「義経」号を梅小路蒸気機関車館に移設します。 展示車両移設のトップバッター
京都鉄道博物館の建設工事に伴い、展示車両の移設を開始いたします。現在の交通科学博物館に展示している7100形蒸気機関車「義経」号がそのトップバッターです。
なお、これにあわせて「義経」号の構内運転復帰を計画しています。
1 概要
「義経」号は1990(平成2)年に開催された「国際花と緑の博覧会」会場でイベント列車として運行された後は1991(平成3)年から交通科学博物館で展示されています。
2 「義経」号の来歴や特徴、取り組み工程、イベント計画など
(1)来歴、特徴
・官営幌内鉄道(現在のJR函館本線などの前身)が、1880(明治13)年にアメリカから輸入した蒸気機関車8両のうちの1両です。
・「義経」号は輸入当時のアメリカで用いられていた蒸気機関車同様に、機関車前部に設置された大型のカウキャッチャー(排障器)や、筒の一部が大きく膨らんだダイヤモンドスタック(煙突)、ボイラー上に設置された警鐘など、日本の他の蒸気機関車にはない特徴的な外観を有し、当初から「義経」をはじめ愛称名がつけられていました。
・この機関車は、現在でも動態運転に必要なボイラー性能を維持しています。
(2)取り組み工程
本年4月中旬に、交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館へ搬入後、約半年をかけて整備し、本年10月ごろに動態復帰させる予定です。
(3)イベント計画
交通科学博物館からの搬出時および梅小路蒸気機関車館への搬入時、動態復帰作業終了後にセレモニーを開催予定です。