瀬戸大橋線 電車のEB装置(緊急列車停止装置)が切れた状態で走行した事象について
1 発生日時
平成24年9月9日(日曜日)午後1時58分頃
2 場所
瀬戸大橋線(上の町〜木見駅間)
3 当該車両
115系 3両 (岡山電車区 所属)
4 概況
岡山輸送指令は平成24年9月9日、午後0時11分頃、車掌より走行表示灯の一部が消灯しているとの連絡を受けたため、岡山電車区で車両の調査を行うよう指示を行いました。
岡山電車区で当該車両の調査を行ったところ、走行表示灯カバーと配線がショートし、回路のヒューズが切れ、EB装置(緊急列車停止装置)が動作しない状態で、上の町駅・木見駅から岡山駅間を走行したことが判明しました。
※注釈 走行表示灯とは、列車の速度が時速5キロメートル以上になると誤ってドアスイッチを扱っても、ドアが開かないようにする装置の動作状態を示すもので、走行中は点灯します。
※注釈 EB装置(緊急自動停止装置)とは、速度が時速5キロメートル以上で、運転士がノッチ操作やブレーキ操作などを60秒間行わなかった場合にブザーが鳴動し、さらに5秒間何もしなければ自動的に非常ブレーキを動作させるものです。
5 列車影響
お客様のおけがや列車遅延はありませんでした。
6 原因
9月9日(日曜日)に、車掌が一部消灯していた走行表示灯のカバーを外し、内部を点検していた際に、配線とカバーがショートしたためと推定されます。