル
(2)延床面積
計 約26,600平方メートル
(3)主な建物
本館 地上4階
実習棟 地上3階
厚生棟 地上3階
安全体感棟 地上2階
3 リニューアルの主な特徴
知識や技術を理論立てて体系的に学ぶことに加え、集合研修で学んだことを現場などでの実践に資する能力などの習得を図ります。
(1)異常時対応能力、系統間連携
鉄道設備の仕組みや動作原理を「見て」「聞いて」「触れて」「体感」できる実習設備を充実させ、異常時対応能力を高めます。
(2)主体性、創造力
研修生が主体的に参加し、活発な議論やプレゼンテーションを行う研修ができる教室環境を整備します。
(3)人間力、活力
世代や職種を超えたコミュニケーションが生まれる機会を充実させ、研修生活を通じた人間関係の構築や心身の健全な成長を通じて、豊かな人間性や価値観を養います。
4 スケジュール
平成29年 着工
平成32年 竣工
※注釈 一部の建物は先行して使用開始
<完成イメージ>
左:本館、右:厚生棟(左)・実習棟(右)
左:実習設備、右:教室