山陽線 由宇〜神代駅間の曲線における曲線半径指示誤りについて
山陽線 由宇〜神代駅間の曲線について、運転士(見習)からの申告により、曲線半径が誤って運転士に周知されていることで、速度超過が発生していたことが判明しました。
1 発生場所
山陽線 由宇〜神代駅間 上り線(岩国方面行)の曲線
2 速度指示誤りの概要
当該区間において、曲線の半径が500メートルのところ、過去から600メートルと運転士に対して周知していたことから、当該曲線において制限速度を超えて運転した列車があることが、7月30日(月曜日)に判明しました。
(参考)曲線に対する制限速度
曲線の半径 | 500メートル以上600メートル未満 | 600メートル以上700メートル未満 |
電車列車 気動車列車 |
時速90キロメートル | 時速95キロメートル |
その他 | 時速85キロメートル | 時速90キロメートル |
3 原因
当該曲線の半径に関する区分の変更に伴い、そのことの支社から現場への伝達が確実に行われなかったことによるものです。また、過去、運転士に配付していた運転用配線略図(駅構内配線、曲線などが記載された図)の記載内容も更新されず、誤った記載となっておりました。
4 対応
関係箇所ならびに運転士に対して正しい曲線半径と制限速度を速やかに周知のうえ、以降は正しい速度で運転しております。
また、支社管内の全線について、運転用配線略図に誤って曲線半径が記載されることで速度超過に至る可能性のある箇所の有無について、改めて調査を実施いたしました。その結果、山陰線の1箇所の曲線で同様の誤った周知と運転用配線略図に誤記載があることが判明しましたが、線路設備の条件などから速度超過の実態はありませんでした。
5 対策
列車の運転に関わるデータについては、その授受などについて的確で厳正な取り扱いを行うため、支社内におけるルールの設定を検討してまいります。