このページの本文へ移動

ニュースリリース

2012年4月20日
経営関連

4月定例社長会見

詳細

1 福知山線列車事故追悼慰霊式の開催について
 平成24年4月25日(水曜日)の9時から12時まで、福知山線列車事故追悼慰霊式を開催いたします。
 場所はあましんアルカイックホール(尼崎市昭和通2-7-16)です。式次第は、献灯、開式、黙祷、政府代表による「追悼のことば」、私の「お詫びと追悼のことば」、献奏、献花、閉式となっております。
 (式典終了後、13時から20時まで一般献花をお受けいたします。)

 本年の追悼慰霊式には、ご遺族様、お怪我をされた方ならびにそのご家族様、職場の同僚の方々、ご学友の方々、公的機関の方々など1,142名にご出席いただく予定です。昨年のご出席者数は1,214名でしたので、前年と同じく多くの方々にご出席いただけるものと考えております。なお、本年につきましては、「慰霊のことば」を述べていただける方がいらっしゃいませんでしたため、「慰霊のことば」はございません。「献奏」につきましては昨年同様行っていただく予定です。どなたがされるかにつきましては、追悼慰霊式前日の4月24日夕刻にお知らせしたいと考えております。
 「慰霊のことば」につきましては、来年の慰霊式において述べていただける方がいらっしゃればぜひお願いしたいと考えております。
 毎年追悼慰霊式を開催させていただいておりますが、私の実感として、時の経過に従ってご被害者の方々の痛みや悩み、苦しみが、徐々に薄れるというものでは全くございません。そういう認識は持っておりません。むしろ時の経過とともに、お苦しみやお悩みが深まるという方々もたくさんいらっしゃいます。私どもはそういう方々がたくさんいらっしゃることを念頭に置き、式を挙行させていただきたいと考えております。

2 最近の営業・輸送状況
(1) 運輸取扱収入の状況
 3月の収入計は対前年比107.9%、近距離券は106.3%、中長距離券は113.9%、定期券は95.9%となっております。昨年3月は東日本大震災の影響を強く受け、ご利用が大きく落ち込んだことから、対前年比で大きな数値となったと考えております。
 23年度累計では、収入計は対前年比102.9%、近距離券は102.3%、中長距離券は104.5%、定期券は99.8%となっております。
 4月は19日までで、収入計は対前年比108.4%、近距離券は103.5%、中長距離券は114.2%、定期券は103.9%となっております。4月につきましても、昨年は東日本大震災の影響を強く受けましたので、これらの数値を持って大変好調であると受け止めることは間違いだと考えております。

○運輸取扱収入の状況(前年同日比)
対象期間収入計近距離券中長距離券定期券
3月 107.9% 106.3% 113.9% 95.9%
23年度累計 102.9% 102.3% 104.5% 99.8%
4月(19日まで) 108.4% 103.5% 114.2% 103.9%

※注釈 駅などでの取扱高を示します。
※注釈 4月は直営の速報値です。

(2) 新幹線・在来線特急・アーバンネットワークのご利用状況
 昨年3月は東日本大震災の影響を強く受け、ご利用が大きく落ち込んだことの反動増により、新幹線のご利用状況は対前年比111%、在来線特急が113%、アーバンネットワークが105%となりました。この新幹線のご利用状況は新大阪〜西明石駅間の実績であり、東日本大震災の影響をより強く受けております。したがって、本年は3月、4月ともに対前年比で大変大きな数値となっています。
 次に、九州新幹線のダイヤ改正後のご利用状況を推測できる小倉〜博多駅間の新幹線のご利用状況についてお話しいたします。この数値が九州新幹線全体のご利用状況を示していると必ずしも言えませんが、3月17日から4月19日までのダイヤ改正後の実績で、対前年比107%となりました。昨年同期間において、新大阪〜西明石駅間においては東日本大震災の影響を強く受けご利用が大きく落ち込みましたが、小倉〜博多駅間においては比較的順調にご利用いただいておりました。したがって、前年比107%という数字は、ダイヤ改正効果が一定程度現れたものと理解しております。

○ご利用状況(前年同日比)
対象期間新幹線在来線特急アーバンネットワーク
3月 111% 113% 105%
23年度累計 105% 99% 102%
4月(19日まで) 118% 113% 102%

※注釈 4月の数値は速報値です。

(3)ゴールデンウィーク期間中の指定席予約状況
 ゴールデンウィーク期間中(4月27日から5月6日までの10日間)の、4月19日時点においての新幹線・在来線の指定席予約状況についてお知らせいたします。

※注釈 詳細については「ゴールデンウィーク期間の指定席予約状況について」をご覧ください。

 山陽新幹線の予約席数が前年同日比133%、在来線は同じく126%です。昨年同時期の予約状況については、東日本大震災による旅行の自粛ムードの影響から低いものとなっており、相対的に好調な数値となっております。また、昨年のゴールデンウィークは3連休が2回でしたが、今年は3連休と、間を置いて4連休と曜日配列に恵まれており、よりご利用いただきやすい状況にあると考えております。
 ただし、最近は予約の早期化が進んでいる傾向にございます。昨年のお盆や年末年始のご利用状況の前年比較値は、事前に予約状況を発表した時点の前年比較値よりも低くなりました。今回お示しするのは4月19日までの数値でありまして、20日から27日までの間の予約状況がどうなるか、あるいはゴールデンウィークが始まって以降の当日販売の状況を注視してまいりたいと考えております。

3 節電の取り組みについて
 本年の電力不足の規模は相当大きいと想定されており、この夏の節電の必要性は昨年に比べるとより強くなった気がします。まずは私どもでできることを実行して、最終的に国や関西電力から要請があれば列車ダイヤでの対応を考えてまいります。
 本年もいくつかの節電策を考えておりますが、まずは当社内のクールビズの開始時期を早めたいと思います。昨年は5月16日から開始したものを本年は5月1日から開始いたします。会社内の節電・省エネに対する意識を高めたいと考えております。
 次に、省エネ運転でございます。将来的には、当社の消費電力の85%を占める運転用電力を5%程度削減したいと考えておりますが、本年の夏は2%程度の削減ができることを期待しております。
 省エネ運転のパターンにつきまして、以前の会見で皆さまにお示ししました。

省エネ運転イメージ

 このパターンが、全ての区間に当てはまるわけではございません。区間によっては上り坂、下り坂やカーブなどがあり、運転条件が変わってまいります。これを踏まえ、昨年度末までに関係箇所が連携し、普通電車における「省エネ運転図表」を完成させ、運転条件の異なる区間ごとに、最適な「加速−惰行−ブレーキ」のタイミングを一つ一つ決めました。これらを着実に実行することで、2%の節電効果を期待しております。
 一方で、「見える化」も省エネ運転を推進するために重要だと考えております。どれだけ省エネできたかを運転士自身が認識できる状態が理想であり、「見える化」が運転士の励みにもなるものと考えております。アーバンネットワークにある700編成のうち400編成については、運転台に消費電力が表示されるモニタを設置しております。今後投入する新型車両にも装備し、設置数を拡大していくとともに、既存の抵抗制御車のうち25編成にサンプル的にモニタを設置することで「見える化」につなげたいと考えております。

 このように、「社員の意識付け」、「省エネ運転図表」、「見える化」による省エネ運転に取り組んでいくことで、将来的には5%程度の節電を目指します。

ニュースリリース一覧に戻る

以下のカテゴリから検索できます

以下の詳細カテゴリからも検索できます(2017年度以降のニュースリリース対象)

エリアを選択

年度・月を選択