奈良線 電車のEB装置(緊急列車停止装置)が機能しない状態で走行した事象について
平成25年8月2日、奈良線において「EB装置(緊急列車停止装置)」が機能しない状態で電車が走行していたことが判明しました。ご利用のお客様には大変ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
1 発生日時
平成25年8月2日(金曜日)午後8時18分ごろ
2 報告場所
奈良線 京都駅構内
3 列車名
上り普通電車 城陽駅(19時37分)発京都駅(20時12分)行の4両編成
乗客数 約100名
4 概況
8月2日午後8時18分ごろ、当該電車の運転士は、京都駅到着後、桃山〜JR藤森駅間、東福寺〜京都駅間において、1分間機器を扱っていないにもかかわらず、EB装置のブザー音が鳴動しなかったことを大阪総合指令所に報告しました。
その後、吹田総合車両所奈良支所において車両の確認を行ったところ、EB装置のブレーカーは「入」となっていたものの、EB装置が作動していなかったことが判明しました。
※注釈 「EB装置」とは、保安装置のひとつで、運転士が運転機器操作を60秒間行わなかった場合にブザーが鳴動し、さらに5秒間何もしなければ自動的に非常ブレーキが作動する装置のことです。
※注釈 その他の運転機器、保安装置には異常はありません。
5 原因
EBを作動させるブレーカーに電気が流れにくい状態となっていたと推定されます。