山陽新幹線で国内初となる
「線路設備診断システム」を試行導入します
JR西日本は山陽新幹線の軌道を対象に、現在、係員が歩いて目視で行っている検査を、画像処理やセンシング技術を活用して車両が走るだけで検査できる「設備診断システム」を試行導入します。
なお、車上で「画像分析」と「要整備箇所の検知」を行うシステムの導入は、今回が国内初となります。
1 装置概要
(1)大きさ
全長約15.7メートル×幅約3.4メートル×高さ約3.8メートル
(2)重さ
約42トン
(3)測定速度
1時間あたり50キロメートル
(4)製造社
メルメック社(イタリア)
(5)使用方法
保守用の動力車に連結してけん引させる
2 測定項目
(1)軌道検査測定装置(V-cube)
左右と中央各1カ所にある3台のカメラで軌道全体(レール表面、レール止め金具、まくらぎ、バラスト、スラブ板)を撮影・測定する。
※注釈 ポイント部など構造が複雑な部分を除く
(2)継目板検査装置(FPIS)
左右各2カ所にある4台のカメラでレール側面の継目板を撮影・測定する。
3 今後の展望
(1)山陽新幹線
4・5年後の実用化に向けて、2017年9月より山陽新幹線でデータの取得を開始予定
(2)北陸新幹線・在来線
今後展開予定