山陽線 西広島〜岩国駅間で新保安システム(D−TAS)を使用開始します
鉄道輸送のさらなる安全性、安定性の向上を目指すために、これまでシステムの開発を行ってきた新保安システムを「D−TAS(Database oriented Train Administration System:データベースを用いた列車管理システム)」と命名し、山陽線の西広島〜岩国駅間の導入準備が整いましたので使用開始します。
1 概要
これまでのATSは、制御に必要な情報を地上から車上に送信し、それに基づき列車を制御する地上主体式となっていました。D−TASでは、車両に搭載したデータベースに制御に必要な情報を登録し、車上側で自律的に列車を制御する車上主体式へ移行することで、運転支援機能の充実を図り、鉄道輸送のさらなる安全性・安定性の向上を目指します。対象となる車種や線区は以下の通りです。
(1)使用開始日
2018年5月20日(日曜日)
(2)対象車種
227系(下関総合車両所 広島支所所属)
(3)使用開始区間
山陽線 西広島〜岩国駅(35.9キロメートル)
2 システムの特徴
・車両に搭載したデータベースに、あらかじめ信号機の位置や曲線・分岐器などの位置と制限速度の情報を登録しています。
・列車は車輪の回転数で自列車位置を把握し、データベースに登録した設備に対し制限速度を超えた場合に、従来のATSと同様に自動的にブレーキを動作させます。
・データベースに様々な地上設備の情報を登録することで、運転支援機能を充実させています。
3 今後の計画
山陽線白市〜西広島駅間を2019年春に使用開始予定です。