「分割式軌道自動自転車」、「レールランナー(1トン車タイプ)」などの技術開発について
株式会社レールテック
株式会社レールテックにおいて、以下のような技術開発を行いましたので、その内容をお知らせします。
1 分割式軌道自動自転車の開発
軌道自動自転車は、線路上を走行可能なエンジン付きの乗り物で、線路点検などで使用しているものです。トラックで運搬でき、踏切において線路に進入・退出が可能なものですが、軌道自動自転車は重量が重く、持ち上げるのに3人から4人を要するという課題があります。
そこで、今回、軌道自動自転車を3分割して、2人で容易に運搬できるものを、保線機器整備株式会社および東進産業株式会社と共同開発しました。なお、駆動ベルトを容易に取り外しができる機構は特許出願中です。(特願2013-93694 軌道自動自転車)
駆動ユニット(車体)
動力ユニット(エンジン部)
付帯ユニット(座席)
2 推進式継目塗油機の開発
これまでのレールの継目に塗油を行う機械は、軌道自動自転車などで牽引するタイプが一般的であり、後ろ向きになっての操作が必要なため、操作を行う作業員1名が必要でした。
そこで、今回、軌道自動自転車の前に配置して押すタイプ(推進式)とした装置を開発しました。これにより、軌道自動自転車の運転者が継目塗油機の操作を同時に行えることになり、操作専任の作業員1名が不要となりました。なお、油タンクに収容された油を拡散せずに射出することによって、レール継目部に線状に塗油する機構は特許出願中です。(特願2013-213520 継目塗油装置)
推進式継目塗油機
3 レールランナー(1トン車タイプ)の開発
レールランナーとは、荷台に特殊な台車を搭載したトラックで、踏切において台車を取り卸して線路上に設置し、その上にトラックが載ることで、線路上を走ることができる機動性の高い乗り物です。
平成21年に軽自動車のものを作りましたが、荷台に荷物を載せるスペースが少ないといった課題がありましたので、この度1トン車のトラックを使用したものを製作しました。(実用新案登録 第3138896号 手動または電動牽引式昇降装置付きレール走行装置)
レールランナー(1トン車タイプ)」
作業現場近くの踏切から載線開始
2名で台車上にトラックを積込み
約7分で作業完了。軌道を走行