207系通勤形電車をリニューアルします!
JR京都・神戸線、JR宝塚線、学研都市線などを走る207系通勤形電車は、103系通勤形電車などの置き換えおよびJR東西線の開業に伴い必要となる車両の増備を図るため、平成2年度から15年度までに484両を製作しました。
なかでも、初期に投入した車両は、すでに新製から20年以上が経過していることから、安全性向上対策やバリアフリー対応の充実などを目指したリニューアルを行います。
1 安全性向上対策
(1)客室内の安全性向上
・座席の中間に縦の握り棒を新設(当社初)
より安定して立つことができるよう配慮するとともに、座席から立ち上がる際も握れるよう考慮しています。
・座席の中間に仕切りを新設(当社初)
万が一の衝突時における安全対策の向上を図っています。また、座席端部の袖仕切りも大型化しています。
(2)衝突時の安全対策の強化
・衝突時のさらなる安全対策として、側面衝突対策やオフセット衝突対策を実施しています。
(3)車両異常挙動検知装置の設置
・脱線などの異常を検知した際に、自動的に緊急停止・列車防護(近隣の列車を止める)をする装置を設置しています。
(4)先頭車間転落防止ホロの設置
・先頭車同士が連結した際に、連結箇所への転落を防止するホロを取り付けています。
2 省エネルギー化、安定輸送
・客室の照明にLED照明を採用し、省エネルギー化の推進に努めています(約30%削減)。
・VVVFインバータ装置(車両を制御する装置)など、使用している電子機器の老朽化対策および安定輸送のため、電子機器を更新しています。
3 バリアフリー対応の充実
・編成の両先頭車に車いすスペースを新設しています。
・出入口ドア閉の際に注意を促すための案内音声を新設しています。