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ニュースリリース

2018年7月18日
経営関連

7月定例社長会見
1. 「平成30年7月豪雨」に伴う長期間の運転見合わせ
2. 最近の営業・輸送概況
3. 大阪北部地震を受けての対策
4. 京阪神エリアの斜面防災対策
5. 福知山線列車事故現場の整備

詳細

 7月定例社長会見
 ※注釈:7月定例社長会見は映像でもご覧いただけます。

1 「平成30年7月豪雨」に伴う長期間の運転見合わせについて

 このたびの「平成30年7月豪雨」の影響でお亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方にお見舞いを申し上げます。
 当社の鉄道施設においても甚大な被害が出ており、現在、多くの線区で運転見合わせが発生しております。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。先般(7月11日)、運転見合わせが特に長期間におよぶと想定している線区について発表させていただきました。発表から1週間が経過しましたので、進捗状況をあらためてお知らせします。
 各線区で現時点、把握しているおもな被災箇所数は、279カ所におよびます。緑色のラインでお示ししている線区につきましては、8月中旬までの運転再開を見込んでおります。また、黄色のラインでお示ししている線区につきましては、数ヶ月から年内での運転再開を見込んでおります。一方、赤色のラインでお示ししている線区につきましては、長期にわたり運転を見合わせる恐れがあります。
 現在、津山線や山陽線でバスによる代行輸送を行っており、そのほかの線区についても実施にむけた検討をしております。また、広島〜呉(ひろしま〜くれ)駅間では、広島県様やバス協会様、旅客船協会様などとともに緊急輸送用バス・船の運行を開始しております。さらに、三原〜広島駅間および新岩国〜徳山駅間においては、在来線の不通にともなう特例措置として、新幹線による代替輸送を実施しております。とくに東広島駅においては、多くのお客様にご利用いただいている状況で、平日は1日あたり約6,000人にご利用いただいております。

 各線区のおもな被災箇所数

 広島・山口エリアの運転再開見込みが明らかになりましたので、お知らせします。運転状況などについては、毎日発信していきたいと思いますので、企業ホームページをご覧下さい。7月10日には、復旧に携わる専門チームを広島支社に設置し、その陣頭指揮のもと本社からも応援を派遣し、現地と一体となって復旧作業にあたっております。鉄道を基軸に社会インフラを担う私どもとして、河川管理者・道路管理者の皆様と緊密に連携しながら、早期の復旧に努めてまいりたいと思います。

 広島・山口エリアの運転再開見込み詳細

2 最近の営業・輸送概況
【取扱収入】
 6月は、対前年99.1%と前年を下回っております。大阪北部地震の影響により、近距離対前年98.1%、中長距離同98.6%と、定期外が前年を下回っております。7月は14日時点では、対前年91.0%と前年を下回っています。「平成30年7月豪雨」の影響により、近距離対前年84.6%、中長距離同90.7%、定期同95.9%と各券種前年を下回っています。
 取扱収入
 ※注釈: 駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。
 ※注釈: 直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)

【ご利用状況】
 6月は、大阪北部地震の影響により、山陽新幹線は対前年99%、在来線特急は同97%、アーバンネットワークは同98%と前年を下回りました。7月は14日時点では、「平成30年7月豪雨」の影響により、山陽新幹線対前年90%、在来線特急同70%、アーバンネットワーク同90%と前年を下回っています。
 ご利用状況
 ※注釈: 実績は速報値です。

【こだま限定自由席片道きっぷ」の設定】
 被災地でのボランティア活動などをされる方々のお帰りなどにご利用いただけるよう、7月28日から8月8日までの設定で、新たに「こだま限定自由席片道きっぷ」を発売します。岡山〜徳山間の新幹線駅から新大阪駅までの片道タイプのきっぷで、インターネット予約のe5489で発売します。

【J‐WESTポイントによるお客様からの義援金の受付】
 「平成30年7月豪雨」に関連しまして、7月14日より、J‐WESTカード会員様、SMART ICOCA会員様に、J‐WESTポイントの義援金への交換を受け付けています。寄せられたポイント相当額を被災者の方々への支援に役立ててまいりたいと思います。

3 大阪北部地震を受けての対策について
 1カ月前の6月18日(月曜日)に発生しました、大阪北部地震を受けての私どもの対策につきまして、お知らせします。
 発生当日は京阪神エリアの多くの線区において、運転再開が夜間となり、ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけしました。
 今回、まずは設備点検を行う社員や通勤途上のスタッフ社員も含め、駅間停車列車からのお客様の降車と徒歩案内を優先させていただきました。そのあと、運転再開に向けた手続きを進めてまいりましたが、設備点検に際しては、渋滞に巻き込まれた箇所もあり、時間を要してしまいました。また、朝の通勤時間帯に発生したため、列車本数が多く、指令所から乗務員に対して行う運転再開の手続きにも時間を要してしまいました。運転再開までのおもな流れといたしましては、安全最優先、お客様救済優先を貫いた結果であり、このスタンスは今後も堅持したいと考えております。しかしながら、お客様降車および運転再開に向けた手続きのそれぞれの場面においては、今回の地震で時間を要したことを踏まえ、短縮を図っていきたいと思います。
 以上を踏まえて、今回は大きく3つの観点で、私どもの対策についてお知らせします。

 1点目は、「お客様降車などの迅速化」についてです。

【今回規模地震を想定した訓練の実施】
 指令所においては、今回規模の地震が再び関西圏で発生することを想定し、初動からお客様降車・誘導、線路など設備点検、運転再開に至る訓練を継続的に実施します。

