新たな長距離列車の車内デザイン
当社では、先日発表しました「JR西日本グループ中期経営計画2022」において鉄道事業の事業戦略として、地域との対話と連携を通じ、観光を中心として西日本各エリアの活性化に貢献することを掲げています。
その一環として2020年春の運行開始に向けた準備を進めております「新たな長距離列車」の車内デザインについてお知らせいたします。
1 列車の概要
(1)運行開始時期
2020年春
(2)運行エリア(例)
京阪神〜山陰方面、京阪神〜山陽方面 など
※注釈:臨時列車として、期間を定め複数の区間を運行予定
(3)車両
117系6両1編成、改造
(4)座席・定員
全車指定席・90名程度
2 デザインコンセプト
「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の楽しさを知っていただける車両を目指します。
このコンセプトを基に、1両ごとに異なる座席タイプを配置します。また、シンプルながら快適性が高く、落ち着いた車内空間を提供するとともに、座席は車窓から沿線の風景を楽しんでいただける配置とします。
そのほか、車内を自由に行き来してお過ごしいただけるよう、乗降口付近や運転台後方を活用して複数のフリースペースを設置するとともに、4号車全体を、お客様に思い思いにご利用いただけるフリースペースとします。
3 座席タイプ
■ 6号車(グリーン個室)
・個室を5室配置、うち1室は1名用個室
■ 5号車(普通車) フルフラットシート
・サンライズエクスプレス「ノビノビ座席」と同様の横になりくつろげるフルフラットシート
・車椅子対応座席、多機能トイレを配置
■ 4号車(フリースペース)
・テーブルや着席スペースを複数設置し、自由にお過ごしいただけるフリースペース
・グループでご利用いただけるボックス席
■ 3号車(普通車) コンパートメント、2列+2列シート
・ファミリーなどグループでご利用可能なコンパートメント
・グリーン車並の座席間隔で配置した2列+2列のリクライニング席
■ 2号車(普通車) フルフラットシート、2列+2列シート [女性専用席]
・5号車、3号車と同様のフルフラットシート、2列+2列シートを配置
・女性更衣室、女性専用トイレを配置
■ 1号車(グリーン車) 1列+1列シート
・向かい合う2つの座席を1名でご利用いただける広々とした空間を提供
・2つの背もたれを倒すことでベッドへの転換が可能