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ニュースリリース

2018年5月23日
経営関連

5月定例社長会見
1.最近の営業・輸送概況
2. 無線式ATCの導入
3. 新たな長距離列車の車内デザイン
4. 新たなホテルブランドコミュニティ型カジュアルホテル「Potel」

詳細

 動画
 ※注釈:5月定例社長会見は映像でもご覧いただけます。

1 最近の営業・輸送概況

【取扱収入】
 4月の取扱収入は、ゴールデンウィークの前売りおよび期間前半(4月27日から30日)のご利用好調により、近距離・中長距離で前年を上回りました。
 定期の減は、曜日配列による購入時期のズレと想定されます。
 5月は、ゴールデンウィーク期間前半にご利用がシフトしたことにより、期間後半で近距離が前年を下回りましたが、ゴールデンウィーク後は堅調に推移し、各券種で前年を上回って推移しています。
 取扱収入
 ※注釈: 駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。
 ※注釈: 直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)

【ご利用状況】
 4月のご利用状況は、ゴールデンウィーク期間前半のご利用を中心に好調に推移し、山陽新幹線対前年106%、北陸新幹線同104%、在来線特急同105%、アーバンネットワーク同104%となりました。
 5月は、ゴールデンウィーク期間前半にご利用がシフトしたことにより、期間後半は前年を下回ったものの、ゴールデンウィーク後は堅調に推移しており、山陽新幹線対前年100%、北陸新幹線同98%、在来線特急同100%、アーバンネットワーク同102%で推移しています。
 ご利用状況
 ※注釈: 実績は速報値です。

2 無線式ATCの導入
 2018年3月に公表しました、「JR西日本技術ビジョン」の目指す未来に向けて開発を進めてきました「無線式ATC」の導入時期と導入区間が決定しました。
 なお、当社の在来線においては、今回が始めてのATCの導入となります。
 まず、今回導入する無線式ATCの前に、これまでのATSの仕組みについてご説明します。
 ATSでは、ケーブルを通して送信された信号の情報を、特定の地点に設置された地上子と呼ばれる装置によって後方列車に伝え、自動でブレーキを作動させることにより前方列車との衝突を防いでいます。
 つまり、地上子が設置された「特定の地点から列車を制御する」のがATSの仕組みです。

ATS 自動列車停止装置とは

 これに対し、今回導入する無線式ATCでは、無線により連続的に列車を制御しています。
 無線式ATCでは、前方列車が走行している位置を、無線により連続的に後方列車へ送信し、後方列車が自動でブレーキを作動させることにより前方列車との衝突を防いでいます。
 つまり、「連続的に列車を制御する」のが無線式ATCの仕組みです。
 この連続的に制御可能な利点を活かし、前方の列車位置だけでなく、異常を検知した際にも無線で情報を列車に送信し、制御することが可能です。

ATS 自動列車停止装置とは

 具体的には大きく2つの異常時に対応が可能です。
 ひとつ目は、踏切内で自動車が立ち往生してしまった時などの緊急停止が必要な事象への対応です。
 現在は、踏切で非常ボタンが押されたような場合は、運転士が踏切の異常を知らせる信号を認めブレーキを扱うことで衝突を回避しています。
 これに加え、無線式ATCでは、自動でブレーキを作動させ、運転士を支援することができます。
 ふたつ目は、大雨などの自然災害に伴う急な速度規制への対応です。
 現在は、急な速度規制は指令員が運転士に情報を伝え、運転士が規制区間までに減速することで対応しています。
 それに加え、無線式ATCでは、指令員が速度規制の情報を列車に送信することで自動でブレーキを作動させることができます。
 このように、無線式ATCでは急な状況変化についても運転士を支援することができるようになります。

無線式ATCの導入の効果 運転支援機能の充実
 
 また、無線式ATCでは運転支援機能の充実に加え、地上設備がシンプルになるといった効果も期待できます。
 無線式ATCの導入により、情報の伝送を地上子、ケーブルから無線に置き換えることができます。
 また、信号を地上から車内に置き換えることができます。
 これらにより、地上設備がシンプルになり、メンテナンス性がより向上することで将来にわたって持続可能な鉄道システムを目指すことができます。

無線式ATCの導入 地上設備のシンプル化

 今回、無線式ATCを和歌山線の橋本駅から和歌山駅間に導入します。
 2023年春に一部列車に対して導入を開始し、2024年春には全列車に対し導入を完了させる予定です。
 無線式ATCを搭載する車両は、今年3月に公表しました、和歌山線に導入する新車の227系です。

無線式ATCを和歌山線の橋本駅から和歌山駅間に導入

3 新たな長距離列車の車内デザイン
 2017年6月にお知らせしました、「新たな長距離列車」の車内デザインについて、説明します。

【列車コンセプト】
 中期経営計画にも掲げております「観光を中心とした地域の活性化」の一環として、「新たな長距離列車」を導入します。
 車内の仕様は、コンセプトのキーワード、「多様性」と、「カジュアル」「くつろぎ」の両立を具体化したものとしています。
 普段あまり鉄道をご利用されない方々にも、鉄道の旅の楽しさを知っていただき、繰り返しご利用いただきたいという思いで、デザインを検討してきました。

