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ニュースリリース

2020年3月17日
経営関連

2020年3月 定例社長会見
1.最近の営業・輸送概況
2.新型コロナウイルス対策
3.新幹線の安全・安定輸送の取り組み 〜車内のセキュリティ向上〜

詳細

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1 営業・輸送概況
 新型コロナウイルスの影響が大きく出ていることもあり、2月分の実績は3月9日にすでに発表させていただきました
 本日は3月分を中心にご説明しますが、いずれもこれまでとは違ったレベルで大きく悪化しています。
 新型コロナウイルスの影響による各種イベントの中止・延期や旅行、ビジネス出張を見合わせるなどの動きが強く出ていると思われます。

【取扱収入】
 取扱収入は、3月14日時点で、対前年53.2%、消費税増税分を除いても、52.3%です。
 なお、当社グループのホテルや駅ナカ事業でも、2月以降、影響が出ており、3月に入って、影響がさらに拡大しています。

表1
 ※注釈:駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。 
 ※注釈:直営の速報値です。(旅行会社発売分などを除く)
 ※注釈:( )内は消費税増税分を除いた前年同日比

【ご利用状況】
 3月は、14日時点では、山陽新幹線は対前年46%、北陸新幹線は44%、在来線特急は43%、アーバンネットワークは66%です。

表2
 ※注釈:実績は速報値です。
 ※注釈:( )内は1日平均の前年同日比

2 新型コロナウイルス対策
 政府対策本部が設置された1月30日に、当社も私を本部長とする対策本部を立ち上げ、これまでの間、全社一丸となって対策を進めています。

【お客様の感染拡大防止、安心感醸成の取り組み】
 お客様に対しては、感染拡大防止が何よりも重要であり、その上で安心してご利用いただけるように努めています。
 まず、1月末より、接客社員のマスク着用指示と主要駅へのお客様向け消毒液の設置を実施しました。
 2月下旬より、国からの要請もあり、時差出勤など混雑のピークを分散するための呼びかけや、咳エチケットのご協力の案内放送を実施しています。
  お客様のご協力をいただき、3月第1週の平日の平均で、大阪駅の朝ピーク時間帯のご利用は、定期券利用で15%程度減少しています。これは時差出勤のみならずテレワークによるものも含まれると思われます。引き続きご協力をよろしくお願いします。
 車内の換気について、お客様からご不安の声も非常に多くいただいていました。
 先週より、旧型車両など一部車両を除きまして、「列車内の換気が空調の稼働に伴ってなされていること」をお客様にご案内しています。
 また、特急列車以外は「窓を開けていただけること」についてもあわせてご案内しています。
 駅や車両の消毒については、可能な限り、日ごろの清掃に組み込んでいます。
 その他、TWILIGHT EXPRESS 瑞風の運転休止や京都鉄道博物館の臨時休館などを行っています。

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【事業継続のための取り組み】
 次に、事業継続計画、いわゆるBCPの取り組みです。
 弊社グループの事業を継続するためには、社員の健康が大前提であり、一人ひとりが、手洗い・うがい・咳エチケットを実施し、感染リスクの高い場所への出入りを控えるよう周知・徹底しています。
 本社などのオフィス勤務社員の時差出勤はもとより、交代制勤務の現業機関などでも引継ぎ時間の変更といった工夫を行っています。
 大勢が集まる行事は大幅に見直しており、4月1日の入社式は中止とし、私から新入社員へはビデオレターでメッセージを伝えます。
 次年度の採用に向けた会社説明会もウェブ配信で実施しています。
 多くの学生の方々に視聴いただき、チャットで積極的な質問も出るなど、好評をいただいています。
 列車の運転計画については、新幹線30本、在来線12本の臨時列車の運転休止を13日に発表しました。
 ご予約いただいていたお客様にはご迷惑おかけします。
 今後も列車の運転休止や編成両数の見直しについてはご利用状況などを見ながら判断していきます。
 今後の国内外の情勢を注視し、社会インフラ企業グループとしての使命を果たすべく、お客様に安全・安心を引き続きご提供できるよう最善を尽くしてまいります。

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3 新幹線の安全・安定輸送の取り組み 〜車内のセキュリティ向上〜
 これまで、新幹線車内のセキュリティ向上については、客室内への防犯カメラの整備や、警備員による巡回警備の実施、またテロや犯罪の発生を想定した訓練を計画的に実施してきました。
 今回、新たな取り組みについて2点お知らせします。

【情報共有ツール「グループ通話アプリ」の導入】
 1点目は、新幹線の運行に係る社員間の情報共有ツール「グループ通話アプリ」の導入です。
 新幹線の安全運行には、車掌、運転士、指令員といった社員をはじめ、車内販売員や警備員などとの連携が不可欠です。
 このたび、山陽新幹線と北陸新幹線において、3月14日から関係者間で迅速なグループ通話が実施できる仕組みを導入しました。
 携帯用端末をそれぞれが持ち、乗務する列車の関係者が一つのグループを組み、そのグループ内で、ある社員が情報発信すれば一斉に全員に情報共有される仕組みです。
 通話は、端末に接続したイヤホンを使用します。ご理解をいただくようお願い申し上げます。

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【指令員による状況把握と車内放送を可能とする機能の整備】
 2点目は、指令員による車内の状況把握と車内放送を可能とする機能の整備です。
 整備する機能は3つです。
 まず、車内で非常ボタンが扱われた場合、指令所のモニターに自動的に通知されます。
 そして、車内の防犯カメラ画像が指令所に表示されます。
 3つ目に、指令所から個別の列車に車内放送を行うことができます。
 これらによって、指令所から乗務員のサポートが可能となり、異常時対応とお客様への情報提供が迅速になります。
 対象列車への整備を行い、2020年度以降に順次運用を開始します。
 今後もお客様に安心して新幹線をご利用いただけるように車内のセキュリティ向上に努め、さらなる安全安定輸送に向けて取り組んでいきます。

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