【お客様の降車や歩行に適さない箇所情報の共有、ならびに同箇所に停止した列車を救済するオペレーションの確立】
 計測震度4.0〜4.5の区間では、取り扱いとして駅間停車列車を次駅まで運転再開させることができますので、これを徹底していきます。一方、計測震度4.5以上の区間では、運転再開にあたって線路点検を行う必要がありますので、長大橋梁(きょうりょう)やトンネル、山間部など、お客様の車外降車、歩行に適さない箇所に停止した列車の進路の線路点検を優先的に実施するオペレーションを標準化します。

【お客様降車・誘導方法のマニュアル化と訓練の実施】
 今回得られた知見をもとに、沿線の様々な線路環境に最も適したお客様降車・誘導方法を標準化し、マニュアル整備するとともに、平素の異常時訓練に活用します。

【駅、車両への簡易トイレ等の装備】
 不測の長時間停車に備えるため、車内および駅に簡易トイレや目隠しシートを配備していきます。

2点目は、「運転再開手続きの迅速化」についてです。

【「指令所⇔乗務員」の手続きの迅速化】
 運転再開手続きは現行、指令員が1列車ずつに個別で通告していますが、これを一定区間の複数列車に対して一括で通告できるようにします。また現行、指令員と乗務員との間では無線を用いてやり取りを行っていますが、有事の際には、乗務員に貸与している携帯電話の番号を一括収集するスマートフォンアプリを活用し、携帯電話でもやり取りを行えるようにします。

【「指令所⇔設備点検班」の手続きの迅速化】
 現行、指令所が設備点検班と個別に行ってきた手続きについても、一括で行える仕組みに見直します。

3点目は、「お客様や自治体への情報提供」についてです。

【お客様への情報提供】
 運行情報は現在、私どものホームページに加えて、「列車運行情報アプリ」および「列車走行位置サービス」などで発信していますが、8月1日よりTwitterによる拡散効果を活用した情報発信も行います。

【踏切鳴動対策】
 緊急搬送道路など、重要な道路と交わる踏切については、あらかじめ自治体と情報共有し、道路交通が踏切鳴動の影響を受けないように遮断解除などの対応を実施します。

【自治体との連携】
 有事の際の私どもと自治体間の窓口を明確化し、運行情報や運行計画を適時提供するとともに、自治体の帰宅困難者対策などに円滑に対応できるよう連携を強化します。

4 京阪神エリアの斜面防災対策
 京阪神エリアで実施している、斜面防災対策についてお知らせします。
 「平成30年7月豪雨」の影響についてお知らせしましたが、昨今、短時間豪雨の発生回数は増加傾向にあり、雨の降り方が局所化かつ激甚化しています。一昨年(2016年)7月の会見でお知らせしているところですが、2015年度から、列車運行本数が多くお客様影響の大きな京阪神エリアにおいて、斜面防災対策として、斜面補強や排水設備の整備を集中的に進めてまいりました。これにより、構造物の安全性が高まり、あわせて雨量規制にかかる規制値を緩和することができるので、運転規制時間を大きく減らすことができます。

 京阪神エリアの斜面防災対策
 当初計画しておりました琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線のおもに普通電車が走行する区間や、大阪環状線などの工事は、2017年度におおむね完了いたしました。これにより、対象線区における降雨時の運転規制時間が2015年度の対策前と比較して約45%削減できました。
 今回、京阪神エリアでも記録的な大雨が降りましたが、斜面防災対策に取り組んできたことで、JR京都線とJR神戸線のおもに普通電車が走行する区間では、大幅に運転を見合わせる時間を削減することができたと考えています。そしてこのたび、対策を拡大し、2022年度までの5年間で琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線のおもに特急・新快速列車が走行する区間などについて集中的に工事を実施します。
 工事費は約100億円を見込んでおり、全ての工事が完成すると、対象線区における運転規制時間が、2015年度の対策前と比較して約85%削減できると見込んでいます。引き続き、さらなる安全性向上と安定輸送を確保するために、鋭意工事を進めてまいります。

 京阪神エリアの斜面防災対策

5 福知山線列車事故現場の整備
 福知山線列車事故現場の整備につきまして、お知らせさせていただきます。
 事故現場の整備につきましては、2011年秋以降、ご被害者のご意向をお伺いしながら3年あまりをかけて整備計画をとりまとめさせていただきました。その後、3年近い期間をかけ整備工事を進めてまいりましたが、間もなく整備工事が完了する運びとなりました。
 事故現場は、この場所がお亡くなりになられた方々への慰霊・鎮魂の場であること、また将来にわたり事故を風化させることなく、いのちの大切さを社会や後世に伝え続けていく場であり、さらには私どもが事故を反省し、安全を誓い続けていく場であります。そうしたことを踏まえ、名称を「祈りの杜(いのりのもり) 福知山線列車事故現場」とさせていただきました。整備工事完了後は、9月中旬にまずはご被害者の皆様を現地にご案内させていただきたいと考えております。一般の方々は、ご被害者の皆様のご案内が終わったあとの9月下旬ごろを考えておりますが、具体的な日程が決まりましたら、あらためてお知らせします。これまでの間のご被害者の皆様をはじめ、関係の皆様のご理解とご協力に深く感謝いたします。この場所は私たちにとって安全構築の原点であります。
 福知山線列車事故のような事故を二度と発生させないという決意を今一度心に刻み、気を引き締めて取り組んでまいりたいと考えております。
祈りの杜(いのりのもり) のイメージ図

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