 新たな長距離列車の車内デザイン

【デザインコンセプト】
 幅広いお客様に鉄道の旅を楽しんでいただきたいと考えまして、グリーン個室から普通車まで様々なタイプの車両を揃えています。
 各車両は、シンプルでありながら快適性が高く、落ち着いた車内空間を提供するとともに、車窓からの風景を楽しんでいただける工夫を施しています。
 また、長時間ご乗車いただくことを想定した仕様としています。
 デザインコンセプト

【車両仕様】
 この列車の中で最も上質な仕様として、6号車には、プライベートな空間を確保できるグリーン個室を5室設けます。
 ベッドは可動式となっており、ソファにも転換できます。
 「瑞風」は列車の左右両側の車窓が楽しめる仕組みにしていますが、この個室は、あえて従来にない台形とすることで、一定のベッド面積に加えてレール方向に約4メートルの長さが確保でき、ダイナミックな景色を気兼ねなく楽しんでいただくことが可能です。
 なお、5室中1室は1名用です。
 6号車 グリーン個室

 座席タイプのグリーン車は1号車で、左右1列ずつ配置しています。
 向かい合う2つの座席を1名でご利用いただける、非常にゆったりとしたスペースが特徴です。
 また、2つの背もたれを倒すことでフルフラットシートにもできる、これまでに無いくつろぎの空間が特徴です。
1号車 グリーン車

 普通車が5号車・3号車・2号車です。
 まず5号車ですが、寝台特急「サンライズエクスプレス」の「ノビノビ座席」のように学生の皆様などに気軽に夜行列車の旅を楽しんでいただきたいと考え、フルフラットシートをかつての寝台列車のように上下二段に配置します。
 3号車には、コンパートメントと左右2列ずつのリクライニング席を配置します。
 コンパートメントには、例えばお子様と一緒にご家族で川の字に寝ていただければ楽しいのではないかと考え、広げるとベッドにもなる折りたたみ式のソファを設置します。
 リクライニング席は、ほかの特急列車のグリーン車なみの座席間隔をとっています。
 2号車は、女性にも快適に夜行列車の旅を楽しんでいただけるよう「女性専用席」としています。
 フルフラットシートと左右2列ずつのリクライニング席を配置します。
 更衣室とトイレも女性専用を設けます。

5号車 普通車

 3号車 普通車

 この列車では、お客様に車内を自由に行き来して楽しんでいただけるよう、乗降口付近や運転台後方に複数のフリースペースを設置しているほか、4号車は全体をフリースペースとしています。
 4号車にはテーブルや着席スペースのほか、グループでご利用いただけるボックス席に加えて、イベントなどで利用できる小さな屋台のようなカウンターも設置します。
 一部区間で、簡単なお弁当などの販売も計画しています。
 ここで、お客様どうしの交流が生まれればと考えています。

 4号車 フリースペース

【今後について】
 既存の車両の改造となりますが、車内は、鉄道の旅の楽しさを存分に満喫していただけるよう、新たなコンセプトで、イチからこだわって造り上げていきます。
 また、訪日のお客様のご利用も考え、USBポートと車内Wi‐Fiに加えて、多言語による自動放送と車内案内表示や大型荷物置場を設置します。
 「瑞風」のように車内で本格的に調理した食事や立寄り観光など、旅行全体をパッケージ化して提供するわけではありませんが、お客様それぞれが思い思いに旅行を組み立てていただけるよう、これから沿線地域の皆様と途中駅でのご当地グルメの提供やおすすめの観光素材の整備を進めていきます。
 エクステリアは、今回イメージのみをお示しします。
 今後、デザインの詳細や車両名、運行区間などが決まりましたら、あらためてお知らせします。

 エクステリアイメージ


4 新たなホテルブランドコミュニティ型カジュアルホテル「Potel」
 2017年11月に発表した「観光や個人レジャーのお客様」をターゲットとした新業態のホテルについて、ブランド名称およびロゴマークが決定しました。

【新ブランド名称、ロゴマーク】
 新業態である「コミュニティ型カジュアルホテル」のブランドの名前は「ポテル」です。
 ロゴマークは以下のビジュアルの通りです。
 「ポテル」は物資や文化の出入り口を語源とする『port(ポート)』と『hotel(ホテル)』の造語です。
 地域に根ざしながらも、国内外の方々の交流の玄関口となることを目指すとともに、「ホテル」に「°(マル)」を付けることで、様々なことが繋がっていく「ご円(縁)」を意識したネーミングとしました。
 ロゴマークは、カタカナの「ポ」を象徴化したデザインで、朗らかなフォルムとしました。

ポテル

【第1号店】
 第1号店の「梅小路ポテル京都」は、梅小路公園の景観を活かしつつ、充実した共用部を設けゆったりと過ごしていただける施設とします。
 また、地域文化との交流を目的として、日本の伝統産業の技術を活かした商品企画などの取組みをされている「株式会社和える」に客室デザインの一部を手掛けていただきます。
 なお開業は、ホテル計画の一部見直しを行ったこともあり、以前公表した2019年秋ごろから変更し、2020年春ごろとなる予定です。

ポテル

【おわりに】
 JR西日本のホテル事業は、「グランヴィア」、「ヴィスキオ」、「ヴィアイン」、「ファーストキャビンステーション」と、本日ご紹介した「ポテル」の5ブランドを展開し、お客様の多様なニーズにお応えするとともに、快適な滞在をサポートしていきます。
 これにより、当社グループのホテルの客室数を、今中期経営計画期間中に、2018年3月末時点の7,249室から約11,000室規模に増やす予定です。

5ブランド

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