可部線 ATS・EBが動作していないまま走行した事象について
平成24年7月7日、可部線中島駅構内で発生した車両点検について調査を行った結果、ATS(自動列車停止装置)およびEB(緊急列車停止装置)が動作していないまま可部〜中島駅間(1.4キロメートル)を走行していた事象が判明しましたのでお知らせいたします。
1 発生日時
平成24年7月7日(土曜日) 午前9時9分
2 発生場所
可部線 可部〜中島駅間
3 当該車両
上り普通電車
可部駅(午前9時9分)発 広島駅(午前9時47分)行
4 概況
当該列車運転士は可部駅を発車した後、ATSの電源ランプが点灯していないことを発見したため、次の中島駅で応急処置を行いました。原因が判明せずATSの電源も入らなかったため、当該列車はその後の運転を取り止め、可部駅に収容しました。車両の検査担当社員が調査をした結果、可部駅発車時からATSおよびEBの電源が入っていなかったことが判明しました。
※注釈 ATSとは、信号が赤信号であるにもかかわらず、運転士が適切なブレーキ操作をしなかった場合、自動的に列車を止める装置です。
※注釈 EBとは、1分間以上運転士が運転機器を全く操作しないと警報ブザーが鳴動し、運転士が5秒以内に運転機器を操作しない場合に、自動的に列車を止める装置です。
※注釈 この事象によるお客様のお怪我はありません。
5 原因
ATS・EBの電源回路に一時的な不具合が発生したものと推定しています。
6 対策
車両不具合の原因を究明し、再発防止策を講じてまいります。また、運転士に対して、発車前のスイッチ整備においてATS電源ランプの点灯を確実に確認するよう指導を徹底いたします。