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ニュースリリース

2012年11月13日
経営関連

11月定例社長会見

詳細

1 最近の営業・輸送状況
(1) 運輸取扱収入の状況
 10月の取扱収入につきましては、前年比100.2%でした。今年に入り8月が99%と前年実績を下回っておりましたが、9月・10月と2カ月連続で前年実績を上回りました。11月はまだ月半ばのため参考程度となりますが、11月12日までで前年比102.4%です。
 10月の近距離券につきましては、土曜日・休日のご利用が堅調であったことから前年並みとなりました。中長距離券は、土曜日・休日のご利用が好調であったことに加えまして、11月の3連休のきっぷの前売りが好調であったことなどにより前年実績を上回りました。定期券につきましては、1カ月定期から3カ月定期へ、3カ月定期から6カ月定期へという定期券種別の買い替えが続いており、その影響により前年実績を上回りました。

○運輸取扱収入の状況(前年同日比)
対象期間収入計近距離券中長距離券定期券
10月 100.2% 100.0% 100.2% 100.6%
11月(12日まで) 102.4% 108.7% 102.0% 97.7%

※注釈 駅などでの取扱高を示します。
※注釈 11月は直営の速報値です。

(2) 新幹線・在来線特急・アーバンネットワークのご利用状況
 10月は新幹線が対前年比99%と前年実績を下回っており、平日のご利用がやや低調であったと考えております。在来線特急は101%と好調でした。現在、山陰地方で開催しておりますデスティネーションキャンペーンにより、「やくも」や「スーパーはくと」がそれぞれ対前年比106%と大変好調でした。島根県で開催されている「神話博しまね」には予定の50万人を大きく上回る72万人の来場者にお越しいただいております。また、特急につきましては、昨年の豪雨により運休していたきのくに線の反動増もあり、前年実績を上回りました。アーバンネットワークは、曜日配列の関係で土曜日・休日が2日少なかったことにより98%と前年実績を下回りました。

○ご利用状況(前年同日比)
対象期間新幹線在来線特急アーバンネットワーク
10月 99% 101% 98%
11月(12日まで) 103% 105% 107%

 ※注釈 11月の数値は速報値です。 

2 ホーム上の安全対策について
 ホームでの転落、接触事故は大きな事故につながる可能性があり、ホーム上の安全対策は私どもにとって大きな課題であります。昨年度は、転落事故が6件、接触事故が8件発生しております。今年度上期には、転落事故が0件ですが、すでに接触事故が7件発生しております。
 このような状況を受けまして、当社ではホーム上の安全対策としてこれまでさまざまな取り組みを行ってきております。当社では、特にホーム上の非常ボタンの整備につきまして、各ホームに数多くの非常ボタンを設置しております。また、列車が通過する線路のホーム柵につきましては、新快速の通過駅を中心に進めてきております。このほかにも列車接近自動放送改良、転落検知マット整備、CPライン整備、内方線付きJIS規格点字ブロック整備、可動式ホーム柵設置などの対策があります。国土交通省がご利用の多い駅を中心に、線になった突起がある方がホームであることを示す内方線付きJIS規格点字ブロックを整備していく方針を出しており、当社も順次整備を進めております。

CPラインと内方線付きJIS規格点字ブロック整備

 また、1日のご利用者数が10万人以上の駅において可動式ホーム柵などの整備を進めていくというのが国土交通省の方針でもあり、特に可動式ホーム柵の整備が課題となっておりますが、車両形式によってドアの数が異なること、列車の停止位置が異なることなどから、従来型の可動式ホーム柵の導入には困難もあります。このような中でその解決策の1つとして「昇降式ホーム柵」の検討をしております。
 これは3扉車両と4扉車両のどちらにも対応できるようになっております。ドアではなくロープによって転落防止を図るというものです。列車がホームにない時はロープが下降して閉まった状態になり、列車がホームに到着して停車すると、ポストを上部に伸ばし、それとともにロープも上昇させるという伸縮式の設備です。
 この昇降式ホーム柵は、列車がホームに進入する時、またホームから進出する時にも乗務員がお客様の乗降がきちんと確認できるため、グループ会社とともに技術的な検討を始めております。

ロープ下降時(乗降口 閉)
ロープ下降時(乗降口 閉)のイメージです。

ロープ上昇時(乗降口 開)
ロープ上昇時(乗降口 開)のイメージです。

3 JR姫路駅新駅ビルの商業施設の名称および施設概要について

piole HIMEJI ロゴ

 姫路市は、姫路駅から姫路城にいたるエリアの基盤整備という都市整備事業を進めております。駅前につきましては、サンクンガーデンなどの整備を進めております。
 当社も、この都市整備事業にあわせて、姫路駅の北側に新駅ビルを完成させる予定です。平成23年12月より建設中で、完成した際に名称を「piole姫路(ピオレひめじ)」とし、播州地区の活性化の一翼を担いたいと考えております。平成25年のゴールデンウィークの開業を予定しております。外観は姫路城の白漆喰と石垣をイメージしております。
 建物の設置・所有者は当社グループ会社のジェイアール西日本不動産開発株式会社、オペレーションは神戸SC開発株式会社が行います。延べ面積は約31,000平方メートル(地下1階、地上6階)、店舗面積は約13,000平方メートルです。店舗内容につきましては、約120店舗ほどが入り、核テナントの1つとして東急ハンズ様に姫路初出店としてご入店いただく予定です。
 すでに、姫路駅高架下に開業しております「プリエ」が3エリア(ごちそう館、おみやげ館、本館)ありますが、これも、新駅ビルの開業に合わせて「ピオレ」に名称を統一いたします。これにより、店舗数があわせて約210店舗、総店舗面積約23,000平方メートルの規模となります。

「piole姫路」外観イメージ
外観イメージは、平成24年11月現在のものです。

※注釈 関連プレスリリース(平成25年ゴールデンウィーク、JR姫路駅に新しい駅ビルが開業)についてはこちらをご覧ください。

4 駅照明の一部LED化について
 この冬の節電につきましても、夏と同様の節電の取り組みを継続したいと思いますが、夏とはピークとなる時間帯が異なり、特に冬は、ピークとなる夕方のラッシュタイム時間帯には暗くなっていることと気温の問題もございまして、照明とともに暖房についても念頭に置かねばなりません。そうした中で、できることから節電したいと考え、現在、駅の照明の2割程度を占めるダウンライトのLED化を進めています。
 LED化にしますと、消費電力量が半分程度になりますので、対象エリア全体では0.5%程度の節電となります。関西電力管内(山陽新幹線、京阪神、和歌山、北近畿エリア)の175駅を対象にし、すでに半分弱の81駅程度は実施済みとなっています。合計11,000個ほどの照明の取り替えを、来年の夏までに完了したいと考えています。
 これによりまして、駅照明の消費電力の約1割が削減でき、電力量全体から見れば、先ほど申しましたように1%に届かない程度の削減ですが、できることから節電していこうと考えています。

ダウンライト型照明
イメージは、ダウンライト型照明です。

ダウンライトを設置している姫路駅
ダウンライトを設置している姫路駅

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