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ニュースリリース

2013年3月19日
ご報告

車両の座席用布地の一部品質不良について

 当社の一部在来線に使用している座席用布地(モケット)において、省令で求められている難燃性基準の一部を満たしていないことが判明しましたので、お知らせいたします。
 対象となる座席用布地については平成25年3月31日までに基準を満たした布地へ取り替えます。
 なお、この難燃性基準は座席用布地の火災対策に関するもので、自主検査の結果、マッチやたばこの火などでは燃えにくい材質であることを確認いたしておりますが、念のため取り替えを終えるまでの間、緊急対策として布地に難燃剤を塗布します(3月21日までに完了)。
 ご利用のお客様にご心配をおかけし、申し訳ございません。

詳細

1 経緯
 当社吹田総合車両所の作業者より、布地の裏地の状態に違和感を覚えた旨の申告があったため、正式な試験機関である一般社団法人日本鉄道車両機械技術協会に「鉄道車両用材料燃焼試験」の実施を依頼したところ、難燃性基準のうち一部が基準を満たしておりませんでした。

2 原因
 当社は、入札で選定したメーカーより座席用布地の納品を受けております。当該メーカーからは平成19年度より仕様を満たした座席用布地の納品を受けておりましたが、平成24年1月に布地の製造工程でメーカーが材料を変更したにもかかわらず、難燃性の確認を行わなかったため、難燃性基準を満たさない布地が納入されました。
 なお、材料の変更については当社への報告もありませんでした。

3 対象となる布地
 優先席に使用する布地2種類(ブルー、ブラウン)

ブルー

ブラウン

4 対象車両
 計217両の優先座席
 ※注釈 線区別対象両数一覧についてはこちらをご覧ください。(PDF形式 52キロバイト)

5 再発防止策
 難燃性基準の品質を求められる材料を納めているメーカーに対し、製造工程、材料などの変更があった場合は、難燃性はじめ品質への影響を考慮のうえ、十分に確認するよう再徹底し、変更の都度、しかるべき機関の試験結果を添えて当社に報告させます。
 また、変更の報告がなかったメーカーに対しても、製造工程、材料などの変更の有無について定期的に報告を求め、漏れがないかを確認します。

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