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ニュースリリース

2012年9月13日
グループ会社

京都駅ビル開業15周年記念イベント実験展示について

京都駅ビル開発株式会社

 平成24年9月11日、京都駅ビルは開業15周年を迎えました。
 京都駅ビルでは、これまでのご愛顧に感謝して、本年1月よりさまざまな開業15周年記念事業を実施していますが、その一環として、環境問題への取り組みに関する情報発信を目的に、京都駅ビル内の多様な未利用自然資源(風力、太陽光、雨水、地下湧水など)と、それを活用するためのユニークな技術を使った実験展示に取り組んでいます。
 この実験展示を通じて、お客様に自然の力を身近に感じていただき、環境共生の大切さについて考えていただけるようなメッセージを発信していきたいと考えています。
 京都駅ビルでは、今後も、さまざまな施策を通じた節電や温室効果ガスの削減、また、それらを適切に維持管理していくための環境マネジメントシステムの導入などにより、地球環境にやさしい駅ビルづくりを進めていきます。

詳細

実験展示01 風のゆらぎで光がゆらぐイルミネーション「風車の木」
 (1)展示概要
 「風車の木」は、再生可能エネルギーの一つとして注目される風力発電でLED照明を点灯させ、自然の風を視覚化する展示装置です。風力発電で得られた電力を蓄電せず、風の強弱をそのまま照明の明るさに反映させることで、自然の持つゆらぎ感を表現しています。
 風力発電装置は小型のジャイロミル型(垂直3枚羽根)で、微風でも羽根を回転させることができます。照明部は光ファイバーを編みこむことにより、その結び目を光らせる技術を使用しました。全体は木に見立てた円錐形のデザインになっており、高さは6メートル、総重量は約2トンありますが、すべて小さな部品に分解でき、人力で運搬、組み立てができます。また支柱部は祇園祭の鉾建ての手法に倣って、クレーンなどの重機を使用せず、人力のみで建てることができる設計になっています。
 開発にあたっては地元・京都の企業の技術力を活用することとし、デザイン・設計については株式会社ジイケイ京都、風力発電装置については生田産機工業株式会社、照明部については株式会社フィルノットのご協力を得ました。また、こうした地元企業との連携は京都商工会議所のご仲介により実現しました。

(2)展示場所
  京都駅ビル 東ゾーン4階 「烏丸小路広場」

実験展示02から05 自然の力を活用した緑化施設「京都駅ビル 緑水歩廊」
 (1)展示概要
 「京都駅ビル 緑水歩廊」は、駅ビルの中でもお客様の回遊が比較的少ない東側と南側の空間を有効活用して、自然との触れ合いの場を提供する緑化施設です。階段を活用して水生植物などを栽培する「段々プランター」と強い日射を遮り、植生に適した環境を創出する「屋台プランター」により構成され、京都に縁のある草木を中心に日本の原風景の再現を意識した植栽を行っています。
 緑化に必要な水の確保については、従来は利用していなかった雨水や地下湧水の利用を基本とし、水の供給や揚水には、自然の力を活用しています。具体的には、駅ビル7階の「東広場」のレベルで雨水を貯留し、重力を利用して3階の「南遊歩道」までの空間に水を供給しています。また、渇水期にも水を確保するため、太陽光発電で得られた電力でポンプアップした地下湧水も利用しています。

 (2)展示場所
 京都駅ビル 東ゾーン7階「東広場」から3階「南遊歩道」の間の階段、通路など

※注釈 実験展示のコンセプトについてはこちらをご覧ください。(PDF形式 614キロバイト)

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