特急列車の走行中にブレーキが動作した事象の調査結果について
2018年12月19日にJR神戸線において特急列車の走行中にブレーキが動作した事象に関する調査結果が判明いたしました。ご利用のお客様にはご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。
1 発生日時
2018年12月19日(水曜日) 午後4時53分ごろ
2 発生場所
JR神戸線(東海道線) 住吉〜摂津本山駅間
3 概要
12月19日午後4時53分ごろ、特急列車「はまかぜ4号(浜坂駅発、大阪駅行)」は、走行中にブレーキが動作し停止したことから、運転士は大阪総合指令所に連絡しました。その後、確認を行い、芦屋駅まで速度を落として運転し、以降の運転を取りやめました。
※注釈:ご乗車のお客様は後続列車にお乗り換えいただきました。
4 調査結果
・車両を調査した結果、ATS車上子と車体側のATS装置をつなぐコネクタのピンの一部が曲損した状態であることが判明しました。
・このため、姫路〜住吉駅間において、ATS車上子から電力波が送信されず、9カ所の地上子(計2.6キロメートルの範囲)で、運転士に対するバックアップ装置の一部機能が動作しない状態で走行していたことが判明しました。
・なお、列車の運転については乗務員により適切に行われており、速度超過はなかったことを確認しています。
5 原因
11月6日、米子支社後藤総合車両所において、車両検修時にATS車上子と車体側のATS装置をつなぐコネクタのピンの一部が正しくはめ込まれていない状態でコネクタを取り付けたことによるものです。
6 対策
・ATS装置と車上子の接続状態の再確認を実施します。
・今後、ATS装置と車上子の接続状態を確認する方法について見直しを検討します。